2009年4月30日木曜日

【偏向報道】 小沢体制での知事選結果

マスコミの偏向報道が、かなり目立つ。
マスコミの偏向報道に関して小沢氏の事件を順番に検証をしていこうと思っていたら、丁度いい題材が出てきた。

まずは、下の引用をした記事を読んでいただきたい。
この記事を書かれた方は、与党の議員秘書である。


12日に行われた秋田知事選挙で与党が支持する佐竹氏が当選したことを受け、「選挙は実質的に、自民・社民県連の支持を受ける佐竹氏と、民主県連や国民新党県支部の支持を受ける川口氏の一騎打ちで、3月の千葉県知事選に引き続き与党が民主党推薦候補を破った。民主党内では小沢代表に対して厳しい声も出てきそうだ。」と報道されています。

見かけ上はそう見えるかもしれませんが、実態はかなり違うと思います。

数週間前、前小坂町長・川口博君を励ます会が都内で行われました。
実は私も代議士も、その会に出席していたのですが、出席した国会議員は公明党の前国土交通大臣を含めて与党の議員だけでした。結果として、自民党秋田県連が佐竹氏を推し、民主党秋田県連が川口氏を推す形になってしまいましたが、実態は「自民対民主」にはなっていなかったと思います。

前小坂町町長の川口氏は、全国至る所で小坂町をアピールして回り、いつの間にか大物女優や大企業の幹部、文化人など多くの人を毎年小坂町に集まるようになり、人口6千人ほどの過疎の赤字自治体から黒字の自治体へと変えていった人でした。都内でのパーティーに集まった国会議員も小坂町のファンになった人達でした。特に政治的意図はありません。ひょんな事から民主党の推薦を受けたことで「自民対民主」とマスコミに報道されてしまいましたが、本人の意志とはギャップがあると思います。一方の佐竹氏も秋田市長の経験を生かし自民党の推薦を得ましたが、社民党の推薦ももらっています。

先月行われた千葉県知事選挙でも「与党推薦の森田健作氏が民主推薦候補を破った」と報道されていますが、4年前から地道に選挙活動を行ってきた森田氏はべったりの自民党ではありません。「与党が民主に大差で勝った」という報道には違和感を持っているはずです。



もっとも最後の「森田健作氏はべったりの自民党ではありません」は、森田氏が告発をされてからの記事なので割り引いて考える必要が生じるとは思う。

さて、本日4月30日の産経新聞のWEB版に
【選挙 ウワサの真相】民主逆風はまぼろし…らしい
このようなタイトルの記事が掲載をされている。


>今春の千葉、秋田両県知事選で、与党がホッと一息ついた。自民党系候補が連勝したからだ。麻生内閣の支持率も、低めとはいうものの回復傾向にあり、「麻生太郎首相の経済対策が評価されつつある」「反転攻勢の局面をようやく迎えた」という声が与党から聞こえてくる。だが、それは本当なのだろうか。2つの知事選の裏では、実は、いくつもの「誤算」が繰り広げられていた

実に思わせぶりな書き始まりである。

>「かなり、票差は縮まったんじゃないのか」
4月12日夜。秋田知事選の開票日。寺田学はテレビの前で驚きの表情を浮かべていた。

寺田は民主党の秋田県連代表。自民、公明、社民各党が支持した佐竹敬久の当選と、自らが推す川口博の敗北は疑いない現実だったが、その票差が予想以上に縮まっていたからだ。

 驚きは当然だ。投票1週間前。報道各社が行った情勢調査では、川口は佐竹に最大20ポイントも離され、寺田は惨敗を直感させられていた。10万票以上離されても、しかたがない数字だ。

様子が変わったのは、その情勢調査が報じられた直後だ。
秋田市内の寺田事務所に「民主党は誰を応援しているのか」という不思議な問い合わせが相次いだ。
後で知ったが、このころから「期日前投票」の数もジワジワと伸びた。何かが動きだしていた。

「選挙戦術を間違えたかもしれない」。そんな声が出たのも、このころだ。
小沢一郎代表の秘書逮捕で始まった西松建設の巨額献金事件は、民主党を直撃した「はず」だった。それを意識したであろう川口陣営は、民主党に「出入り禁止令」にも近い要請を繰り出した。
川口の選挙出陣式。「寺田さんは、秘書も顔を出さないでほしい」。昨年秋から寺田が口説き続けてやっと出馬させた川口陣営から、寺田は拒否された。

地元選出の民主党参院議員、松浦大悟も同じだ。
川口の選挙カーに乗り込んだまではよかったが、「民主党とは名乗らないでください」とピシャリと言い渡された。

 開票日の夜。寺田がテレビをみていたのも川口の選挙事務所ではなかった。父である当時の秋田県知事、寺田典城の知事公舎に座らざるを得なかった。

 だが、テレビの開票速報では、差はそれほど広がっていなかった。最悪のシナリオの半分ほど、約5万7000票差だった。

 「川口猛追」の要因は何だったのか。寺田はこう分析している。

 「与党特有の組織型選挙を貫いた佐竹が当選しそうなことが分かり、潜在的な非自民支持層が川口に動いたのでないか。西松事件はほとんど影響なかった」

 寺田の分析に呼応するように、自民党のベテラン秋田県議も不思議なセリフを吐く。

 「川口が『民主党』と叫び始めていたら、危なかったかもしれない。川口が政党色を消して、無色透明ぶりを強調し続けてくれたから、助かったんだ」

          □ ■ □

 自民党県議の多くが支援した森田健作が、民主、社民の推薦を受けた吉田平を大差で退けた千葉知事選(3月29日投開票)でも、後日談がある。

 知事選同日に開票された千葉県議補選(木更津市、改選数1)で、自民党の公認候補が惨敗していた。

 自民党にとって不気味なのは、これだけではなかった。

 同県東金市の市議選では、共産党候補が2位以下を突き放してトップで当選していた。

 4月9日夜。東京タワー近くの日本料理店に集まっていた自民党各派閥の事務総長たちは、この話題に熱中していた。

 一人が言った。

 「千葉県内でも比較的保守地盤の厚い地域で負けている。自民党への逆風が弱まったわけではないことを肝に銘じるべきなんだ」

 この日の宴席の結論はシンプルなものだった。

 「平成21年度補正予算案が成立するまで解散すべきでない」

 「麻生太郎首相は7月のサミットに堂々と出席すべきだ」

 そして。

 「5月解散は危ない」

=敬称略(水内茂幸)

           ◇

 ■データボックス

 与党が恐れる「有権者の心情」は、4月のミニ統一地方選で本領を発揮した。青森市長選では、6選を目指した与党推薦候補(76)が無所属の元県議(61)に苦杯。比較的優位とされる現職市長が10市で敗北した。

 敗れた現職は高齢多選候補が多かったとはいうが、うち4市は自民、公明両党か、どちらかの党の推薦を受けた現職。「批判票の正体はやはり反自公票ではないか」とささやかれた。

 ほかにも前市長逮捕に伴う宝塚市の出直し選で、元社民党衆院議員(61)が初当選して注目された。


産経新聞が余りに偏向報道と言われ始めたので、ダブルスタンダードを取り始めたということなのだろうか?
この予兆は、先日の小沢氏の「選挙には勝てるとふんでいる」に集約をされているのだろうか。

このブログを移転しながら追記をしようと思う。この話は2010年に入り、平野貞夫氏が話したことでWEBでも流れてはいるが、千葉知事選当時の話も含まれていることから、このブログ記事に追記という形で入れておこうと思う。

西松事件・大久保秘書逮捕の真相を究明すべし!

 5月13日(木)、3人の経済人から夕食に招かれた。話題は政治の劣化や経済再生などで、民主党政権への提言を聴く機会でもあった。

 その中で、驚くべき情報を教えられた。A氏の発言で要点は次のとおり。

 「私は森英介元法務大臣と昵懇で、時々会食していた。昨年3月西松事件で小沢事務所の大久保秘書が逮捕された問題について、〝あれは私が指示した事件だ〟と、現職の法務大臣からの直接の話を聞いた。こんなことが許されてよいのか、と驚いた」

 A氏は私にこの情報を伝えるにあたって、悩んだ末のことだと思う。経済人としての立場もあり、私は実名を明らかにするつもりはない。私があえてこの情報を世の中に明らかにするのは、A氏の説明を聞いて私が「なるほど、さもありなん」と、私自身が森法相(当時)から直接に、それに関連する指摘を受けていたからである。

 平成21年3月1日(日)、大久保秘書逮捕(3月3日)の前々日、私は千葉市で森法相と会う機会があった。千葉知事選挙の吉田平候補者の出陣式の行事の席だった。堂本知事(当時)に、私に関して聞くに堪えない中傷・誹謗の発言をしたことを、明確に記憶している。「堂本知事さん、この平野という人物は平成になって日本の政治を混乱させた人で、小沢一郎も問題があり悪人だが、この人が小沢さんよりもっと悪人なんですよ」

 この森法相の発言は、私にとって心に刺した棘のようになっていた。3日の大久保秘書逮捕の後、それとの関連について考えてみたが、直接につながる材料がなかった。私も強制捜査の対象になっていたことは、元特捜部長などの言動から後になって知ったものだ。

 A氏の発言は、私にとって想定外のものだった。森法相の私への発言をつながり、西松事件大久保逮捕に政治が関与していた傍証となる。当時の麻生政権が民主党への政権交代阻止のためあらゆる方策を行使していた状況をみても、指揮権の発動も含め、政治の関わりを徹底した調査が必要である。

 法律専門家によれば、大久保秘書逮捕の「政治資金虚偽記載容疑」は、常識論として検察の独自判断で行う法論理ではない。特別な政治力が動かなければ、やれることではないという見方もある。

 西松事件、水谷建設問題、小沢陸山会の虚偽報告問題など、昨年からの小沢民主党幹事長をめぐる「政治と金」の問題は、詳細な法理論も大事である。それと同樣に事件背景や権力の動きについて総合的に調査が必要である。

 本年2月4日、小沢幹事長が「不起訴」と決まったとき、安倍元首相は「鳩山政権が不起訴にした(指揮権発動の意か)」と、麻生前首相は「灰色幹事長だ」と、それぞれコメントした。内閣総理大臣をやった政治家が、この問題でこんなコメントを出したことに、私は奇妙さとともに両首相の心理的幼児性、すなはち、自己の行動の辻つま合わせを感じざるを得ない。

 昭和9年の検察ファッショ・「帝人事件」は、起訴当時の警視総監・藤沼庄平が、「起訴は司法省行刑局長の塩野季彦らが内閣崩壊の目的をもって仕組んだ陰謀だった」と証言したことから、犯罪のデッチアゲであったことがあきらかになった。

 時代の変わり目で、政治権力のかもし出す形相について、私たちは厳しい監視の眼が必要である。昨年からの「政治と金の問題」の本質は、検察とマスコミの無作為の共謀であったことを検証する必要がある。