2009年3月7日土曜日

【西松事件】 マスコミ各社の異様な報道合戦

大久保秘書が逮捕をされてからm5日目となる 3月7日

漆間官房副長官の発言が政府高官から「漆間」とはっきり表に出てきた。つまり、オフレコ発言でなら「本当のことを話す」が記者クラブに加盟をしていた新聞・テレビ各社は、正直に記事を書いてこなかったという事であり、また報道をしてこなかったという事を認めたという事である。

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【民主党解剖】第1部 政権のかたち(5)「小沢後」をひそかに模索
産経新聞2009.3.7 01:03
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903070104001-n1.htm

黙っていては「外堀」を埋められかねない焦りか。前日は都内の個人事務所や自宅に蟄居(ちつきよ)していた民主党代表、小沢一郎は6日、表舞台に出た。

 「私が被疑者のような報道がされているが、そういう事実はまったくない」

 2日ぶりの党本部で自らマイクの前に立った小沢は、辞任する考えはないことを改めて強調した。

 秘書が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されて3日。取材嫌いで知られる小沢が進んで記者団に語るのは異例だった。波状的に流される疑惑報道に小沢が反撃に出た。

 側近は「報道には小沢だけでなく、弁護士出身の議員などを集めてチームを結成し、打ち返していくことを考えている」と語る。

 しかし執行部からは「小沢を援護射撃しようにも情報がないから動けない」という、いらだちの声も出始めている。

 「物言えど、くちびる寒しだからな」。小沢に近い国対委員長、山岡賢次は8日のテレビ朝日の報道番組出演をキャンセルした。代表代行の菅直人も同日予定の番組出演を断った。執行部は、視界不良の捜査の行方に地団駄(じだんだ)を踏むだけだ。

 「絶対に勝たなきゃいけない」。小沢は6日、名古屋市長選挙(4月26日投開票)に転戦する衆院議員、河村たかしを党本部に迎え、こうハッパをかけた。

 自民党との事実上の一騎打ちとなる「民主党王国」愛知での県都決戦。「検察と断固戦う」と意気込む小沢にとって、その勝敗は重い意味をもつ。とりこぼせば、自らをとりまく疑惑の後遺症を認めざるを得ないうえ、次期衆院選の「党の顔」は小沢しかないという神話が崩壊するからだ。

 小沢は「心配かけるているな」と河村の肩をポンとたたいて送り出した。

 小沢はこの日、自民党旧田中派時代からの盟友である副代表、石井一に党本部で約30分話し込んだ。

 「党内でいろいろ言う奴(やつ)はいるが、全部じゃない。気にすることはない」。石井の助言に、小沢は「わかった」とうなずいた。「小沢降ろし」のときをじっと待つ党内の非小沢勢力と、西松建設事件での小沢サイドの立件に意欲を示す検察-。自らの思いを直接、間接問わず発信し始めた小沢の動きは、眼前で対峙(たいじ)する二つの敵に向け「小沢は動じない」と宣言する“情報戦”とも受けとれる。

 しかし、小沢の思いとは裏腹に党内では、「小沢で結束」の空気にも微妙な変化が生じつつある。

小沢擁護派の中堅幹部は6日、「週末に議員たちのマグマがたまり、週が明けると風向きが変わるかもしれない」と語った。週末に地元に戻る議員たちが「小沢ショック」の影響を目の当たりにすれば、「静」を決め込むわけにはいかない。マスコミ各社も、小沢の秘書の逮捕後初めての世論調査を予定している。

 菅サイドもひそかに、「小沢辞任」を想定した新体制の検討に入った。

 「代表空席のまま、現執行部の菅と幹事長の鳩山由紀夫に、党内で最も待望論が強い副代表、岡田克也を加えた『新トロイカ体制』をつくる案を練っている。衆院選前に代表選をやっている時間的余裕はないという大義がある」

 菅が主宰するグループの中堅議員はこう打ち明ける。岡田を抱き込むことで、現執行部総退陣を回避したい菅の思惑も透けてみえてくる。

 党内では、24日に予想される小沢の秘書の起訴を待たずに「小沢降ろし」が“解禁”され、同党の年中行事だった内紛が勃発(ぼつぱつ)する様相を呈している。

 「冷静に捜査の進展をみつめていくしかない。あれこれいうには現段階では情報が少なすぎる」

 民主党最大の支持組織、日本労働組合総連合会(連合)会長、高木剛は5日の記者会見で言葉を選んでこう語った。だが、次期衆院選が迫る中、連合にとって「小沢なき民主党」はない。組織は揺れ動いている。

 小沢は平成18年4月に党代表就任後、前代表の前原誠司の時代に冷え込んだ連合との関係修復に真っ先に取り組んだ。19年からは小沢と高木と“二人三脚”の全国行脚を始め、地元の連合幹部との宴席も重ねた。小沢は二次会のカラオケで八代亜紀の「舟唄」を披露したこともあった。連合前会長の笹森清に「連合を本気にさせた初めての民主党のトップだ」と言わしめた。それだけに「小沢が辞任したら心理的影響は大きい」(連合山形)という。
「1人でも票をいただける組織を大事にするのは政治家として当然のことだ」

 小沢は連合との関係強化の意義をこう語ってきた。その戦略は19年の参院選での圧勝をもたらし、イメージ重視の空中戦に頼っていた党に組織的に地上戦も対応する土台をつくった。

 小沢は独自作成の「参院選の結果調べ」というデータブックを常に携え、選挙戦略を構築してきた。「小沢の選挙手法が党を政権交代の手前まで成長させたが、小沢が辞めれば党内の体制は緩み、すべてがまぼろしになる」。側近議員はそんな危(き)惧(ぐ)を抱く。

 岡田と前原は8~13日まで、党内の喧噪(けんそう)を避けるかのように東南アジア諸国を訪問する。小沢と距離を置く中堅は「動きが出れば岡田、前原に緊急帰国してもらう。当然、彼らもわかっている」と語る。

 「小沢ありき」だった民主党の政権構想は崩れようとしている。(敬称略)=第一部おわり
 この連載は、高木桂一、松本浩史、小島優、斉藤太郎、原川貴郎、佐々木美恵、坂井広志が担当しました。


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【小沢氏秘書逮捕】「東北は何と言っても小沢さん」献金は受注狙いか
産経新聞2009.3.7 01:25
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090307/crm0903070129003-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、献金の目的が、東北地方の公共工事受注を期待したものだった疑いが強まっている。小沢氏側は東北での影響力を否定しているが、業界関係者によると、ゼネコン側は“小沢事務所詣で”を繰り返していたという。「工事をお願いした」「献金しないと受注の邪魔をされる」。西松建設などゼネコン関係者が、畏怖(いふ)の念を込めてこう口々に語る“豪腕・小沢”側の真の実力とは、どのようなものだっただろうか。

 ▼地元の「裏選対」
 「東北は何と言っても小沢さん。献金は、小沢さんの公共工事での影響力を期待したから」

 西松の元幹部は、西松がダミーの政治団体を使って多額の違法献金を続けてきた理由をそう話す。

 政界関係者によると、小沢氏は、建設業界に長く君臨した故田中角栄元首相や、故金丸信元自民党副総裁の腹心で、自民党を出た後も業界に影響力を持ち続けてきたといい、特に岩手、青森、秋田の北東北3県で強いといわれる。

 ゼネコン側は、その影響力を頼りに、選挙では小沢氏側の集票と資金集めに奔走するという。ゼネコン汚職が摘発された平成5年には、新生党代表幹事だった小沢氏の地元選対が、ゼネコン社員を動員した“裏選対”を組織していたことが国会で取り上げられた。

 当時の名簿によると、総括責任者が鹿島、本部長が大成建設のそれぞれ地元支店幹部で、委員には西松の支店幹部も名を連ねた。

▼元秘書側が考案?
 ゼネコン関係者によると、東北地方では古くから、ゼネコン最大手の鹿島が、強固な営業基盤を誇っていたという。西松の元幹部は、「西松は東北では後発だったため、受注拡大を図るには、小沢さんに頼るしかなかった」と話す。

 西松関係者によると、小沢氏側の窓口となったのが、陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)の前任者で、小沢氏の「側近中の側近」といわれた元秘書だったという。

 西松は平成7年ごろ、元秘書側と、毎年2500万円前後の献金をすることで合意。ダミーの政治団体「新政治問題研究会」を使ったトンネル献金システムを考案したとされる。11年からは「未来産業研究会」もダミーに加えた。

 ある国会議員秘書は「北東北3県の公共工事は、鹿島の東北支店幹部と元秘書側が調整し、受注高に応じて小沢氏側への献金額を決めていた」と証言する。

 ▼180億円受注
 こうしたノウハウを元秘書側から引き継いだとされるのが、12年に陸山会の会計責任者となった大久保容疑者だった。東北地方の建設会社幹部は「仕事を取るためだけでなく、邪魔をされないためにも献金する。大久保さんは小沢さんの代理人。東北の業界では知らない人はいない」と語る。

 業界関係者によると、西松も大久保容疑者の“言いなり”で、献金を続けたことによって、東北での受注を拡大したという。

 工事経歴書によると、西松が16~20年に着工した国や自治体発注の主な公共工事は10件で、総額は約180億円にのぼる。最も受注額が高かったのが、国土交通省東北地方整備局が18年に発注し、西松が受注した岩手県の胆沢(いさわ)ダム関連施設工事で約47億円。また、秋田県の森吉山ダムの本体工事が約44億円、山形県の長井ダムの本体工事が約41億円と続く。

 ダムではほかに、宮城県の長沼ダムも約16億円で本体工事を受注した。胆沢ダムをめぐっては、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)が、大久保容疑者に工事受注の口利きを依頼していた疑惑もある。特捜部は地元・岩手の小沢事務所関係者からも事情を聴くなど調べを進めている。

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【主張】西松献金疑惑 与野党問わず厳正対処を
産経新聞2009.3.7 02:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903070254003-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」関連の資金が与野党の複数の国会議員に提供されていたことは、政治とカネの不透明な構図をまざまざと見せつけている。

 献金を受けた自民党議員らは、相次いで資金を返還している。小沢一郎・民主党代表側より金額が小さいとはいえ、西松側のダミー政治団体を経由するなど同じ構図である。資金の返還で一件落着とはならない。違法性の有無を含め、捜査当局には厳正な捜査を求めたい。

 小沢氏の公設第1秘書が逮捕されたのに続き、自民党二階派の政治団体が平成16~18年の間、西松建設側に838万円分のパーティー券を購入してもらっていたことが、政治資金規正法違反にあたるとの疑いが浮上している。

 二階俊博経済産業相は5日の派閥総会で全額返還すると表明し、パーティー券購入について問題はないとの見解を示している。

 山口俊一首相補佐官や加納時男国土交通副大臣も各200万円、献金やパーティー券代を受けており、返還するという。このほか、森喜朗元首相も西松建設関連の献金など400万円を返還する考えを弁護士を通じて示した。

 河村建夫官房長官は「国民の目から見て疑念が残ってはいけない意図だ」と、返還処理に理解を示し、違法性などの問題はないとの立場をとっているが、内閣の対応として不十分ではないか。

 政府高官が「捜査は自民党議員に及ばない」といった与党寄りの見通しを示す発言をしたことも、与野党双方の反発や誤解を招いている。政府には、公正な捜査に少しの疑いも持たれないよう慎重な言動を求めたい。

 田中角栄首相当時に推し進められた「土建国家」政治は、公共事業を中心に政官業の強固な癒着構造を生みだし、小沢氏も属した自民党旧田中派、道路族議員らが利権を握り今日に至っている。

 迂回(うかい)献金禁止などが何度も求められていたが、いっこうに是正されずゼネコンからの不透明な資金提供が繰り返されている。利権構造の温存を断つ具体的な透明化措置が必要だ。

 小泉改革で着手された道路特定財源の一般財源化も骨抜きが図られ、削減してきた公共事業の規模も景気対策の名目で増加傾向にある。これ以上政治不信を招かないよう既得権益構造を完全復活させてはならない。

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民主若手「小沢代表は頻繁に説明を」 西松問題、企業献金に疑問の声続々
産経新聞2009.3.7 10:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903071010004-n1.htm

民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」や自民党二階派が西松建設から事実上の企業献金を受けていたとされる問題で、民主党の渡辺周衆院議員は7日午前のTBS番組で「小沢代表の政治団体についてはわれわれもわからない。党員や党所属議員に対して小沢代表は頻繁に説明してほしい」と述べた。その上で「多額の献金となると普通は怖さを感じる。(献金したのは)どういう人なのか当然知っておかなければいけない。与野党ともにカネの入りはもっと厳格にすべきだ」と指摘した。

 一方、番組では企業献金を問題視する声が相次いだ。共産党の小池晃政策委員長は「こういう事件を招いたのだから自民党も民主党も政党助成金を返納すべきだ。政党助成金は企業献金をやめるために作ったはずだ」と主張。民主党の浅尾慶一郎参院議員も「個人献金だけにするのが一番フェアだ」と賛同した。

 自民党の衛藤征士郎元防衛庁長官も「企業献金をやめ、個人献金に限定するのが一番よい」と同調。公明党の高木陽介選対委員長は「公明党は公明新聞の売り上げで党の活動を賄っている」と述べた。

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【小沢氏秘書逮捕】小沢氏側「表のカネ」要求 西松献金システム構築の背景か
2009.3.7 12:07
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090307/crm0903071214015-n1.htm

小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が、西松建設から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件で、小沢氏側が西松から受領する資金について、政治資金収支報告書に記載できる「表の金」として提供するよう西松側に要求していたことが7日、捜査関係者の話で分かった。著書の『日本改造計画』で「政治資金の全面公開」という自説を展開している小沢氏の資金管理団体が、公開されているという事実を“隠れみの”に、西松のダミー団体を使って政治資金の出所を偽っていた疑いが強い。

 西松関係者によると、小沢氏側は平成7年ごろから西松に対し、年2500万円前後の資金提供をするように要請したという。

 捜査関係者によると、小沢氏側は献金の開始にあたり、提供される資金が収支報告書に記載できる献金の形態を取るように要求したという。西松はこれを受け、7年に「新政治問題研究会」(新政研)を設立し、毎年の献金を始めた。

 規正法が改正され、12年1月以降、政治家の資金管理団体への企業献金が禁じられることになったため、西松は11年に「未来産業研究会」(未来研)もダミーの政治団体に加え、トンネル献金の“仕組み”を強化。一見、適法な献金のスタイルでの資金提供を維持してきた。

 ほかにも西松は、下請け業者に水増しした工事代金を渡し、小沢氏側の政党支部に企業献金させていた。

主な献金先は、陸山会のほか「民主党岩手県総支部連合会」「民主党岩手県第4区総支部」の3団体。特捜部は、西松がダミーの政治団体や下請け業者を使って複数の献金先に資金を納めていたのは、献金元と献金先を分散させて金額を少額に抑えることで、目立たなくする狙いがあったとみているもようだ。

 小沢氏は4日の記者会見で、「2つの政治団体から献金を受けたということについては、政治資金規正法にのっとって適法に処理し、報告をし、公開されているところだ」と説明。西松側からの献金が、正規の手続きで処理されたものであることを強調していた。特捜部は、「表の金」という小沢氏側の要求が、ダミーを使った献金システムが考案された背景にあるとみている。

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【小沢氏秘書逮捕】進退問題「最終的に結論が出た時に言う」
産経新聞2009.3.7 13:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903071313005-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は7日昼、党本部で記者団の取材に応じ、西松建設による違法献金事件をめぐる自らの進退について「最終的に『こうだ』という結論が出た時に言うことだ」と述べた。

 その上で小沢氏は「私どもは今回の(公設第1秘書の)逮捕について合点がいかないと言っている。従って起訴されたり、裁判で罪になったりということは考えていない」と潔白を重ねて強調。逮捕された秘書についても「彼がそれだけ影響力を持っているとは思わないし、それをいろんな形で行使したとも思っていない」と擁護した。

 また、小沢氏は、自民党の二階俊博経産相への違法献金疑惑については「人様のことなので分からない。説明責任は自民党と本人が考えることだ」と言及を避けた。政府高官が自民党に波及しないとの見通しを示したことには「直接その話は聞いていないのでコメントする立場にないが、事実だとすれば奇異な感じがする」と語った。

 小沢氏は7日午前、宿泊していた都内の個人事務所を出て民主党本部入り。小沢氏が土曜日に執務のため党本部入りするのは異例。

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【小沢代表ぶら下がり詳報】「彼が影響力を行使したとは思っていない」(7日昼)
産経新聞2009.3.7 13:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903071359006-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は7日昼、西松建設による違法献金事件をめぐる自らの進退について「最終的に『こうだ』という結論が出た時に言うことだ」と述べた。東京・永田町の民主党本部で記者団の質問に答えた。詳報は以下の通り。

【西松建設問題】
 --西松建設の違法献金疑惑について、政府高官が「自民党には捜査が及ばない」と発言した問題で、与野党から批判が出ているが、見解は

 「うん、ボクは直接その話は聞いてませんので、コメントする立場じゃないですけれども、それが事実とすれば、ちょっと奇異な感じがしますね」

 --二階俊博経済産業相に捜査の手が伸びているという情報があるが、見解は

 「それはもう、人様のことですから分かりません」

 --小沢氏は昨日、自らの進退問題について「結論が出た段階で判断する」と述べたが、結論とはいつの段階を言うのか

 「それは分からない。最終的にこうだという結論が出たときということです」

 --それは起訴された段階か。判決が出た段階か
 「だから、その時点、私どもはその今回の逮捕についても合点がいかないということ言っているわけですし、それから、従って、それが起訴されたり、あるいは裁判で罪になったりというようなことは考えていないというのが現状の段階ですから、まあ、いずれにしても、時期がいつか私から何日とか、いつごろとかということではないと思います。常識的に、最終的な結論が出た場合ということで申し上げました」

 --自民党の議員は献金を返金する意向を示しているが。

 「ですから最初から申し上げております。これもまた、そういった違法な仕方で、脱法か、な仕方で政治団体の原資が集められたものだったということが、今はまだマスコミを通じてしか分からないわけですから、それが確定した時点におきましては、私は最初からそういう場合には返金したいと言っております。ですから、それは変わりありません」

--二階氏については裏献金を受けていたと報じられている。自民党の説明責任についてはどう考えているか

 「それはもう、今さっきも言ったように、二階さんのことについて私は分かりませんから。とやかく今、論評する何ものも持っておりません。それから、自民党の国民に対する、本人と自民党の国民に対する説明責任は、それはそれぞれ、本人と自民党が考えることだと思います」

 --逮捕された大久保隆規秘書は岩手県内で影響が大きかったという話が出ているが

 「私は、彼がそれだけの力というか、影響力とか、いうのを持っているとは思いませんし、また、それをいろんなかたちで行使したというふうには思っておりません」

 --大久保秘書が西松建設本社に行き、西松建設幹部と献金方法の詳細について話し合っていたそうだ。そのことを知っていたか。事務所の体質として問題はないか

 「あの、会見の時からずっとこの問題、起きてから、申し上げておりましたが、献金は本当に大勢の方々から個人、法人問わず頂いておりますから、個別の献金のことにつきましては、私は報告は受けておりませんから分かりません。ただ、一般論として、献金してくださる方にお願いを申し上げるということは、直接、お願いできる方もあるし、それから大勢ですから、直接、お願いでもって、会って回ることもできない方も、そのような方には今回も、あるいは今年もよろしくお願いしますという文書でお願いをしておるということは知っております。それは、いずれにしても、献金をしてくださる方に、その、よろしくお願いしますということ自体は、これは社会通念的にも、政治献金だけじゃなくてそれはごくごく当然、自然のことだと思います」

 --衆院選に向けた地方行脚の再開のめどは

 「地方行脚、したいけれども、こうやって、もう諸君に囲まれてちゃ、地方行脚もできないから、できるだけ早く、もう、地方へ出て、晴れてみなさんとまた話し合い、ふれあいの期待を設けられたい、できるだけ早くそういう機会がまた来るように、というふうに願っています」

--名古屋市長選に関して昨日、立候補予定の河村たかし衆院議員と面会していたが、どんな言葉をかけたのか

 「市長選挙については、まあ、もう、すでにみんな知っていると思うけれど、県連、市議団、県議団の中で、いろいろ、議論があって、最終的に私に調整を任せるということで県連会長以下、市議団と県議団の代表もおいでになって、そして任されたわけです。

 そこで河村君を呼んで、とにかく彼がなんとしても出るということであれば、仲間のみんなが了解するようなことじゃきゃだめだよということで、私が提示しましたのは、推薦するにあたってきちんと誓約してくれと。そのひとつは政策の決定、発表にあたっては、特に名古屋市議団のみなさんと十分、話し合った上で結論を得るようにしてくれと。それからもうひとつは、市長選に回るとすれば、(衆院愛知)1区の後継の候補者の問題がありますから、これについては市長選の選挙の結果がどうであれ、河村君自身と後援会、この両者が全面的に県連、そして最終的には党本部の決めた候補者を全力で推薦すると。この2つを誓約してくれということで、話しまして、そして昨日、誓約書に本人と後援会長の署名・捺印の誓約書の文書を持ってこられましたので、それでじゃあ、ということで、みなさんと話し合ってくれということで帰ってもらいました。

ですから、それでよしとなれば、次の常幹(党常任幹事会)にかけられるかどうか、まだちょっと分かりませんけれども、よしとなれば推薦ということになるだろうと思います」

 --どんな言葉を河村氏にかけたか

 「特に、議員の場合は、それは民主党所属の議員としての最低のルールは守らなければいけないけれど、ある程度、自由気ままな言動も許されるけれども、首長ということになると本当に市民の生活そのものの問題だし、またみんなの協力と理解を得られなければ現実、市政、できないのだから。そういう意味で、今言った2つのことだけはきちんと守って、守るということを約束した上で、というふうに話をしました」
【今後の予定】

 --この後、「鳩山一郎50年祭」に出席するのか

 「(鳩山由紀夫)幹事長から、ぜひちょっとでもいいから顔を出してくれというお話がありましたので、行くつもりでおります」