2010年1月28日木曜日

【政治資金規正法】 江田憲司の言い訳

 陸山会の不動産による政治資金の運用であるが、現実には散々「小沢一郎」ただ一人と言いながら、総務省分だけでも10名以上。地方の選挙管理委員会へ届けを出し、見なくしたものが約120名もいたと言う話のオチまで付いている。

近頃では、「政治資金で不動産を」などとはマスコミも言わなくなった。

政治資金で秘書の寮を建てたとして散々たたいていたのであるが、小沢氏は秘書数も多く中長期的に考えた場合、賃貸よりは購入をしたほうが政治資金を効率よく使える。

なによりも、賃貸であれば支払えば消えてなくなるが、土地であれば選挙の場合に担保で銀行からお金も借りやすい。

さて、江田憲司氏であるが、彼のブログには「この建物が、江田や家族、親族の私物になることは決してないように手当てをしました。」とある。有権者には本当か嘘かはまったく見えないしどのような手当てをしたのであろうか。

また「賃料も保証料(何百万円)もバカ高く、中長期的にみれば新築した方が安上がりという判断でした。」とも書かれているのだが、小沢氏の言い分とどこが違うのであろうか。

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 いやあ、えらい迷惑ですよ。例の小沢さんの不動産による政治資金の運用問題。10物件以上10億円以上の「運用」と、私の、たった一つしかない地元の事務所の建物が同一視されて、あれこれ言われる(まだ一部ブログの段階ですが)。

 この件では、どこに出てもどこを突つかれても一切問題はないと胸を張れるので、しっかり「説明責任」を果たしますよ! いいですか?

 くだんの物件は、先ほどもふれた私の地元の唯一の事務所(青葉台)。そこで現に私も秘書も日々働いている。支援者もひっきりなしに出入りしているし、多くのメディアの人も取材にくる。まさに江田の「政治資金管理団体」の事務所なのだから、そのお金でプレハブを建てるのは、献金の目的にも沿っているし、法的道義的にも当時、何ら問題はありませんでした。

 このプレハブは、選挙区変更に伴い、2003年に駐車場跡の土地を借りて新しく建てました(費用840万円・収支報告で公開済)。借りることも当然考えたのですが、地元青葉台商店街には適当な空き店舗がなく、賃料も保証料(何百万円)もバカ高く、中長期的にみれば新築した方が安上がりという判断でした。

 当時は(最近まで)無所属だったので、他の議員のように政党支部ももちろんなく(だから支部所有というわけにもいかず)、かといって、政治活動に使うのだから江田個人の「私有」というのもおかしい。「政治資金管理団体」の所有というのは、至極当然の処理だったわけです。

 それが、例の小沢問題の不動産問題発覚(07年)で、その後、法律で「政治資金管理団体」による不動産取得が禁止された。ただ、江田のような場合は、法的に継続所有が許されたわけです。(そりゃそうでしょう、許されなければせっかく建てたプレハブは壊さなければならないし、他に譲渡といっても誰にするんですか。政治家の事務所として現に政治活動に使っているんですよ)。

 ですから、当時も今も適法で何ら問題ないのですが、ただ、その時に、私も微塵も疑われたくなかったので、公私の峻別を対外的に明らかにするため、政治資金管理団体(憲政研究会)の規約で、解散する時は取り壊すか、第三者(江田本人や家族、親族を除く。)に譲渡することにして、この建物が、江田や家族、親族の私物になることは決してないように手当てをしました。

 昨年、「みんなの党」を結成し、私もはれて(?)政党支部を設置できるようになったため、そこにこの建物を譲渡することも一案とは思いますが(そうすれば私だけが政治資金管理団体所有ということで目立つということはなくなりますが)、現状で何ら問題のない案件でわざわざそういった操作をするのも、これまた、何か疑われてもいやだということで、今までどおりとしてきました。 

 私はこれまでの4回の選挙戦で、企業団体献金は一円も受け取らない、選挙の時にどの業界、どの労組の支援もうけないという立場を堅持してきました。自慢じゃありませんが、全国会議員で一番貧乏な政治家ですよ。それが、小沢さんのような何億円というカネを、しかも公共事業利権(ゼネコン)から集めて多くの不動産で運用している政治家と同一視されて批判される。極々一部の人からの意図的な批判だとは思いますが、政治家をやっていてつくづく悲しいことだと思います。

(参考)憲政研究会 規約 抜粋

(10 所有不動産)  本会を解散する時は、その所有する不動産は、取り壊すか、江田憲司氏以外の第三者(江田憲司氏の家族、親族を除く。)に譲渡しなければならない。