2009年3月3日火曜日

【西松事件】 大久保氏逮捕日の産経新聞の記事

  産経が小沢氏を嫌う理由はハッキリしている。「親米」ではないからであり、その一点で反小沢なのである。なぜなら、産経のお気に入りであった安倍総理を辞任に追い込んだのが小沢氏だと恨んでいるのであろう。一時期小沢氏が、国防・日米関係で右寄りと見られていた頃は、小沢支持であった。

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【【from Editor】見えてこない「小沢政権」 】
産経新聞2009.3.3 08:22
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090303/stt0903030823004-n1.htm

 政治学の泰斗(たいと)である佐々木毅前東大学長が怒っている。むろん、現在の政治情勢についてだ。
 共同代表を務める新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が先週発表した緊急アピールは、「日本政治は危機にある」と断じ、「余計な小細工を弄したり、これ以上確たる目途もなく政権を持続させることは、国民の利益と両立し得ないし、危険でさえある」と麻生太郎首相に衆院解散・総選挙の決断を迫っている。

 まさにその通り。米国発の大不況は麻生首相のせいではないが、景気回復のカンフル剤ひとつ打てていない。小泉純一郎元首相を激怒させた発言の軽さも相まって、総選挙の結果、政権交代が実現する可能性は極めて高い。

 だが、新政権の主役になるはずの民主党に国民の熱い期待が寄せられているかといえば、そうとも言い切れない。それはなぜか。最も大きな原因は、政党としての透明性が自民党よりも欠けていることではないか。

 民主党を中心とする新たな政権が、政府をどのような形で運営し、どんな政策をどのような手順と財源で実現させるのか、さっぱりわからない。鳩山由紀夫幹事長ら幹部や個々の議員は、「中央省庁の局長以上に辞表を出させる」など新政権発足後の青写真を口にし始めているが、ほとんどが党内論議を経て正式に決定された政策ではなく、個人的見解のレベルにとどまっている。ある幹部は「重要な案件は最終的に小沢一郎代表の判断に委ねられている」と自嘲(じちょう)気味に語るが、それでは「民主」の看板が泣く。

きのうからスタートした連載「民主党解剖」は、民主党や小沢代表のちょっとした欠点や瑕疵(かし)をとらえ、攻撃することが目的ではない。政権交代が実現すれば、この国はどこへ向かい、何が変わるのか。政官癒着は本当に打破できるのか。民主党に政権を担当できる人材はそろっているのか。首相候補の小沢氏はそもそもどういう政治家なのか、といった日々小社に寄せられる読者からの疑問に答えようと企画されたものだ。

 前出の緊急アピールが、「現在の政権党に代わる政党が同様の醜態をさらけ出すならば、政党政治そのものが崩壊しかねない」と指摘しているように、政権奪取後に醜態をさらしてもらっては、この国は沈没する。修正が可能な今こそ、問題点を指摘するのがメディアの役割と心得、今後も民主党を大胆に解剖していきたい。(政治部長 乾正人)

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【小沢氏側団体立件へ 西松建設関連の政治資金規正法違反容疑】
産経新聞2009.3.3 17:09
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031710025-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体側を立件する方針を固めたもようだ。

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【小沢氏秘書逮捕】永田町騒然「選挙どうなる」
産経新聞2009.3.3 18:08
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031810029-n1.htm

 「一体何があったのか」「選挙はどうなる」。
 民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された3日午後、東京・永田町は騒然とした雰囲気に包まれた。同党議員の間からは戸惑いの声とともに、次期衆院選への影響を心配する声も漏れた。

 小沢氏を交えた幹部会が開かれた永田町の民主党本部。会合を終え小沢代表が玄関前に姿を見せたのは、秘書の逮捕が報じられる前の午後4時すぎ。

 マスク姿でうつむいたまま無言で車に乗り込んだ。鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国対委員長ら党幹部も記者に囲まれ、もみくちゃに。

 同党の川内博史衆院議員は「小沢さんほど法令に従って処理する原理原則を重んじる人はいないはずだ」と信じられない様子。

 別の中堅議員は「捜査当局は正義を貫いてほしいが、これで与党が一気に反転攻勢に出てくるだろう」と政局の行方に気をもんでいた。

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【小沢氏秘書逮捕】小沢氏「きちんと処理した」民主幹部会
産経新聞2009.3.3 18:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090303/stt0903031822010-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は3日、準大手ゼネコン西松建設からの違法献金の疑いで東京地検特捜部が同氏の政治団体を強制捜査する方針を固めたことに関連し、党本部での幹部会で「何か騒いでいるようだが、すべてきちんと処理している。まったく心配はない」と述べ、法令上の問題はないとの認識を示した。

 幹部会は小沢氏の説明を了承した。

 鳩山由紀夫幹事長は幹部会の終了後、記者団に「小沢氏は、すべてのお金の出し入れを明らかにしている。問題はない。陰謀だ」と強調。小沢氏の説明責任については「必要なら、小沢氏が自分で話をする」と述べた。

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【小沢氏秘書逮捕】警察官も出動 赤坂の「陸山会」捜索
産経新聞2009.3.3 18:23
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031826030-n1.htm

民主党・小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」の事務所がある東京・赤坂のマンションには、午後5時15分ごろから2回に渡り、東京地検の係員ら計15人が捜索に入り、資料などを押収した。

 マンションは赤坂の裏通りに位置し、人通りの比較的少ない閑静な一角。住宅のほか、有名人の事務所としても利用されているという。

 50人近い報道陣が建物前に詰めかけ、警視庁赤坂署の警察官が交通整理に出動。騒然とした空気に包まれた。

 マンション内で事務所を構える50歳代の女性は「普段は静かな建物。小沢さんに関連する事務所があることすら知らなかった」と驚いた様子で話した。

 近くで勤務する会社員の男性(64)は「建物前に黒塗りの車が止まっているのを見たことがある。民主も勢いよく自民を叩いていたが、結局は同じということか」と憤りを口にした。

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【小沢氏秘書逮捕】緊迫の小沢氏事務所 女性が「何もわかりません」
産経新聞2009.3.3 18:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031845031-n1.htm

東京・永田町の議員会館内にある小沢一郎氏の事務室前には、午後3時すぎに報道陣が一斉に詰めかけた。
 「小沢一郎」のネームプレートがかかる同館6階の605号室。出入りの多いほかの議員事務室に比べて関係者の出入りはほとんどなく、ドアは固く閉じられたまま。部屋の中からは電話に対応する人の声がかすかに聞こえる程度だ。

 午後5時すぎ、事務室から出てきた事務員とみられる女性は、小沢氏の所在などを問う報道陣に「何もわかりません」と言って足早に去っていった。

 午後6時すぎには女性が事務室に入室したが、報道陣から「秘書の方ですか」と聞かれても無言のままだった。

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【西松献金、小沢氏団体の公設第1秘書ら3人逮捕 献金総額2億円近くか】
産経新聞2009.3.3 18:45
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031740027-n1.htm

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をダミーにして政界にトンネル献金をしていたとされる疑惑で、献金が事実上の企業献金だった疑いが強まり、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書で資金管理団体「陸山会(りくざんかい)」の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)と、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外為法違反で起訴=ら3人を逮捕、東京都港区の陸山会事務所を捜索した。小沢氏側への献金総額は2億円近くに上るとみられる。

 地検によると、ダミーにされた団体は「新政治問題研究会」(新政研、平成7年設立)と「未来産業研究会」(未来研、11年設立)で、3人は18年10月ごろ、新政研の名義をダミーに使って、陸山会に対して行われた西松建設の企業献金100万円を授受した疑い。

 また大久保容疑者は16年3月~19年3月、西松から受領した2100万円を、ダミーである新政研と未来研からとする虚偽の記載を、政治資金収支報告書にした疑いが持たれている。
捜査関係者によると、両団体の事務所所在地は同じで、各代表にはそれぞれ西松OBが就いていたが、ともに18年末に解散した。

 政治資金収支報告書によると、両団体が18年までの12年間に集めた会費は総額約5億1500万円で、両団体名義で行われた与野党の国会議員側などへの献金やパーティー券購入の合計は、約4億8000万円。このうち小沢氏側へは2億円近くにのぼる。

 18年には、小沢氏が代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」も、新政研から100万円、未来研から100万円の計200万円を受け取った。

 西松関係者によると、両団体の会員は主に西松社員で、本社の人事部と政治団体の代表が、社員から団体の会員を選び、1口6万円の会費納入を指示。会費は賞与に上乗せして、西松側が穴埋めするかたちで負担していた。献金先は、土木、建築の両営業本部が総務部に指示し、OB2人が会社を訪れた際に伝えられていた。

複数の西松幹部が特捜部のこれまでの調べにに、政治団体の設立を主導したのは、国沢容疑者だったと供述しているという。

 検察幹部によると、特捜部は両団体を西松のダミーだったとみており、トップダウンで事実上の企業献金が行われていた事実を重視したものとみられる。
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【小沢氏秘書逮捕】繰り返される違法献金 地検は「形式犯」を重要視
産経新聞2009.3.3 18:54
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031856032-n1.htm

 東京地検特捜部が「形式犯」である政治資金規正法違反容疑での立件に踏み切ったのは、「政治とカネ」の問題の透明性確保のために情報開示を義務づけた同法の意義を無視し、長期間にわたって、西松建設から小沢一郎氏側に巨額のトンネル献金が行われていた事実の悪質性を重くみたからとみられる。

 政治資金の透明化を図る目的で昭和23年に制定された規正法は、かつて形式的に法規に違反しているだけの「形式犯」として軽視されてきた。特捜部による政界捜査では、贈収賄重視の傾向が依然として根強い。

 しかし、国民が選挙などで政治家を評価する判断材料のひとつが、政治資金収支報告書だ。

 ある検察幹部は「規制法違反は国民を欺き、民主主義の健全な発展を阻害する重大犯罪」と指摘する。

 また別の幹部は「手口の巧妙化などにより、贈収賄事件の摘発が困難になっている今、政界捜査の武器となるのが政治資金規正法」との見方を示す。

こうしたことから、平成15年に坂井隆憲元衆院議員が逮捕された事件や埼玉県知事だった故土屋義彦氏の長女らが逮捕された事件、村岡兼造元官房長官が在宅起訴された16年の日本歯科医師連盟(日歯連)事件など、違法献金は近年、特捜部によって幾度もメスが入れられてきた。

 だが、相次ぐ摘発にもかかわらず、西松建設はダミーの政治団体を使うという“巧妙”な手口で摘発をかいくぐり、事実上の企業献金を続けていた。

 このため特捜部は、すでに時効となっている分を合わせると2億円近いトンネル献金が行われてきた点に着目。時効の壁のため立件額は小額ながら、違法性の認識の強い政治献金だったと判断したものとみられる。

 西松では、原子力発電所関連事業など、表にできない営業活動に海外などでつくった裏金を使っていたとも指摘されている。

 カネで買った政治力はなかったか。ある検察OBは、「さらに徹底した捜査が求められるだろう」と話している。

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【小沢氏秘書逮捕】金丸氏から託された深い縁 小沢氏と西松建設
産経新聞2009.3.3 20:04
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032006036-n1.htm

民主党代表の小沢一郎氏と、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の癒着が3日、浮き彫りになった。西松と政界との関係をたどると、小沢一郎氏が“後継者”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏との付き合いが原点とされる。政界再編の度にキーマンとされてきた“豪腕・小沢”側がなぜ西松側から長年にわたって巨額の献金を受けてきたのか。東京地検特捜部は今後、実態解明を進めていくもようだ。

小沢氏側が突出

 西松建設の2つの政治団体は、平成16~18年の3年間で、与野党の国会議員19人の政治団体などに対して献金を行っている。

 小沢氏以外の議員に対する主な献金は、自民党の尾身幸次元財務相の資金管理団体「幸政会」に対し400万円、自民党の森喜朗元首相の同「春風会」に対し300万円、民主党の山岡賢次国対委員長の同「賢友会」などだった。

 こうした中で、小沢氏は資金管理団体「陸山会」が1400万円、代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」が1000万円と突出していた。

ある検察幹部は「ほかの議員は、パーティー券の購入が主だったり、献金時期が盆暮れに集中するなど儀礼的な傾向が強い。小沢氏の長年にわたる献金は、金額や献金時期においても際立っている」と小沢氏側の立件の意義を話す。

深い縁
 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。

 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。

 金丸氏一辺倒だった西松の“政界人脈”は、同氏の平成4年の政界引退とともに、小沢氏支援へと傾倒していった。西松元社員は「東北では小沢さんが建設に強く、何でも指導力を発揮するので、小沢さんの力を借りたいという動きはあった」と語る。また別の社員は「スーパーゼネコンが仕切っていた談合が6年前ごろからなくなり、業界内の付き合いで与えられる仕事がなくなった。その結果、小沢さんに頼る傾向が強くなった」と明かす。

給与に補填
 西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。

 社内では、献金システムを発案したとされる前社長の国沢幹雄容疑者ら一部の幹部以外、使途先などは一切明らかにされず、トップシークレットだったという。会費を払ったことがある西松社員は「上司に頼まれて、断れなかった。何のために使うのか、説明されなかった」。別の社員は「将来の出世に影響すると思い、妻と2人分を支払った。支給総額が10万円ほど多かったが、総額しか書かれておらず、本当に上乗せされていたのか分からない」としている。

 一方、こうした「賞与上乗せ」のほか、社員の名前を使って献金する「名義貸し」のパターンがあったことも新たに分かった。名義貸しに加担した社員は「上司に『名前を借りるよ』といわれ、後日、政治家の事務所から領収書が送られてきた」という。

 複数の同社関係者は「政治献金をコントロールしていたのは国沢容疑者だった」と証言している。

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【小沢氏秘書逮捕】近畿の民主組織にも広がる困惑
産経新聞2009.3.3 20:53
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032054039-n1.htm

「今後どうなる」「総選挙に影響する」。民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された3日、近畿などの民主党地方組織にも衝撃が広がった。麻生政権の支持率が低迷する中、次期衆院選を政権交代に向けた決戦場と位置づけてきただけに、困惑一色の雰囲気に。一方、自民党の地方組織からは「プラス材料になる」との声も上がった。

 「選挙が近づいているこの時期にこのようなことがあるなんて…。党にマイナスで、当然影響はある」

 事件の一報を受けて、民主党大阪府連の冨田健治幹事長はショックを隠せない様子。「ただ、違法であることが確定したわけではなく、推移を見守りたい。あらためて府連の各議員に政治倫理を徹底するよう呼びかけたい」

 同党和歌山県連の〆木(しめき)佳明幹事長は「今後の動きをどうみるか、としか言いようがない。小沢さん自身のことではないし、慎重に様子をみたい」と困惑。同党奈良県連の藤野良次幹事長は「事実確認ができていないので何も話せない」とだけ話した。

 同党広島県連の宮政利幹事長も「驚いた。まだ疑いの段階で、今後の真相究明を行方を見守るほかない」と言葉少な。ただ、次期衆院選への影響については「政策的な問題ではない。それほど大きくないのではないか」との見方を示した。

 捜査の背景に、政権与党側の“思惑”があるとほのめかす声も。同党滋賀県連の朝倉克己幹事長は「政権党の権力側が必死になって政権交代を阻止しようとしているように映る。党県連としては過敏に反応することなく、冷静に選挙の準備を進めたい」と述べた。

一方、自民党の中馬弘毅衆院議員(大阪1区)の陣営関係者は「結果的に民主がゴタゴタして、反動で自民の支持率が上がるということになれば、総選挙にはプラス材料になる」。

 同党奈良県連の服部恵竜幹事長は「自民党を『古い体質』と批判する民主党も、小沢代表を中心に古い体質を残している証では」と指摘。次期衆院選に向けて「これまで自民党批判ばかりに関心が向いていたが、民主党に政権を担当する資格や能力が本当にあるのか、有権者に冷静に判断してもらえるようになる」と話した。

 同党京都府連の加藤盛司政調会長は「(衆院選への影響は)現時点ではわからないが、相手のエラーにつけ込むことを考えていてはダメ。政策を戦わせていくべきだ」と話していた。

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【小沢氏秘書逮捕】秘書軍団の要だった大久保容疑者 
産経新聞2009.3.3 22:44
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032245042-n1.htm

 「小沢秘書軍団の要だった」。政治資金規正法違反容疑で逮捕された大久保隆規容疑者(47)を知る民主党のベテラン秘書はこう語る。

 小沢事務所に近い関係者によると、大久保容疑者は岩手県釜石市出身。平成3年の釜石市議選に30歳で初当選し、2期目途中の11年、自民、自由両党の推薦で同市長選に出馬した。1万1553票を獲得したが、1280票差で次点に泣いた。

 小沢事務所に入ったのは落選後。当時を知る別の民主党国会議員秘書によると、政治家への野心は持ち続けていたが、「もう一度政治を勉強し直す」との意気込みで門をたたいた。

 当初は私設秘書だったが、行動力と「小沢氏への忠誠心」(旧自由党関係者)で頭角を現し、議員会館に常駐する小沢氏の“腹心”として活躍。資金管理も担当し、「小沢氏が好む忠実なタイプの秘書だったので、難しい仕事も任せられていたのでは」(自民党関係者)との指摘もある。

 自由党国会議員の元秘書によると、表に立つタイプではなかったが、20人近くいる秘書軍団の「お目付け役」で、「後輩秘書を厳しくしかることでも有名だった」と明かす。

 関係者によると、4年ほど前からは東京を離れ、盛岡市の小沢氏の個人事務所に勤務することが増えていたという。民主党が県内で唯一小選挙区で勝利したことがない岩手2区の担当者として、衆院選の準備にあたっていた。

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【産経新聞】 民主党解剖 3月3日

3月3日の産経新聞の記事

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(2)「綱領」なき政党
産経新聞2009.3.3 00:00

昨年10月下旬、民主党の若手衆院議員、長島昭久は国会内の廊下で同党政調会長、直嶋正行に詰め寄られた。

 「あれはどういう意味なんだ」。数日前、長島は衆院テロ防止特別委員会でソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊艦艇による民間商船の護衛を首相、麻生太郎に提案していた。自衛隊の海外派遣につながることを懸念する直嶋が、長島に真意をただしたのだ。

 長島は、安全保障はじめ国家の根幹にかかわる基本政策で路線が異なる国会議員と同居する同党の実態を思い知らされた。

 「長島案」にとびついた政府・与党はトンビが油揚げをさらうごとく、ソマリア沖への海自派遣をとんとん拍子で決めた。

 民主党は平成8年に旧社会党と旧新党さきがけの一部が合流して産声を上げた。10年には民政党、民主改革連合などと合流し、15年に代表、小沢一郎率いる自由党と合併した。しかし、党の追求すべき理念や目標を明記した基本文書たる「綱領」をまとめたことがない。

 10年の合流直前に当時の民主党の枝野幸男、民政党の岡田克也、新党友愛の川端達夫ら政策担当者が合併に向け基本政策の調整を行ったときのことだ。
「綱領をつくるのはやめよう」と切り出した枝野に異論は出なかった。結局、「最低限の共通項」(同党関係者)を確認する「基本理念」を作成するにとどめられた。

もともと結党の原点は、自民党に対抗する二大政党の一角となるための「プロジェクト政党」だった。このため、民主党はいまも憲法や教育、安保、外交など足並みのそろわない基本政策は事実上、棚上げにされてしまっているのだ。

 政権を担う政党として、あるべき国家像をどう描いているのか-。最後のとりでの基本理念でも「地球社会の一員として、自立と強制の友愛精神に基づいた国際関係を確立し、信頼される国をめざす」と書かれているだけだ。

 党中堅はこう言う。「原則を言い始めるとバラバラになる。理念で集まっているわけではなく、何が何だか分からない政党だ。綱領なんかない方がいい」

 綱領なき政党のひずみは、個別政策の一貫性のなさに如実に表れている。

 終身刑創設、永住外国人への地方参政権の付与、人権侵害救済機関の創設…。民主党の基本政策を網羅した「政策INDEX2008」について党内の保守系議員から「第2社会党とみまがうような政策が並んでいる」という批判も聞こえてくる。

 小沢の変化も激しい。小沢は平成5年に上梓(じょうし)した自著『日本改造計画』には、規制緩和や自己責任、「小さな政府」を志向する政策を打ち出し、少子高齢化の到来に備え、消費税率を10%に引き上げ社会保障費に充てるべきだと訴えていた。

 ところが小沢はいま、「国民の生活が第一」と唱え、消費税率の「現行5%の維持」や「子ども手当」と農業者戸別所得補償制度の創設など社会的弱者に配慮する政策を掲げる。かつての持論は吹っ飛び、「バラマキ」路線をひた走っている。内政だけではない。

 「第2次大戦において歴史、民族、言語、文化などまったく異にする2つの国が死力を尽くして戦い、戦いが終わると太い絆(きずな)で結ばれた。その太い絆が日米安保条約だ」

 日米同盟について『日本改造計画』でこう力説していた小沢は、米国が主導するテロとの戦いに背を向け、「米国の極東での存在は米海軍第7艦隊だけで十分だ」とまで言い放った。

11年に小沢が党首を務めていた自由党が自民党との連立を組む際にも、小沢の変化を象徴する出来事があった。関係者によると、自民党サイドが事前に「自由党の安保政策はのめない」と小沢に通告したら、小沢は「いいよ」とあっさり受け入れたという。

 新進党時代に小沢と一緒に行動をともにした自民党閣僚経験者はこう振り返る。「小沢の口癖は『公約は膏薬(こうやく)。張り替えれば効き目がでる』だった」。友党の国民新党代表代行、亀井静香も「小沢にとって政策はアメのごとしだ」と指摘する。

 「民主党は政党ではなく『選挙集団』。小沢にとって政策は二の次だろう。100年に1度といわれる世界不況の中で、このまま政権交代となれば国民は小沢に白紙委任状を渡すようなものかもしれない」

 民主党中堅は自戒を込めてこう漏らした。

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しかし、民主党には綱領がないのだが、小沢氏が作った自由党には綱領がありその内容は、自分もよく知っているのである。


自由党綱領
 
 私たちは、自由主義を基調とし、互いの尊厳を大切にして、自らの能力や個性を発揮できる国や社会を実現する。
 私たちの自由主義は「自律した個人が多様な選択肢と公正なルールのもとで、自らの生き方を創造的かつ自由に追求できる創造的自由主義」である。そのためには、国民の生命や生活の維持、発展に必要な仕組みを政治の責任で整備しなければならない。また、人類存続の基盤である地球環境の保全に全力を尽くさなければならない。
 私たちは、国際社会において自由と平和を求め、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないという憲法の理念を実現する。
 
一、私たちは、国や社会に安易に依存するのではなく、自立を重んじ、自己を律し、家族の絆を大切にし、国を愛する国民が自ら目標を定め、行動する「国民が主役の社会」をつくる。

また、国民主権を形骸化している中央集権を地方分権体制にあらため、真の地方自治を確立し、「住民が主役の地域社会」をつくる。

一、私たちは、「小さな政府」を目指し、自由で公正で透明度の高い社会を作る。市場ルールを整備し、消費者の安全と選択が優先する「消費者主権の社会」をつくる。

一、私たちは、「結果の平等」を重視するより、性や年齢、障害・財産のあるなしにかかわらず国民の誰もがフェアなルールのもとで、お互いがフェアな競争をする「機会の平等」が保証される社会をつくる。

一、私たちは、国防、治安、災害などに対応する危機管理体制を確立し、国民の安全を守るとともに、老後や疾病などから国民の暮らしを守る社会保障の仕組みを整え、「安心・安全な社会」をつくる。また環境を守り、「自然と共生する社会」をつくる。

一、私たちは、特定の者、特定の政治勢力の利益をはかる利権型の政治ではなく、「国民全体の利益を実現する公明正大な政治」を行う。

一、私たちは、一国平和主義・一国繁栄主義・一国独善主義を排除し、「国際社会との共生」の理念の下に、世界の平和と繁栄のための諸活動に積極的に参加する。
 
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民主党の綱領は基本理念と基本政策をもって綱領とするようである。

基本理念
基本政策


【西松事件】 大久保氏逮捕

別に、「マスコミというかメディアがどうなろうと関係はない」と思えるようになってきた。

特に、最近のマスコミ報道のあり方は「劣悪」の一言としか言いようがない。

WEB上のガセネタは、このインターネットが普及をし始めた頃から考えるとかなりマナーも質も低下をしているようにしか思えない。

その、元凶(ネタ元)はやはり新聞やTVからのものが大多数を占めるのだが、マスコミの報道のあり方が正しいものであるのであれば問題はないのだが、ある力によって偏向な報道をなされているように思える。

本日2009年3月3日に、民主党小沢代表の秘書(大久保氏)が逮捕をされた。

政権交代が確実だといわれていたこの時期のいきなりの秘書逮捕というこの事実だけはどう理解をしたらいいのかわからないが、冷静に見ようと思う。