2011年1月16日日曜日

2011年・民主党党大会

<ビデオ>
◆開会~大会実行委員長挨拶/江田五月最高顧問

◆ご来賓挨拶/亀井国民新党代表・福島社会民主党党首・米倉日本経済団体連合会長・古賀連合会長・熊谷千葉市長

◆菅直人代表(総理)挨拶

◆大会議案報告・提案・議案採択

◆地方自治体議員表彰・統一地方自治体選挙アピール・閉会



岩上氏の民主党の党大会後の森議員へのぶら下がりのUstと発言趣旨
http://vimeo.com/18774008

110113森ゆうこ議員ぶらさがり from iwakamiyasumi on Vimeo.



■岩上「党大会はどうでしたか?」
■森議員「寒い、大会も寒くて心が凍りついた」
■岩上「途中、紛糾した。活動方針を発表せずに突然、拍手で承認してくれと。議事進行上、驚いたが」
■森議員「冒頭、議長のほうで質問は受け付けないとかいう話があれば別だが、もしそういう事があればそこで異議申し立てようと思っていたが、言わなかった。議長が事前に私のところに来て色々話したが、それには触れなかった」
■岩上「発言が認められず、具体的に問題が幾つかあったという事だが何が問題だったのか?」
■森議員「昨日の総会では時間の制約があり、質疑応答は十分ではなかった。私の質問にも答えはなかった。他の同僚議員の何人もから、先ず第一に昨年の参議院選の大敗である消費税増税と言う菅総理自身の発言、本人がそれを選挙の大敗の原因であると認めた。それが大会議案書から削除されていた。結局きちんと総括し、反省をしないと同じ過ちを繰り返す。だからまた、統一地方選を前に、社会保障改革が進んでいないのに増税発言をしている」
■岩上「消費税隠しのように疑われますね。有権者から見れば、とりあえず隠しといて後出しするのではと」
■森議員「更に、与謝野さんが今日離党され、明日の入閣の準備をされているという事で、重要閣僚として入閣するという事が報道の通りなら与謝野さんというのは自民党の市場原理万能主義、財政健全化至上主義、増税派ですから、しかも埋蔵金はないと言っていた人だから、その人を民主党の重要閣僚に入れるということはもはやその内閣は民主党の内閣ではない。もしそうであるなら今日の党大会で質問を受け付けて、もし本当にそうしたいのであればきちんと説明するべき。党大会は党の最高の議決機関ですから、党大会の軽視ではないか?それをきちんと正したかった。挙党一致は良いが、昨日の岡田幹事長、菅総理の挙党一致というのはとにかく、菅さんを選んだのだから菅さんの言うことに従え、という、それはおかしい。納得をすればそれに従うが、何の議論もなく、質問に対する答弁もなく、それでただ従えと言われても、それは民主的な党の運営ではない。そして、本当に皆さんこれでいいんですか?これで。統一地方選挙に向かって頑張ろうと言ってもそれでは勝てない。大増税路線に進むのであれば、国民の生活が第一と約束してその事を信じて政権交代を実現させてくださった国民の皆さんに対する裏切り」
■岩上「与謝野さんは自民党で増税をずっと主張してきた方、財政再建至上主義、埋蔵金が無いと明言してきたが、そう言ってる間に見つかった埋蔵金も多々ある。森さんご自身も見つけたと昨日仰っていた。要するに仰っていたことに必ず信用性があるわけではない。どちらかと言えば財務省の代弁者だと。という事はこれまで長い間民主党が八頭司時代から主張してきたことが崩れてしまう」
■森議員「というか、国民の生活が第一というマニフェストと全く正反対の政策をやりますという事だと思う。これは完全に本当に国民に対する裏切り。これは許されない。菅さんを9月に支持された方もおそらくそんな事で支持した訳ではないだろう。もっともあの時も積極的に菅さんを支持した方はいなかった。ころころ代えてはいけないという理由しか聞いてない。どちらにしても、全く民主党政権ではなくなる。それだけはやはり黙っていられなかった。発言すべきだったし、それを認めて頂くのが“オープン”な民主党」
■岩上「あの場面、他の先生方も多く手を上げて発言されてた。もしくは大きな声を出していた」
■森議員「そうですね。私の発言を認めろという事を皆さんが仰ってくださった。さきほど色んな先生方から聞いたら“辞めろ、黙れ、座れ”というような声は誰一人発しなかったそうです」
■岩上「会場が広いので後方の記者席まで良く聞こえなかった。民主党らしからぬ、発言を認めないというのは残念」
■森議員「慣例的に党大会の場で発言はないという事だろうが、それにしても昨日の総会では議論噴出、しかし時間的制約でみんな自粛した。幹事長会議を遅らす訳にはいかないという良識的判断で。昨日もこれで意見発表は終わりという話はなかった。恐らく今日もう一回発言の機会があると皆さんそう思っていた。仮に慣例で今まで党大会では認めてこなかったとしても、これだけ大変な問題があるのだから認めるべき」
■岩上「こうなると、支持者、コアな支持者、非常に歯痒いという人たちがたくさん出てくると思うが、どうすればいいのかという方たちがいるとしたら、この後、意見表明の場があるとすれば、昨日のぶら下がりで川内議員に聞いたところ、昨日の総会は川内さんたちが集めた署名による総会ではないという事でした。残ってるとしたら、その川内さんたちが集めている両院議員総会の場で議題を執行部のこうした在り方に対しての責任を問う、という形で開くという事でしかないような気がするが」
■森議員「そうですね。いずれにせよ、党の役員人事、新内閣の顔ぶれがはっきりした時点で、やはり両院議員総会を開いてきちんと説明を受け、了承を受けるという事になってくる。特に党の役員人事。内閣は総理の専権事項なので、党の役員人事は総会の承認を受けるということになっているので、または党大会と言うことになっているので、もう一回開かざるを得ないと思う。今日、訳のわからない内に“一任”と言ってた事を盾にそれを開かないということであれば、こちらから開催を要求して、そしてそこで今度こそ皆さんに、黙っている人たちに本当にいいのか?という事できちんと発言し、今の方向をしっかりと正す。まずは今の方向性をきちんと正して、国民生活第一、先ずは無駄の徹底的な削減、そしてその仕組み自体を変えるということに全力を尽くすという方向に変えてもらう。変えなさいという事」
■岩上「官房長官が仙谷さんから枝野さんに代わるという事も今日ほぼ明らかになり、同時に幹事長もひょっとしたら代わるかもという話もあるが」
■森議員「岡田さん続投という、誰も求めてないが、どんなやり方でもいいが55年体制(野党に対する根回し)を否定されるのであれば、きちんと大きな枠組みを作ってほしい。岡田さんが否定しようが現に交渉は私たちが現場でやらなければいけない。苦しい思いでやっと臨時国会で整ったものを岡田さんの一言で壊されたという事は一回や二回じゃない。皆言わないが、だから幹事長続投は誰も望んでない。しかしそれも代表の人事権だから仕方ない。ただ、枝野さんが本当に官房長官になるとしたら、昨年の参議院選の大敗の一番責任ある人間が何故出世するのか?責任もとらないまま」
■岩上「オリジナル民主と言われる人達の中だけで人事がたらい回しされてる」
■森議員「おかしい。結果を出して、能力があると皆が認めているのであればいいが、そもそも仙谷さんを更迭するのは問責決議のせいではないという総理の発言は耳を疑った。参議院の席では皆がええ~!?と」
■岩上「参議院の問責だから、参議院を軽視していると」
■森議員「軽視というか、参議院の権威を著しく傷つける発言。これは野党も認めないと思う。西岡議長も大変お怒りになると思う。我々参議院議員としては黙っているわけにはいかない。それから、尖閣問題について抽象的な批判しか受けていないと。あの時も皆がええ~!?という。それでいて何も変わっていないと。実効支配しているのは我が国で、我が国の領土に変わりなはない、なんて当り前でしょ。変わってたら大変でしょ。そのことについてもおかしいじゃないですかと言いたかった。それと唐突にIMF の話も。もう、IMFにお金出してるの日本だよって。うちの経済専門家、財政金融の専門家がもうのけぞっていた。だからもう、参議院議員の席ではみんな“聞くの止めて帰ろうよ”って。いわゆるマスコミが色分けしているグループとかそういう事じゃなく、前内閣の閣僚だった人たちも“森さん、これなんか言わんとあかんやろ”とか私のところに言ってくるから“先生、言ってくださいよ”と色んな先生方とやり取りがちょっとあったり」
■岩上「(笑)やっぱり口火切るのは男前の森さんじゃないと(笑)」
■森議員「まぁ、そういう意味で“発言させろ”とも皆さんが仰ってくださった。私ひょっとして『黙れ、ひっこめ、座れ』とか言われるのかと、そうではなくて『発言させろ』と。衆議院のほうは良く分からないけど、衆議院のほうでもそういう発言はなかったという風にさっきお聞きした。やっぱりこれはおかしいんだという事を今日言っておかないと、この後の議論をする機会が無くなるから、皆でシャンシャンで全員で認めたという事で全てOKとする事には絶対させたくなかった」
■岩上「USTなどを見た人はダメな企業のダメな株主総会の典型的な例だという風に言ってたので、かなり落胆していたと思う。ですから、あの一言があった事は大きかったと思う。異議ありと言う声が」
■森議員「これが広がる事を願いつつ、皆さん本当は思っていると思うので、事なかれにせずに皆で声に出していこうと。間違った方向を変えるのが私たちの責任だから、この事をこれからみんなに訴えていきたい。色々ご心配かけてすいません。ありがとうございました」