2009年3月5日木曜日

【西松事件】 大久保氏逮捕後の記事と漆間発言

 小沢氏公設秘書・大久保氏逮捕2日目 3月5日
この日の夕刻の記者懇談会にて漆間副官房長官が、問題の発言【自民に波及せず発言】を口走る。

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(3)「小沢ありき」強硬突破
2009.3.5 00:18
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050023000-n1.htm

4日午前、民主党本部で開かれた緊急役員会。代表、小沢一郎は公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕されたことを説明し、「こういう時期に迷惑をかけて申し訳ない」と頭を下げた。役員の大半が神妙な表情を浮かべる中、参院国対委員長、簗瀬進が拍手した。

 「こんな席で拍手するなんて違和感を覚えた」

 ある幹部は心の中でこう嘆いた。

 次期衆院選での政権交代に王手をかけていた矢先、「選挙の顔」を見舞ったスキャンダルに党内は動揺している。役員会では代表代行、菅直人も顔をこわばらせた。

 しかし、小沢は役員会後の記者会見で、秘書の不祥事で世間を騒がせたことについて、国民にも党所属議員にも謝罪することはなかった。4日午後の衆院本会議直前に国会内で開かれた代議士会には姿も見せなかった。

 小沢の姿勢には党内から、「捜査当局の手法に怒りがあるんだろうが、心配している同僚や党支持者に対するおわびがないとはいかがなものか」(閣僚経験者)という批判も出ている。

 ■「おれは戦う」
 それでも小沢は事件発覚後、党内で広がるショックもどこ吹く風のように、強気の姿勢を貫いている。

 「おれは戦う。公正にやっている。みんなによろしく伝えてくれ」

 3日夜、東京地検特捜部強制捜査が都内の事務所で行われた後、「現場」にいた小沢を訪れた元秘書の衆院議員、石川知裕に決意を示した。

 強制捜査入り前にも小沢は、国会にほど近いホテルで同期の党最高顧問、渡部恒三と約2時間、囲碁を打っていた。

 強制捜査が行われる報道が流れた後のことだ。囲碁の相手をした盟友は対局後、「小沢の打ち筋は普段通りだった。おれならちょっと弱くなっていたかもしれない」と周囲に漏らした。

 国民新党代表代行の亀井静香が同夜、「国策捜査だ」と電話でぶつけてきた怒りにも、「おれもそう思う」と応じた。

「辞任は考えていない。不公正な検察権力の行使だ。秘書の嫌疑は晴れる。起訴などはない」

 ■沈静化に躍起
 記者会見でも、小沢の姿勢は揺るがなかった。小沢の「自信」はなぜか。

 東京地検特捜部の捜査に道理がないとの怒りに加え、自らの陣頭指揮で政権の座を手元にぐっと引き寄せた自負がある。「次期衆院選で政治生命をかける」と明言してきた小沢にとって、麻生政権を打倒し自民党解体に道筋をつける「最後の大仕事」を投げ出すわけにはいかなかった。

 副代表、石井一も平成21年度予算案が5日から参院審議に入ることを踏まえ「こうなったら全面対決だ」と息巻いた。3日の段階から小沢周辺や党執行部は「小沢続投ありき」の立場を早々と固め、「小沢降ろし」の動きを封じた。

 小沢に距離を置く副代表、前原誠司や元政調会長、枝野幸男らの若手・中堅グループは3日夜、都内のホテルで対応を協議しようとしたが、急遽(きゅうきょ)中止した。

 ■閉ざされる口
 将来の「ポスト小沢」への意欲を隠さない菅は同夜、自ら主宰するグループの所属議員に「余計な動きをするな」と指示した。

 待望論が強い副代表、岡田克也は、自身の8~13日の東南アジア行きを見送るよう、複数の若手・中堅議員から要請されたが、首を縦に振らなかった。「ポスト小沢」をめぐる党内の動きから距離を置こうとしたのだ。

 3日夜に「小沢はもう終わり。岡田体制で総選挙だ」と息巻いていた若手・中堅議員たちも4日には口を閉ざした。

 「自分たちが代表を引きずり降ろしたといわれたくない。小沢の周囲が鈴をつけるべきだろう」。小沢と一線を画す中堅の言葉には無力感がにじむ。

小沢擁護派には「小沢が政権交代の指揮を執るしかない」という空気が強い。一昨年夏の参院選で勝利をもたらした小沢は、小沢流の選挙戦略で政権交代への足場を固めてきた。小沢が全国行脚して候補者にハッパをかけ、地道な日常活動で人間関係を構築するよう説いて回った。

 一方で、政界有数の集金力を誇る小沢は、過去にも政治資金の処理をめぐり問題が発覚している。

 逮捕された公設秘書が会計責任者を務めていた「陸山会」をめぐっては政党助成金を含む政治資金で、都内の一等地などに計10億円相当の土地・マンションなどの不動産を購入し、登記簿上の名義はすべて小沢となっていた事務所費問題が露見している。

 「小沢は自民党元副総裁の金丸信を擁護したときも、ああいう対応だった。記者会見のやり方は間違いで、特捜部を燃え上がらせた」。幹部の一人はこう指摘する。

 ■執行猶予付き
 幹事長、鳩山由紀夫は4日夜、都内の党所属議員の会合で「この難局を乗り越えてこそ、真の強い民主党に脱皮できる」と述べ、政権交代に向けた党内の結束を訴えた。しかし、現実には執行部も含めて党内の大勢は当面、捜査の推移を見守るという姿勢だ。

 「地検は本気だ。もうひと山ある」。中堅議員は小沢辞任の「Xデー」に向けて「待ち」を決め込む。党内の小沢続投容認はいわば“執行猶予付き”の判断にすぎないのだ。

 民主党のあるベテラン議員は、「結果的に『壊し屋』の小沢に民主党もつぶされることにならなければいいが…。いまは小沢の説明を信じるしかない」とため息をついた。

 元民主党衆院議員の埼玉県知事、上田清司は4日、同党が失策により政権交代を頓挫させてきた歴史を例に引き、こう語った。

 「ホップ、ステップ、肉離れになっては何もならない」(敬称略

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【小沢氏秘書逮捕】「献金の早期返却望ましい」鳩山氏
産経新聞2009.3.5 00:40
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050043001-n1.htm

民主党の鳩山由紀夫幹事長は4日夜のTBS番組で、西松建設の違法献金事件に関し、小沢一郎代表は西松側に献金を速やかに返却した方が望ましいとの認識を示した。

 小沢氏はこの日の記者会見で「献金が違法ということが明らかになったときに返却するつもりだ」と述べたが、鳩山氏は「早く返した方がいい。小沢代表は(西松側の違法な資金提供の仕組みを)知らなかったと思うが、知った以上、返すべきだ」と強調した。

 小沢氏の下で次期総選挙を戦えるのかとの質問には「バラバラと言われていた党が小沢代表の下、初めてと言っていいくらい求心力を高めてきた」と指摘。「選挙に有利とか不利とかではない。ここまできたら小沢代表の下で戦う」と述べた

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【小沢氏秘書逮捕】秘書、ダム工事で口利きの疑い 西松など受注
2009.3.5 01:30
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090305/crm0903050130003-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件で、逮捕された会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)が、西松のダム工事の受注で口利きした疑いのあることが4日、捜査関係者の話で分かった。西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)らが「大久保秘書にダム工事が受注できるようお願いした」と東京地検特捜部に供述したという。特捜部では小沢氏から参考人聴取する方針。

 捜査関係者によると、問題の工事は、国土交通省東北地方整備局が平成18年3月に発注した岩手県の胆沢(いさわ)ダムの関連施設工事。

 西松などの共同企業体(JV)が約95億円で受注した。入札で予定価格を下回る金額で応札したのは、西松などのJVだけだった。

 国沢容疑者らは特捜部の調べに、「西松は東北で仕事が取れず、小沢事務所に頼って献金した」とも供述、多額の献金を続けたことで「工事が取れた」と説明しているという。

ゼネコン関係者によると、大久保容疑者は小沢氏の地元・岩手に居を構え、東北での公共工事に影響力がある小沢事務所で、小沢氏の代理として工事を調整していたとされる。

 政治資金収支報告書によると、西松側は、ダム工事が公告された17年9月の直後、6回にわけて計1300万円を陸山会など小沢氏側の3つの政治団体に献金。

 工事が始まった18年10~11月には5回に分け、計500万円を献金した。

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【産経抄】3月5日
産経新聞2009.3.5 02:46
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050247002-n1.htm

「谷中鶯(うぐいす) 初音の血に染む紅梅花 堂々男子は死んでもよい」。明治31(1898)年3月、酒に酔った岡倉天心が、即興で歌い始めた。日本美術界の先覚者だった天心は、東京美術学校の開校にかかわり、27歳の若さで校長となる。

 ▼将来は文部大臣をめざしていたが、官僚主義に嫌気がさし、学校を飛び出した。教え子の横山大観らとともに、谷中初音町に創設したのが日本美術院だ。それを祝う宴(うたげ)の席で、高揚する気分を抑えられなかったのだろう。

 ▼若いころから、首相候補といわれてきた小沢一郎氏も、自民党を飛び出した経験を持つ。その後は同志を募って新党を作っては、つぶしてきた。同じ思いにとらわれたときもあったかもしれない。今は民主党代表の座にある小沢氏が、自民党に決戦を挑む総選挙を目前にして、かつてない逆風に見舞われている。

 ▼きのう行われた記者会見で小沢氏は、「何らやましいことはない」と、西松建設から違法な献金を受けてきたとの疑惑をきっぱり否定した。返す刀で、自らの公設秘書を逮捕した東京地検特捜部に対して、「不公正な検察権力の行使」と激しい言葉で非難した。

 ▼本人は「説明責任」を果たしたつもりだろうが、献金の原資がどう作られたのか知るすべはない、との説明には首をかしげる。小沢氏にとってはした金かもしれないが、1万2000円の定額給付金の使い道に心乱れる小欄にとっては、目もくらむような大金だ。

 ▼天心の歌はこう続く。「奇骨侠骨(きょうこつ) 開落栄枯は何のその 堂々男子は死んでもよい」。捜査の進展によっては、民主党の浮沈にかかわるというのに、党内では目立った動きがみられない。小沢氏に殉ずる覚悟があるのなら、それはそれで立派なことだが。

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「民主主義の危機」ではない 小沢氏秘書逮捕に思う 論説委員・皿木喜久
産経新聞2009.3.5 02:49
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090305/plc0903050250001-n1.htm

話は33年近くも前の昭和51年7月27日早朝にさかのぼる。

 大阪本社社会部の宿直室で電話番をしていて「田中角栄が検察に引っ張られたぞ」という東京からの電話でたたき起こされた。

 ロッキード事件で田中元首相が東京地検に逮捕された朝である。事件に強いはずのデスクが狼狽(ろうばい)して「(逮捕)令状はあるのか」と叫んでいたのを思い出す。

 混乱はそれだけで収まらなかった。まず号外を発行することになったが、原稿がどこにもない。

 事件は5カ月以上前、米上院で明らかになっていた。ロッキード社から多額の工作資金が日本の政府高官らに流れたという。何人かの名前が取りざたされていたが、田中元首相を予想したマスコミ関係者は誰もいなかった。

 金権問題で首相の座を降りたとはいえ、「鉄の結束」を誇る田中派を率い、絶大な権力を握っていると言われた。そんな権力者に検察が「お縄」をかけるなど、誰にも想像できなかったのである。

おかげで号外の原稿はロッキード事件のロの字も知らない私に回ってきた。記者生活でも最も鮮烈な思い出だ。
 かつてその田中元首相の秘蔵っ子と言われた小沢一郎民主党代表の第1秘書が逮捕された事件の衝撃もあの時に劣らなかった。

 小沢氏の場合、逮捕されたのは秘書である。容疑も元首相のような受託収賄ではなく、より形式的な政治資金規正法違反だ。だが小沢氏が握っている「権力」の大きさだけは、当時の元首相にも匹敵するように思えるからだ。

 参院第一党の民主党を率いる。しかも、日米安保に関し「在日米軍は第7艦隊だけで十分」といった「暴論」をはいても、党内の誰も異議をはさめない。派閥と野党との違いはあれ、元首相を髣髴(ほうふつ)させる君臨ぶりである。

 そんな力で政府与党を揺さぶり首相の座も指呼(しこ)の間かと思われていた。その権力が、秘書の逮捕で大きく揺らいだ。衝撃の大きさのゆえんだ。

 小沢氏自身も十分にそのことを感じているようだ。4日の記者会見では、捜査を「不公正な国家権力、検察権力の行使」と、批判した。「民主主義を危うくする」とまで言い切った。

事件は自民党政権が小沢政権を阻止するために仕組んだ「国策捜査」だと言わんばかりだった。民主党や小沢氏を支持する一部の識者もこれに同調している。

 だが小沢氏は、何の権力も持たず薄給で暮らす一市民ではない。くり返すが民主党という一大政治勢力を率いる権力者である。しかも一企業の関係団体から約2億円もの政治献金を受け、自らの政治団体は一時、総額10億円もの不動産を購入していた。

 その点を別の権力である検察当局がチェックすることが「民主主義を危うくする」とは思えない。むしろ、「三権」による民主主義が機能しているのである。

 やはり絶大な政治権力を持ち、5億円のわいろを受け取ったとして起訴された師の田中元首相は、裁判では検察側と対立し、無罪を主張した。だが一方で、取り調べの検察官の労をねぎらう。そんな逸話がいくつも残っている。

 善意に解釈すれば、そうした民主主義のチェック機能を理解していたのかもしれない。今、小沢氏がやるべきは、自らの政治姿勢を謙虚に反省することだろう。(さらき よしひさ)

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【主張】小沢代表会見 民主党に自浄努力求める
2009.3.5 02:49
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090305/crm0903050249005-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」からの献金疑惑で、公設第1秘書が逮捕された民主党の小沢一郎代表が記者会見し、献金の正当性を強調して、代表を辞任しない意向を表明した。会見は、「不公正な国家権力の行使」と検察捜査への批判に重点が置かれ、西松建設との関係など肝心の点は説明が不十分だった。

 自らに降りかかった疑惑を晴らすには至っていない。

 政治資金収支報告書によると、平成18年までの12年間に、西松建設側から2つの政治団体を通じて与野党の国会議員側に、約4億8000万円が渡っている。いずれも政治献金やパーティー券購入などで、このうち2億円近くが小沢氏側へのものだった。

 小沢氏の会見は、こうした巨額の資金がなぜ継続的に提供されたのか、という素朴な疑問に答えるものではなかった。2億円近くの資金の提供者が、どこのだれだか知らないといったような説明は、国民の一般常識では理解できないだろう。

 事件の容疑は、西松建設側が新政治問題研究会など2つのダミーの政治団体を通じ、小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」に資金提供していたというものだ。逮捕された大久保隆規容疑者は陸山会の会計責任者で、焦点は、小沢氏側が資金の提供元を西松建設と認識していたかどうかにある。

 4日には、岩手県奥州市の政党支部や小沢氏の事務所など関係先が地検の家宅捜索を受けた。西松建設と陸山会との関係についてさらなる解明を求めたい。

 小沢氏は会見で「西松建設そのものからの企業献金との認識に立っていれば、(企業献金を受けられる)政党支部で受領すれば何の問題も起きなかった」とした。それなら、新政治問題研究会などの団体を、どういう性格のものと考えていたのか説明をすべきだ。

 「どこから持ってきたカネだとか詮索(せんさく)しないのが大多数だ」「献金してくださる皆さんの善意を信じるのが一般常識だ」と、小沢氏は主張する。これでは、疑惑がさらに強まらざるを得ない。

 小沢氏は「この種の問題で逮捕というのは民主主義を危うくする」とし、党執行部も「政治的意図を疑う」と同調している。政府側は「国民に説明する言葉か」(河村建夫官房長官)と反論した。民主党には自ら疑惑を解明するなどの自浄努力を求めたい。

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参院予算案審議 首相早期解散に難色 民主は小沢代表の潔白を主張
産経新聞2009.3.5 10:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051046003-n1.htm

平成21年度予算案は5日午前、参院予算委員会で実質的な審議が始まった。麻生太郎首相は、衆院解散・総選挙の時期について「今は国民にとって景気対策や雇用対策が一番大事だ」と述べ、早期解散に難色を示した。首相はその上で、「しかるべき時期に野党との違いをはっきりさせた上で信を問うべきだ」と語り、政府・与党が追加的な経済対策を示した後に決断する考えを強調した。

 一方、民主党の小沢一郎代表の公設秘書が政治資金規正法違反で逮捕された事件を受け、基本的質疑の冒頭で質疑に立った民主党の平田健二参院幹事長は「小沢代表も昨日の記者会見で国民への説明責任を果たした。秘書の潔白や無実は証明されると思う」と主張。「小沢代表を先頭に揺るぎなく政策を訴え、政権交代に向け不退転の決意で邁進(まいしん)したい」と述べ、結束をアピールした。

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二階派、838万円返還へ 西松関係のパー券代
産経新聞2009.3.5 13:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051331005-n1.htm

 自民党二階派は5日の総会で、西松建設OBが設立した2つの政治団体が平成16-18年にかけて購入した同派のパーティー券代金838万円分について、返還することを決めた。

 同派の泉信也事務総長は記者団に「政治団体と西松建設の関係は知らなかった。政治資金規正法に基づき正規に届け出ているが、道義的な観点から速やかに返還したい」と説明した。ただ、政治団体はすでに解散しているため、具体的な返還方法は今後検討するという。

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【小沢氏秘書逮捕】石原都知事「検察は公判維持できないものはやらない」
産経新聞2009.3.5 14:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051455006-n1.htm

 東京都の石原慎太郎知事は5日、報道陣の取材に応じ、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕された事件について、「(小沢代表が)検察の国策捜査、検察ファッショみたいな言い方をしているが、検察だってプライドがある。公判維持できないものをやるわけがない」と述べ、違法献金受け取りを全面否定する小沢氏を批判した。

 石原知事は「これからいろんなものが出てくるから今の段階で何が、誰がどうこういう段階ではない」としたうえで、「検察はよほどの自信があったのだろう。なければやらない」との見方を示した。

 さらに、「経世会(旧竹下派)の金脈というのは、要するに『金丸-小沢時代』からずっと続いている。やっぱり、1企業が10年間にわたってべらぼうな献金をする関係はめったに他にない」と指摘。

 「検察がどういう形で(真実を)洗い出すか。見物でしょう。私は経世会が象徴する金権と戦ってきたんだから」と話した。

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自民で次々に「西松献金返還」 でも、団体解散で方法は…
産経新聞2009.3.5 17:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051736007-n1.htm

 二階俊博経済産業相が会長を務める自民党二階派は5日の総会で、西松建設OBが会長を務めていた「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の2つの政治団体から、平成16~18年の間に受け取った同派のパーティー券代838万円を返還することを決めた.

 同派事務総長の泉信也元国家公安委員長は記者団に「政治団体と西松建設の関係は知らなかった。政治資金規正法に基づき正規に届け出ているが、道義的な観点から速やかに返還したい」と説明した。

 ただ、政治団体はすでに解散しているため、具体的な返還方法は今後検討するという。
 河村建夫官房長官は5日の記者会見で、自民党二階派がパーティー券の返却を決めたことを「適切な判断だと思う」と語った。

 また、2つの政治団体から200万円の献金を受けていた山口俊一首相補佐官と200万円のパーティー券代を受け取っていた加納時男国土交通副大臣がそれぞれ返還する意思を伝えてきたことを明らかにした。

 この点について、河村長官は「理由は道義的な観点だ。国民の目から見て疑念が残ってはいけないという意図だった」と説明した。

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森元首相も300万円返還 西松献金
産経新聞2009.3.5 20:08
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903052009011-n1.htm

西松建設の巨額献金による政治資金規正法違反事件で、自民党の森喜朗元首相は5日、弁護士を通じて、同社関連の政治団体から受けていた300万円の献金を返還する考えを示した。

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