3月10日になるとめっきり西松事件の実際の内容は話されず、小沢バッシング一辺倒である。
いつも「政治とカネ」の問題が起きると、入りの部分や出の部分だけを取り上げて騒ぐのが常であった。今回の小沢氏の西松建設の問題も形の上では入りの部分の問題である。
政治資金規正法は、入り出を透明化しろというのが主眼とされているように思えてならない。事務所費に関しても結局は、出の部分を架空経費にした事で事務所費問題なども起きているのである。また日歯事件は、寄付金を明らかに受け取っていながら、記帳をしなかった事からおきた事件である。
その部分で考えた場合に、小沢氏の場合は、明らかに違うと言う事になる。さて、東京地検特捜部は、どんなお年どころを考えているのであろうか。
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【主張】小沢民主党代表 有権者が疑念突き付けた
産経新聞2009.3.10 03:19
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090310/stt0903100319001-n1.htm
民主党の小沢一郎代表はこの数字をどう受け止めるのか。西松建設をめぐる政治資金規正法違反事件を受けて行われた各種世論調査で、小沢氏が説明責任を果たしていないとの回答が圧倒的多数を占め、代表を辞任すべきだとの意見も多数に上った。
民主党支持率や小沢氏個人の評価も低下した。事件や小沢氏の対応によって、民主党に期待した多くの人が、裏切られたとの印象を抱いたからだろう。
党内からも「国民に説明できない」と現状を懸念する声が出始めている。だが、党独自の調査を行うなどの自浄努力の具体的な動きはまだみられない。国民の疑念を払拭(ふっしょく)し、信頼を取り戻す機会ととらえるべきだ。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査によると、麻生太郎首相と小沢氏の「どちらが首相にふさわしいか」で、小沢氏は15ポイント近く支持を失った。事件により小沢氏のイメージが「以前より悪くなった」と思う人も6割を超えた。
次期衆院選での投票先(比例代表)や、民主党を中心とする政権への期待値も下がった。数字の上で次期衆院選に対する事件の影響が鮮明になっている。
世論調査結果に対し、鳩山由紀夫幹事長は説明責任が不十分だと受け止められていることは認め、「新事実が判明すれば新たな展開になる」と小沢氏の代表続投に影響が出るとの見方も示している。しかし、逮捕された小沢氏の公設第1秘書の起訴や新たな容疑の浮上など、状況の変化を待っているだけでは問題は解決しない。
民主党は平成19年参院選での政権公約(マニフェスト)で、政治資金規正法の改正により、迂回(うかい)献金の禁止や企業団体献金を受ける政党支部の制限などを行い、政治とカネの透明化を図る必要性を訴えていた。
その考え方と照らし合わせ、西松建設側からの資金提供に問題がなかったかどうか、党として調査することくらい、やる気になればすぐにできるだろう。
麻生内閣の支持率はやや上向いたとはいえ、低迷を脱したといえる状況ではない。首相としては、引き続き諸懸案への取り組みに全力を挙げるしかない。
献金疑惑が自民党議員に波及しているのに、党執行部が静観を決め込んでいるのも、政治不信を助長しかねない。
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小沢氏、改めて説明へ 進退問題への言及が焦点
産経新聞2009.3.10 10:28
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090310/stt0903101028004-n1.htm
民主党の小沢一郎代表は10日午前の党役員会・常任幹事会で、公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件について、自身の見解や今後の対応などを改めて説明する。報道各社の世論調査で、代表の自発的辞任を求める声が大勢になっていることを踏まえ、進退問題に関し、どう言及するかが焦点だ。
小沢氏は秘書の逮捕後に行われた4日の記者会見で、東京地検特捜部の捜査を批判するとともに、献金の違法性を全面否定した。10日の役員会などでも同様の説明を行い、理解を求めるとみられる。
ただ、党内には、小沢氏が謝罪の意を表明しなかったことに不満が出ているほか、次期衆院選への影響を懸念し、小沢氏が自ら辞任を表明することに期待する向きもある。
常任幹事会メンバーの岡田克也、前原誠司両副代表は、東南アジア歴訪中のため、欠席する。
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小沢氏「迷惑をかけた」と陳謝 民主「現体制」での結束確認
産経新聞2009.3.10 12:12
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090310/stt0903101212010-n1.htm
民主党の小沢一郎代表は10日午前、党本部で開かれた常任幹事会に出席し、自身の公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件について、「党員のみなさん、わが党に好意をもって政権交代実現に期待しているみなさんに迷惑をかけた」と陳謝し、引き続き代表として党運営にあたる考えを表明した。常任幹事会では反対や批判は出ず、小沢氏のもとで結束していく方針が確認された。
小沢氏はこれに先立つ党役員会で、「ご迷惑をおかけしている」としたうえで、「政治資金規正法通りきちんとやっている」と、違法性がないとの認識を改めて強調した。
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「私の不徳、衆院選控え申し訳ない」と小沢氏 党内から進退問う声なし
産経新聞2009.3.10 13:26
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090310/stt0903101331012-n1.htm
民主党の小沢一郎代表は10日午前、党本部で開かれた役員会と常任幹事会に出席し、自身の公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件を陳謝するとともに、秘書と自らの潔白を強調。そのうえで、引き続き代表として党運営に当たる考えを表明した。出席者から進退を問う声は出なかった。同党は今後、小沢氏のもとで結束していく方針。ただ、東京地検特捜部の捜査の進展次第で、代表交代論が再び噴出する可能性もある。
小沢氏は冒頭のあいさつで、「仲間のみなさん、国民のみなさん、期待をしていただいているみなさんに、多大なご迷惑をおかけした。私の不徳の致すところであり、衆院選を控え、大変申し訳ない」と陳謝した。
そのうえで、「議会制民主主義の実現には、政権交代しかない。国民サイドに立って行動し、政治生命をかけて、大目標に向かって私の主張を続けさせていただきたい」と、代表を続ける意向を示した。
事件に関しては、「事務的な処理の問題だ。政治資金規正法通りきちんとやっており、一点の曇りもない」と、違法性がないとの認識を改めて強調した。
常任幹事会では、鳩山由紀夫幹事長が「党の結束が一番大事だ。小沢氏の思いが国民に伝わるように頑張っていきたい」と表明した。
もっとも、FNN(フジニュースネットワーク)が7、8両日に行った合同世論調査で、小沢氏が辞任すべきだとの回答は47・4%となったほか、民主党のイメージが悪化したとの受け止めは50・9%に上り、政党支持率も自民党に逆転された。報道各社の世論調査でも、民主党の支持率は下落しており、党内で「小沢氏が代表のままでは衆院選を戦えない」との声がくすぶっている。
このため、秘書が起訴されるなど、東京地検の捜査が新たな展開を迎えた段階で、小沢氏の交代論に火がつく可能性がある。二階俊博経産相側に対する西松建設の献金疑惑で、二階氏が閣僚を辞任する事態になり、辞任論が小沢氏に飛び火することも想定される。
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小沢氏「最終的な結論出るまで進退考えない」
産経新聞2009.3.10 15:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090310/stt0903101543013-n1.htm
民主党の小沢一郎代表は10日、党本部で記者会見し、公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕された事件に伴う自らの進退について、「(事件の)最終的な結論が出るまで、(辞任は)まったく考えていない」と述べ、辞任する考えがないことを改めて強調した。
また、「政治収支報告書の事務処理の問題以外、何も明らかにされていない。ほかのことも含めて(新事実が)明らかになれば、その時点で、国民の判断をいただく」と説明した。
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西松との関係を否定 献金問題で増田前知事
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090310_1
(現在は、リンク切れ)
【東京支社】西松建設の巨額献金事件で、前知事の増田寛也氏は9日、岩手日報社の取材に答え、知事在職時代について「関係者との面識や付き合いは全くない。(公共工事をめぐり)働きかけを受けたこともない」と全面否定した。
同社は1996年度から2005年度にかけて県内で14件の国・県発注工事を受注している。当時現職知事だった増田氏は「会社関係者や、(公設第一秘書が逮捕された民主党代表の)小沢一郎氏の関係者から、働きかけや照会を受けたことはない」と説明。
「個別の工事で知事のもとになんか来ないだろうし、県は(発注業者の選定過程で)入札を実施しているから(便宜を図るのは)無理だ」と述べた。
逮捕された小沢氏の公設第一秘書、大久保隆規容疑者とは「秘書になってから、会ったり、話をしたことはないんじゃないか」とし、小沢氏との関係は「知事の2期目からぎくしゃくして、話す機会はほとんどなかった。そもそも、行政運営には関与しない-というスタンスだったと思う」と語った。(2009/03/10)