2009年3月6日金曜日

【西松事件】 大久保秘書逮捕から4日目

大久保秘書逮捕から4日目  3月6日
とりわけ、小沢氏に対し敵意をむき出しなのが、この産経新聞と読売新聞であるが、4日目ととなると記事数も少なくあったようである。

前日の漆間発言に、政界が捜査の危うさをに声を上げ始めたのである。

このころから、東京地検特捜部に対してこの度の捜査に対して疑問を呈す声が上がり始めている。衆議院選挙のタイミングと、政治資金規正法での逮捕の危うさだ露呈をした形といえるであろうか。

「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」ろいうブログを書かれている、ヤメ蚊氏が「読売新聞が、小沢民主党党首周辺への捜査が国策捜査であることを裏付ける記事を掲載~政党支部であれば合法」との記事を弁護士という職業から書かれいる。

ビデオニュースの神保哲生氏が元検事・郷原信郎氏にインタビューをしている。

理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕

 西松建設からの政治献金の虚偽記載容疑で民主党の小沢一郎代表の秘書が逮捕された事件について、検察OBで桐蔭横浜大学法科大学院教授の郷原信郎氏は、政治団体を経由した献金に対して政治資金規正法の虚偽記載を適用することは非常に難しいとの見通しを示した。

 長崎地検の検事時代に自ら政治資金規正法がらみの捜査に携わった経験を持つ郷原氏は、そもそも政治資金規正法は必ずしも実質的な資金の提供者を寄付者として記載することを要求していないことを指摘する。

「実際は西松建設がお金を出していることが分かっていても、政治団体から寄付を受けたのであれば、政治資金収支報告書には政治団体の名前を記載しても違反にはならない。政治団体がなんら実態の無いダミー団体で、しかも寄付を受け取った側がその事実を明確に把握していたことが立証されない限り、政治資金規正法違反とは言えないが、実態の無い政治団体はたくさんある。」郷原氏はそう語り、選挙を控えて政治的な影響の大きなこの時期に、あえて野党党首の公設秘書の逮捕にまで踏み切った検察の意図に疑問を呈した。

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【小沢氏秘書逮捕】浮かび上がる矛盾点 捜査で小沢氏説明と異なる「実態」続々
産経新聞2009.3.6 01:21
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090306/crm0903060123001-n1.htm

小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件は、小沢氏が記者会見で潔白を主張したものの、東京地検特捜部の捜査で、その説明と異なる「実態」が次々と浮かび上がっている。小沢氏は特捜部に参考人聴取される見通しとなっており、複数の“矛盾点”について、国民に対しても、さらに説明責任を果たすよう求める声が高まるのは必至だ。

取り決め
 「政治団体からの寄付という認識だったから資金管理団体で受領した、ということに尽きる」。4日開かれた会見で小沢氏は、問題があるとは認識していなかったことを強調した。

 一方、特捜部の調べでは、小沢氏の公設第1秘書で陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)が西松側と献金額を毎年2500万円前後にすることを取り決めていた疑いがあることが判明。特捜部は、問題の献金に小沢氏側が深くかかわっていることを示すものとみて調べている。

 政治資金規正法は、かつては「形式犯」として身柄拘束を伴わない在宅起訴で処理されるケースが通例だった。しかし、特捜部は今回、西松建設の社員が払い込んだ資金を同社が賞与で補填(ほてん)するなどの巧妙な「トンネル献金」の悪質性を重視。強制捜査での摘発に踏み切ったとみられる。

 小沢氏はこの点について、「この種の問題で、今までに逮捕、強制捜査というやり方をした例は全くなかった。異常な手法だ」と“前例なき捜査”に怒りをあらわにしたが、仮に西松側と小沢氏側が献金について取り決めていた事実があれば、「政治団体からの寄付という認識」との説明は“虚偽”となる。

口利き
 会見では終始落ち着いた印象だった小沢氏だが、その声が大きくなった場面がある。献金に対する便宜供与の有無への認識を、記者に問われたときだった。

 「私や秘書が、相手方に便宜供与や、何らかの利益を与える行為を伴っていたとするなら、私は甘んじて捜査を受けます。しかし、全くそのような事実はありません」

 しかし、この点についても、特捜部の調べにより“ほころび”が出てきている。国土交通省東北地方整備局が平成18年3月に発注した岩手県の胆沢ダムの関連施設工事受注をめぐって、大久保容疑者が口利きした疑いがあることが捜査関係者の話で分かったためだ。西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)らも、工事の受注が図られるよう大久保容疑者に頼んでいたことを認め、多額の献金により「工事が取れた」と供述しているという。

 献金に対する「見返り」は、今後の捜査のポイントとなりそうだ。

チェック責任
 「お金がどういう所から出ているのかというのは、一般常識からして詮索(せんさく)はしないのが大多数と思っている。みなさまの善意を信じてやっているのが現状」。小沢氏は会見で、「一般常識」という言葉を交えながらそう話した上、「政治献金は『入り』も『出』もすべて公開している。きちんと処理している」と、自身の順法意識の高さを強調した。

 記者からは「陸山会トップとしてのチェック責任」を問う質問があがったが、小沢氏は「細かい一つ一つ(の寄付)について私がチェックすることは、現実問題として不可能」と説明。謝罪の意向について聞かれると、「おわびする理由は見当たらない」として、謝罪しなかった。

 だが、献金のチェックをせず、詳細を把握していないにもかかわらず、「問題がない」として押し切ったのは矛盾ともいえる。特捜部は今後の参考人聴取で、小沢氏にこうした認識をただすものとみられ、改めて会見の場などでも説明を求められることになりそうだ。

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【主張】民主党 「疑惑」解明から逃げるな
産経新聞2009.3.6 02:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903060235001-n1.htm

民主党は思考停止状態に陥っているのではないだろうか。

 西松建設からの献金疑惑で小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕された事件で、菅直人代表代行は5日の記者会見で「小沢氏の説明は納得のできるものだった」との見解を示した。平田健二参院幹事長は参院予算委員会の質疑の冒頭で「秘書の潔白、無実は証明されると確信する」と強調した。

 小沢氏自身による4日の説明は、西松建設との関係など肝心な点にふれず、疑惑を晴らすにはほど遠いものだった。それでも小沢氏を中心に結束していくと幹部が語らざるを得ないのは、代表辞任による党の混乱を避けたいのだろう。だが、執行部は小沢体制でこのまま乗り切れると、本気で考えているのか。

 逮捕された大久保隆規秘書は、西松建設側に対して主導的に資金提供を求めたり、ダム工事受注の口利きを行ったりしたのではないかとの疑惑も浮上している。

 疑惑の拡大に伴い、小沢氏の説明の信憑(しんぴょう)性が失われていくだろう。そのつど執行部が小沢氏を信頼すると繰り返し、釈明に追われるようなら、民主党に対する国民の不信感は増大するばかりだ。

 鳩山由紀夫幹事長は、小沢氏が西松建設側に献金をすぐ返却することが望ましいとの見解を示しているが、その程度で疑惑が晴れる状況ではない。民主党の存在のありようが問われているのだ。

 民主党は従来、「政治とカネ」の透明性確保について、自民党よりも積極的だったはずだ。小沢氏側が受けた献金の巨額さに、異常性を感じている議員は少なくないだろう。小沢氏を擁護する菅氏でさえ「私は1カ所からそんな大きな額の献金はない」と述べた。

 平成18年に衆院予算委で永田寿康議員が偽造メールに基づく質問を行い議員辞職に追い込まれた事件では、党内に検証チームが設けられた。今回も党独自の調査機関で小沢氏ら関係者から徹底的に事情を聴き、結果を公表するなど具体的な自浄努力を示すべきだ。

 事件で党が受けたダメージは深刻だが、衆院選を通じて政権交代を目指す方針を放棄したわけではなかろう。党の逆境を救おうと手を挙げる人物は出てこないのか。昨年9月の党代表選は、党の団結が優先されて無投票となり、結果的に小沢氏に依存する体制が生まれたことを思い起こしたい。

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3月6日
西松献金事件で二階氏「調査を受けるいわれはない」
産経新聞2009.3.6 11:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061103003-n1.htm

二階俊博経済産業相は6日の記者会見で、「西松建設」のダミー団体を通じた献金事件に絡み東京地検特捜部が二階氏の政治団体についても捜査する方針を固めたとされることについて「特別の調査を受けるいわれは全くない」と述べた。二階氏は、西松建設のダミー団体が二階派の政治団体のパーティー券を購入していたことについても「違法性は全くない」と強調した。

 これに関連し河村建夫官房長官は6日の記者会見で、同日午前に二階氏から「一切、心配ない」と報告があったことを明らかにした上で、今後も、二階氏から直接事情を聴く予定はないと強調した。

 また、「昨日、パーティー券購入について説明を受けた。適切に処理しているということなので、それを信じている」とも述べた。

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【民主党解剖】第1部 政権のかたち(4)「小沢降ろし」じわり
産経新聞2009.3.6 11:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061102002-n1.htm

「小沢ショック」の波紋は、民主党内の思わぬ所にも広がりつつある。
 
ポスター待った
 党代表、小沢一郎の公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕された3日。次期衆院選に出馬する関東地方の新人候補は、小沢との「ツーショット」ポスターの印刷をストップさせた。

 「小沢が写ったポスターは評判が悪くて張れない。別の党幹部に差し替えるしかないが、費用もばかにならない」と新人候補は天を仰いだ。

 党関係者によると、撮影日を調整中だった、小沢を前面に出したテレビCMも宙に浮きかねない状況だという。

 公職選挙法に基づき、衆院議員の任期満了半年前にあたる今月10日から候補者単独のポスターの掲示が禁止される。このため衆院選候補の多くは、小沢との「2連ポスター」を準備し張り始めていた。

 ところが「選挙の顔」だった小沢がスキャンダルに見舞われたうえ、代表辞任もありうるとの観測が広がり、党内ですでに「小沢離れ」の動きが出ているのだ。

5日には、ポスターに頭を痛めている九州選出の中堅議員が選対委員長、赤松広隆の国会内の事務所に駆け込んだ。都内を地盤にする若手議員は、「事件発覚後、張りたての2連ポスターの何枚かが小沢の部分だけ破られたり、切り取られたりした」という。

 自民党内では先に、内閣支持率の超低空飛行にあえぐ麻生太郎首相とのツーショットポスターを避ける動きが表面化した。

 民主党はそれを人ごとのように見ていたが、期限の10日を目前に降ってわいたポスター問題に、別の中堅議員は「悪夢だ」と肩を落とした。
 
揺るがぬ強気
 「辞任否定会見」から一夜明けた5日、小沢は都内の個人事務所や自宅にこもり、公の場には姿をみせなかった。

 党の重鎮である参院議院運営委員長、西岡武夫は小沢を個人事務所に訪ね、約30分話し込んだ。小沢の様子を記者団に尋ねられた西岡は、「元気、元気」と語った。

 小沢の強気は揺らいでいない。4日の記者会見後も、「また地方行脚を再開するぞ」と側近に漏らし、代表を退く気は毛頭ない決意を伝えたという。

「真実は必ず明らかになり、秘書の潔白や無実が証明されると確信している。国民の期待と負託に応え、政権交代に向け不退転の決意で邁進(まいしん)していく」

 5日の参院予算委員会の冒頭に質問に立った参院幹事長、平田健二は、用意したペーパーに目を落としながら、こう強調した。

 国会で野党幹部がこうした「決意」を示すのは異例だ。そこには党内の「小沢降ろし」の動きを封じるとともに、小沢体制下での結束をアピールする執行部の思惑が見て取れた。

 小沢に距離を置く議員たちも表向き、小沢続投を黙認し、目立った動きを控えている。事実上の小沢派といえる「一新会」も5日に予定していた定例会合を取りやめた。「いまは動かないほうがいい」(小沢側近)と考えたことがその理由の一つだ。
 
分水嶺は24日
 しかし、逮捕された秘書の起訴か不起訴が確定する「24日」が大きな分水嶺(れい)になるとの空気が、党内では支配的になりつつある。

 「秘書が起訴されたら小沢は自発的に辞任するしかないだろう。小沢が居座るようだと、小沢降ろしの動きに一気に火がつく」。ある党幹部はこう予測する。

民主党の若手衆院議員、長島昭久は5日、「身に覚えがないということ(説明)がひっくり返るような事実があれば、別の判断にならざるを得ない」と述べた。

 小沢側近は「裁判まで断固戦う」と、検察との全面対決の道を選んだ小沢の決意を代弁する。小沢の思いは、「オヤジ」と慕った元首相、田中角栄と自身を引き立てた元副総理、金丸信が東京地検の標的になったことと無縁ではない。

 しかし、今回の事件を「国策捜査」と断じる小沢に異を唱える声も党内から出始めている。副代表、前原誠司は5日、「国民に検察のあり方で疑義をもたれるような物言いはあまりすべきではない」と語った。

 独自の選挙手法で党を政権交代の手前まで押し上げた小沢が選挙前に退場するマイナスと、疑惑で「傷」を負った小沢で選挙に臨むマイナスとでは、どちらが大きいか-。双方をてんびんにかけて戸惑う議員も党内には少なくない。

 中堅議員はこう言い切る。「小沢でなくても選挙は戦える。そのときが来たら、われわれが引導を渡す」。
 「小沢降ろし」は静かに始まった。(敬称略)

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「適切に対処」国策捜査との批判に反論、森法相
産経新聞2009.3.6 11:20
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090306/crm0903061121006-n1.htm

森英介法相は、東京地検特捜部による小沢一郎民主党代表の公設第1秘書逮捕に対し、民主党幹部などが「国策捜査」などと批判していることについて、「検察当局は、対象が誰であれ、刑事事件として取り上げるべきものがあれば対処している。今後も適切に対処すると信じており、そしりを受ける所は1点もないと申しあげる」と述べた

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西松献金事件で小沢氏「どこにでも出る」
産経新聞2009.3.6 12:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061229006-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は6日午前、党本部で石井一副代表と会談し、西松建設の巨額献金事件をめぐり「必要があれば、どこにでも出ていって説明する」と述べ、一層の説明責任を果たす考えを表明した。石井氏が記者団に明らかにした。

 小沢氏は同時に、公設秘書逮捕後の経緯について、週明けの党常任幹事会で説明する意向も示した。さらに「なぜこんなことが起こるのか」と、検察の捜査を重ねて批判したという。

 小沢氏は4日の記者会見で、西松建設側からの企業献金とは知らなかったと明言。だが、平成7年ごろ以降、毎年2500万円前後を献金するよう調整していたことが判明するなどしていることから、さらなる説明が必要と判断したとみられる。

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【小沢代表ぶら下がり詳報】「地検であろうが、話し合いはいつでもする」(6日昼)
産経新聞2009.3.6 14:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061447010-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は6日昼、自身の秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕された事件について、現段階ではその責任をとって代表職を辞任する考えのないことを改めて強調した。東京・永田町の民主党本部で記者団の質問に答えた。詳報は以下の通り。

 --秘書逮捕後、次々と事件に関して疑惑の報道がされているが

 「あのー、疑惑が出ているとは私は思っておりません。私自身は、それこそいま、いろいろと報道されてますが、そういうこの間の会見でも申し上げましたが、いわゆる、今の状況ですと、何か私が収賄の被疑者のような報道がされてますけれども、この間も申し上げましたように、私は、そういう事実は全くないということは、今もって変わっておりません。

 それで、個別のことについては私は秘書を信頼して、秘書に任せておりますので、個々の一つひとつの献金のことはわかりません。

 ただ、政治献金であっても何であっても、献金してくれる方、あるいは、一般社会で言えば、慈善事業に寄付してくれる方とか、そういう意味ではありがたく、献金はいただいて、その浄財で政治活動をしておりますし、また、ずっと政治活動続けていく中で、今、問題になってる西松建設うんぬんのだけではなくて、いろんな、会社の方であれ、個人の方であれ、お礼とお願いのごあいさつをするのは当たり前だと思いますんで、そういう意味では、私は何も問題はないんじゃないかと思っております。

 あと、個別のことは、大久保(隆規容疑者、公設第1秘書)が逮捕されて、いませんので、聞くわけにいかないので、その個々の具体的なことについては、私わかりませんので、申し上げるのはちょっと今は無理です」

--政治団体からの献金で、実際は西松からの献金とはわかっていなかったとのことだが、西松あてに請求書が出されていたということだが、食い違いがあるが、どう説明するのか

 「どういう形で具体的な手続きとしてやってたか、それは分かりませんが、多分、政治団体からの寄付なので、政治団体で、事務的に受けたということだと思います。

 それで、その2つですか、の政治団体のお金がどのような形で集められたのか、そういうことは他の人は知る術はありませんし、このお金はどういうお金ですかということは、今言ったように、一般社会でもせっかくの行為に対して、そのようなことは詮索(せんさく)することはありえないと思ってますので、私はそういう意味では、政治団体から、政治団体ということで事務処理をしてきたということは、事務的には問題ないんじゃないかと思っております」

 --大久保容疑者しか、細かいことわからないということだが、大久保容疑者が起訴された場合に代表の責任はどう取るのか

 「起訴された場合っつっても、今、大久保が逮捕されている理由ちゅうのは、要するに報告書に実態は、西松のお金がすべての団体だったちゅうことなんでしょ。団体のお金は、政治団体のお金は、西松の会社のお金だったちゅうことでしょ。

 それは、全くわからないわけですから、ですから、その意味では、政治団体から政治団体というふうに、事務的に処理していたということ自体はですね、もちろん、そういう事実が最初からわかっていれば、それは企業の献金が許されている、政党支部で受ければいいことですし、後になってわかったということであれば、それは、収支報告を訂正するということで、従来からも自民党の、あるいは、総理の方々であっても、修正報告ということで、みんな済まされてきたことだと思うんです。

 ですから、今、私の秘書が逮捕、そういうレベルの問題で、逮捕されたということはね、それは本当にさらに、それ以上の何かがあるということであれば、私、会見でも言ったでしょ。収賄の容疑があるとかいうたぐいのこと、そして、私と大久保も含めて、そういう事実上の行為が、斡旋(あっせん)したとか、口利きしたとか、便宜を図ったとか、そういうことをやったというんなら、それはもう、どんな捜査を受けてもやむを得ないし、当たり前のことだと思います。

 私は、そして大久保もそうだと確信してますが、そういうたぐいのことは事実として一切ないということでございますので、そういう意味において、あたかも何かそのような、犯罪をおかしているかのような前提で論じられるのは、ちょっと私としては心外だと、この間の会見でも申し上げた通りです」

--この間の会見で、小沢代表は検察批判を展開されたが、言い過ぎだという声が出ているが

 「あ、そうですか。そう、言うんじゃ、言葉遣いがまずかったなら、訂正するのはいくらでもしますけど、現実に今、言ったように、私どもは報告書の結果として、認識の違いあったことは、多分そうなんでしょうね、結果を見れば。
 しかし、政治団体から政治団体へという事務的な作業をしただけですから、その種の問題で、即、逮捕とはいまだかつてなかったことで、ですから、それ以上の犯罪があるという前提の立ってのことだと。

 ならば、別ですけれど、私としては、繰り返しますが、そういった行動は一切しておりませんし、大久保もしてないと確信しております」

 --西松建設サイドが、小沢代表に何かを期待していたということについては

 「それは、あの、例えば、私の個人で献金してくださっている方も、何百とおられます。それぞれ献金する方々の気持ちは、それぞれ違う思いを持っていると思います。

 ただ、本当に一般の方々が自分の収入から、献金してくださるのは、これを使って、政治活動をしながら、いい政治をしてください。そして、自分たちの日本が、自分たちの生活が、平和で安定して生活できるような、そういう社会をつくってくださいという、そういう期待をして、献金してくださっているんだと思います。

 ほいで、また、企業の方もそれぞれの思いはあるかと思いますが、私どもとしては、その献金を今、言ったと同じように、お国のために、みんなのために使ってくださいという善意と受け止めて、ありがたくいただいております。
 ですから、内心の思いまでは分かりませんけれども、今、申し上げましたように善意を信じておるということであります」

--民主党内から進退に言及する発言も出ているが

 「現時点においては、今、申し上げましたように、その政治資金の報告書の問題についての認識の違いはありますけれども、その事務的な違いは別として、それ以外の犯罪的な事実や行為は一切しておりませんので、私としては、現段階で、その問題について、自分の進退については考えておりません。いずれ、きちんと結論が出てからのことだと思っております」

 --西松建設との付き合いはいつぐらいからで、どういう関係だったのか

 「西松建設と関連の企業グループのみなさんが、私を応援する後援会をつくってくれました。それで、私は年に1回、みんなが集まったときには出席して、お礼のごあいさつを申し上げたということでございます。

 ですから、私は多分、その席には、そんなあの、社長だの、何だの、トップの人は出席しておらなかったと思います。こんどあれ、何て社長でしたっけ、辞めた元の、いずれにしても、その社長さんともまったく面識はないと思います」

 --東京地検が、秘書逮捕に関連して、小沢代表から事情を聴きたいという意向があるようだが

 「あなた方の質問にもちゃんと答えてんですから、どなたでもお話したいということであれば、地検であろうが、他の方であろうが、可能な限り話し合いはいつでもいたします」

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