2009年8月31日月曜日

【選挙関連】 2009年総選挙・当選者名

 全ての、選挙区での当選者をみながら、得票数や復活の惜敗率をながめながら気がついたのが、比例への重複立候補が果たして正しいのだろうか。

重複立候補が、だだの救済システムでいいのだろうか?
新人候補者の場合は、地盤も弱く、重複立候補のシステムを用いたというのなら理解もしよう。
しかしながら、当選回数をある程度重ねた議員が用いるのは如何なものなのだろう?

国会議員を入れ替えるシステムとして、当選回数と重複立候補の規制も必要かも?

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北海道
横路 孝弘 民前 〈元〉衆院副議長 [選:北海道1区]
三井 辨雄 民前 医療法人理事長 [選:北海道2区]
荒井 聰 民元 〈元〉党役員室長 [選:北海道3区]
鉢呂 吉雄 民前 党道代表 [選:北海道4区]
小林 千代美 民元 〈元〉党道副代表 [選:北海道5区]
佐々木 隆博 民前 〈元〉道議        [選:北海道6区]
伊東 良孝 自新 〈元〉釧路市長 [選:北海道7区]
逢坂 誠二 民前 〈元〉ニセコ町長 [選:北海道8区]
鳩山 由紀夫      民前    党代表          [選:北海道9区]
小平 忠正 民前 党代議士会長 [選:北海道10区]
石川 知裕 民前 党青年局次長 [選:北海道11区]
松木 謙公 民前 〈元〉衆院議員秘書 [選:北海道12区]

北海道比例
鈴木 宗男 大前 党代表
稲津 久        公新 党道代表
山崎 摩耶 民新 〈元〉日看協会役員
山岡 達丸 民新 〈元〉NHK記者
工藤 仁美 民新 労組事務局長

北海道比例復活
仲野 博子 民前 〈元〉根室市議 [選:北海道7区]
武部 勤        自前 〈元〉党幹事長 [選:北海道12区]
町村 信孝 自前 〈元〉官房長官 [選:北海道5区]

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青森
横山 北斗 民前 〈元〉大学教授 [選:青森1区]
江渡 聡徳 自前 党国対副委員長 [選:青森2区]
大島 理森 自前 党国対委員長 [選:青森3区]
木村 太郎 自前 〈元〉防衛庁副長官 [選:青森4区]

秋田
寺田 学        民前 党秋田県代表 [選:秋田1区]
川口 博        無所 〈元〉小坂町長 [選:秋田2区]
京野 公子 民新 〈元〉秋田県議 [選:秋田3区]

岩手
階 猛        民前 弁護士 [選:岩手1区]
畑 浩治 民新 〈元〉国交省職員 [選:岩手2区]
黄川田 徹 民前 党岩手県副代表 [選:岩手3区]
小沢 一郎       民前 党代表代行 [選:岩手4区]

山形
鹿野 道彦 民元 〈元〉党副代表 [選:山形1区]
近藤 洋介 民前 〈元〉日経新聞記者 [選:山形2区]
加藤 紘一 自前 〈元〉党幹事長 [選:山形3区]

宮城
郡 和子        民前 〈元〉アナウンサー [選:宮城1区]
斎藤 恭紀 民新 〈元〉キャスター [選:宮城2区]
橋本 清仁 民元 党宮城県副代表 [選:宮城3区]
石山 敬貴 民新 〈元〉理研研究員 [選:宮城4区]
安住 淳        民前 党国対委長代理 [選:宮城5区]
小野寺 五典 自前 党副幹事長 [選:宮城6区]

福島
石原 洋三郎 民新 〈元〉福島市議 [選:福島1区]
太田 和美 民前 〈元〉千葉県議 [選:福島2区]
玄葉 光一郎 民前 〈元〉党幹事長代理 [選:福島3区]
渡部 恒三 民前 〈元〉衆院副議長 [選:福島4区]
吉田 泉        民前 〈元〉党企業局次長 [選:福島5区]

東北比例
秋葉 賢也 自前 〈元〉総務政務官
和嶋 未希 民新 〈元〉山形県議
高松 和夫 民新 〈元〉秋田県議
菊池 長右エ門 民新 〈元〉宮古市長
山口 和之 民新 理学療法士
井上 義久 公前 党副代表
高橋 千鶴子 共前 〈元〉青森県議

東北比例復活
中野渡 詔子 民新 〈元〉情報処理社員 [選:青森2区]
田名部 匡代 民前 党青森県副代表 [選:青森3区]
津島 恭一 民元 〈元〉国民新支部長 [選:青森4区]
金田 勝年 自新 〈元〉参院議員 [選:秋田2区]
遠藤 利明 自前 〈元〉文科副大臣 [選:山形1区]
吉泉 秀男 社新 〈元〉山形県議 [選:山形3区]
吉野 正芳 自前 環境副大臣 [選:福島3区]

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茨城
福島 伸享 民新 〈元〉経産省職員 [選:茨城1区]
石津 政雄 民新 〈元〉大洋村長 [選:茨城2区]
小泉 俊明 民元 党茨城県副代表 [選:茨城3区]
梶山 弘志 自前 党副幹事長 [選:茨城4区]
大畠 章宏 民前 党金融担当相 [選:茨城5区]
大泉 博子 民新 〈元〉山口県副知事 [選:茨城6区]
中村 喜四郎     無所    〈元〉建設相       [選:茨城7区]

栃木
石森 久嗣 民新 脳神経外科医 [選:栃木1区]
福田 昭夫 民前 〈元〉栃木県知事 [選:栃木2区]
渡辺 喜美 民前 党代表        [選:栃木3区]
山岡 賢次 み前 党国対委員長 [選:栃木4区]
茂木 敏充 自前 〈元〉金融行革相 [選:栃木5区]

群馬
宮崎 岳志 民新 〈元〉上毛新聞記者 [選:群馬1区]
石関 貴史 民前 〈元〉群馬県議 [選:群馬2区]
柿沼 正明 民新 〈元〉銀行員 [選:群馬3区]
福田 康夫       自前    〈元〉首相        [選:群馬4区]
小渕 優子 自前 少子化担当相 [選:群馬5区]

埼玉
武正 公一 民前 党外務副大臣 [選:埼玉1区]
石田 勝之 民元 〈元〉埼玉県議 [選:埼玉2区]
細川 律夫 民前 弁護士        [選:埼玉3区]
神風 英男 民前 党埼玉副幹事長 [選:埼玉4区]
枝野 幸男 民前 弁護士 [選:埼玉5区]
大島 敦 民前 党経産副大臣 [選:埼玉6区]
小宮山 泰子 民前 党埼玉副幹事長 [選:埼玉7区]
小野塚 勝俊 民新 〈元〉日本銀行員 [選:埼玉8区]
五十嵐 文彦 民元 著述業 [選:埼玉9区]
松崎 哲久 民元 政治研究所代表 [選:埼玉10区]
小泉 龍司 無所    〈元〉大蔵省室長   [選:埼玉11区]
本多 平直 民元 〈元〉衆院議員秘書 [選:埼玉12区]
森岡 洋一郎 民新 〈元〉埼玉県議 [選:埼玉13区]
中野 譲 民元 党埼玉常任幹事 [選:埼玉14区]
高山 智司 民前 〈元〉参院議員秘書 [選:埼玉15区]

北関東比例
佐田 玄一郎 自前 〈元〉行革担当相
川口 浩        民新 〈元〉茨城県議
石井 章        民新 〈元〉取手市議
野木 実        民新 〈元〉和光市長
中島 政希 民新 〈元〉衆院議員秘書
桑原 功        民新 〈元〉群馬県議
玉木 朝子 民新 栃木難病連会長
石井 啓一 公前 〈元〉財務副大臣
遠藤 乙彦 公前 〈元〉財務副大臣
山内 康一 み前 〈元〉JICA職員

北関東比例復活
額賀 福志郎 自前 〈元〉財務相 [選:茨城2区]
高野 守        民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:茨城4区]
永岡 桂子 自前 〈元〉農水政務官 [選:茨城7区]
柳田 和己 民新 〈元〉みずほ銀行員 [選:茨城7区]
佐藤 勉        自前 総務相 [選:栃木4区]
富岡 芳忠 民新 〈元〉銀行員 [選:栃木5区]
三宅 雪子 民新 フジテレビ社員 [選:群馬4区]
新藤 義孝 自前 〈元〉経産副大臣 [選:埼玉2区]
柴山 昌彦 自前 弁護士 [選:埼玉8区]
塩川 鉄也 共前 党総務部会長 [選:埼玉8区]

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千葉
田嶋 要        民前 〈元〉NTT社員 [選:千葉1区]
黒田 雄        民新 〈元〉千葉県議 [選:千葉2区]
岡島 一正 民元 党千葉県副代表 [選:千葉3区]
野田 佳彦 民前 党幹事長代理 [選:千葉4区]
村越 祐民 民元 〈元〉千葉県議 [選:千葉5区]
生方 幸夫 民元 〈元〉読売新聞記者 [選:千葉6区]
内山 晃        民前 社会保険労務士 [選:千葉7区]
松崎 公昭 民元 食品会社長 [選:千葉8区]
奥野 総一郎 民新 〈元〉総務省調査官 [選:千葉9区]
谷田川 元 民新 〈元〉千葉県議 [選:千葉10区]
森 英介        自前 法相        [選:千葉11区]
浜田 靖一 自前 防衛相        [選:千葉12区]
若井 康彦 自元 〈元〉党NPO局長 [選:千葉13区]

神奈川
中林 美恵子 民新 〈元〉大学准教授 [選:神奈川1区]
菅 義偉        自前 党選対副委員長 [選:神奈川2区]
岡本 英子 民新 〈元〉横浜市議 [選:神奈川3区]
長島 一由 民新 〈元〉逗子市長 [選:神奈川4区]
田中 慶秋 民元 民社協会長 [選:神奈川5区]
池田 元久 民前 〈元〉NHK記者 [選:神奈川6区]
首藤 信彦 民元 〈元〉東海大教授 [選:神奈川7区]
江田 憲司 み前 〈元〉首相秘書官 [選:神奈川8区]
笠 浩史        民前 〈元〉テレ朝記者 [選:神奈川9区]
城島 光力 民元 〈元〉党副幹事長 [選:神奈川10区]
小泉 進次郎     自新 〈元〉衆院議員秘書  [選:神奈川11区]
中塚 一宏 民元 〈元〉党副幹事長 [選:神奈川12区]
橘 秀徳 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:神奈川13区]
本村 賢太郎 民新 〈元〉神奈川県議 [選:神奈川14区]
河野 太郎 自前 〈元〉法務副大臣 [選:神奈川15区]
後藤 祐一 民新 〈元〉経産省職員 [選:神奈川16区]
神山 洋介 民新 〈元〉松下政経塾生 [選:神奈川17区]
樋高 剛 民元 〈元〉党政調副会長 [選:神奈川18区]

山梨
小沢 鋭仁 民前 〈元〉衆院環境委長 [選:山梨1区]
坂口 岳洋 民新 〈元〉IT企業顧問 [選:山梨2区]
後藤 斎        民前 〈元〉農水省職員 [選:山梨3区]

南関東比例
藤井 裕久 民前 党最高顧問
水野 智彦 民新 歯科医師
石田 三示 民新 NPO理事長
斎藤 勁        民新 〈元〉参院議員
相原 しの 民新 印刷会社役員
富田 茂之 公前 弁護士
古屋 範子 公前 党中央幹事
志位 和夫 共前 党委員長


南関東比例復活
松野 博一 自前 文部科学副大臣 [選:千葉3区]
斎藤 健        自新 〈元〉経産省課長 [選:千葉7区]
林 幹雄        自前 国家公安委員長 [選:千葉10区]
金子 健一 民新 〈元〉一宮町議 [選:千葉11区]
中後 淳 民新 〈元〉富津市議 [選:千葉12区]
松本 純        自前 官房副長官 [選:神奈川1区]
三村 和也 民新 〈元〉経産省職員 [選:神奈川2区]
浅尾 慶一郎 み新 〈元〉参院議員 [選:神奈川4区]
山崎 誠 民新 〈元〉横浜市議 [選:神奈川8区]
田中 和徳 自前 〈元〉財務副大臣 [選:神奈川10区]
横粂 勝仁 民新 弁護士        [選:神奈川11区]
阿部 知子 社前 党政策審議会長 [選:神奈川12区]
甘利 明        自前 行政改革担当相 [選:神奈川13区]
勝又 恒一郎 民新 〈元〉神奈川県議 [選:神奈川15区]

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東京
海江田 万里 民元 経済評論家 [選:東京1区]
中山 義活 民元 〈元〉都議        [選:東京2区]
松原 仁        民前 〈元〉党副幹事長 [選:東京3区]
藤田 憲彦 民新 IT会社役員 [選:東京4区]
手塚 仁雄 民元 〈元〉党都幹事長 [選:東京5区]
小宮山 洋子 民前 党文部科学相 [選:東京6区]
長妻 昭 民前 党政調会長代理 [選:東京7区]
石原 伸晃 自前 〈元〉党政調会長 [選:東京8区]
木内 孝胤 民新 〈元〉銀行員 [選:東京9区]
江端 貴子 民新 〈元〉東大特任教員 [選:東京10区]
下村 博文 自前 〈元〉官房副長官 [選:東京11区]
青木 愛        民元 〈元〉参院議員 [選:東京12区]
平山 泰朗 民新 〈元〉NPO会長 [選:東京13区]
木村 剛司 民新 〈元〉墨田区議 [選:東京14区]
東 祥三        民元 〈元〉外務政務次官 [選:東京15区]
初鹿 明博 民新 〈元〉都議        [選:東京16区]
平沢 勝栄 自前 〈元〉警察庁審議官 [選:東京17区]
菅 直人        民前 〈元〉党代表 [選:東京18区]
末松 義規 民前 〈元〉党環境相 [選:東京19区]
加藤 公一 民前 党法務副大臣 [選:東京20区]
長島 昭久 民前 党副幹事長 [選:東京21区]
山花 郁夫 民元 〈元〉党副幹事長 [選:東京22区]
櫛渕 万里 民新 〈元〉NGO代表 [選:東京23区]
阿久津 幸彦 民元 〈元〉党役員室次長 [選:東京24区]
井上 信治 自前 〈元〉国交省職員 [選:東京25区]

東京比例
竹田 光明 民新 社福法人理事
石毛 子        民元 NPO代表理事
小林 興起 民元 〈元〉財務副大臣
吉田 公一 民元 〈元〉都議
川島 智太郎 民新 〈元〉衆院議員秘書
中津川 博郷 民元 〈元〉学習塾理事長
渡辺 浩一郎 民元 党総支部顧問
高木 陽介 公前 党選対委員長
高木 美智代 公前 党女性副委員長
笠井 亮        共前 〈元〉参院議員

東京比例復活
与謝野 馨 自前 財務相 [選:東京1区]
平 将明 自前 〈元〉青果卸会社長 [選:東京4区]
菅原 一秀 自前 〈元〉都議 [選:東京9区]
小池 百合子 自前 〈元〉防衛相 [選:東京10区]
鴨下 一郎 自前 〈元〉環境相 [選:東京13区]
柿沢 未途 み新 〈元〉都議        [選:東京15区]
早川 久美子 民新 〈元〉葛飾区議 [選:東京17区]

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新潟
西村 智奈美 民前 党新潟県代表 [選:新潟1区]
鷲尾 英一郎 民前 公認会計士 [選:新潟2区]
黒岩 宇洋 民新 〈元〉参院議員 [選:新潟3区]
菊田 真紀子 民前 〈元〉加茂市議 [選:新潟4区]
田中 真紀子     民前    〈元〉外務大臣     [選:新潟5区]
筒井 信隆 民前 弁護士        [選:新潟6区]

長野
篠原 孝        民前 党政調副会長 [選:長野1区]
下条 みつ        民前 〈元〉富士銀行員 [選:長野2区]
羽田 孜        民前 〈元〉首相        [選:長野3区]
矢崎 公二 民新 〈元〉毎日新聞記者 [選:長野4区]
加藤 学 民新 〈元〉NHK職員 [選:長野5区]

富山
村井 宗明 民前 党富山県代表 [選:富山1区]
宮腰 光寛 自前 〈元〉農水副大臣 [選:富山2区]
橘 慶一郎 自新 〈元〉高岡市長 [選:富山3区]

石川
奥田 建        民元 党石川県副代表 [選:石川1区]
森 喜朗        自前 〈元〉首相        [選:石川2区]
近藤 和也 民新 〈元〉野村証券社員 [選:石川3区]

福井
稲田 朋美 自前 弁護士 [選:福井1区]
山本 拓        自前 〈元〉農水副大臣 [選:福井2区]
高木 毅        自前 〈元〉防衛政務官 [選:福井3区]

北陸信越比例
長島 忠美 自前 〈元〉山古志村長
沓掛 哲男 民新 〈元〉参院議員
若泉 征三 民元 党福井県役員
漆原 良夫 公前 党中央幹事

北陸信越比例復活
長勢 甚遠 自前 〈元〉法相        [選:富山1区]
馳 浩        自前 〈元〉プロレスラー [選:石川1区]
田中 美絵子 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:石川2区]
北村 茂男 自前 〈元〉石川県議長 [選:石川3区]
笹木 竜三 民前 党福井県代表 [選:福井1区]
糸川 正晃 民前 〈元〉国民新党役員 [選:福井2区]
松宮 勲        民元 〈元〉通産省審議官 [選:福井3区]

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静岡
牧野 聖修 民元 〈元〉党副幹事長 [選:静岡1区]
津川 祥吾 民元 〈元〉党静岡副会長 [選:静岡2区]
小山 展弘 民新 〈元〉農林中金職員 [選:静岡3区]
田村 謙治 民前 党税調事務次長 [選:静岡4区]
細野 豪志 民前 党政調副会長 [選:静岡5区]
渡辺 周        民前 党副幹事長 [選:静岡6区]
城内 実 無元 〈元〉外務省職員 [選:静岡7区]
斉藤 進        民新 〈元〉小平市議 [選:静岡8区]

愛知
佐藤 夕子 民新 〈元〉愛知県議 [選:愛知1区]
古川 元久 民前 党年金調査会長 [選:愛知2区]
近藤 昭一 民前 〈元〉党愛知県代表 [選:愛知3区]
牧 義夫        民前 党文科副大臣 [選:愛知4区]
赤松 広隆 民前 党選対委員長 [選:愛知5区]
石田 芳弘 民新 〈元〉犬山市長 [選:愛知6区]
山尾 志桜里 民新 〈元〉検事 [選:愛知7区]
伴野 豊 民前 党環境副大臣 [選:愛知8区]
岡本 充功 民前 医師 [選:愛知9区]
杉本 和巳 民新 〈元〉銀行員 [選:愛知10区]
古本 伸一郎 民前 トヨタ社員 [選:愛知11区]
中根 康浩 民元 幼稚園理事長 [選:愛知12区]
大西 健介 民新 〈元〉参院職員 [選:愛知13区]
鈴木 克昌 民前 〈元〉蒲郡市長 [選:愛知14区]
森本 和義 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:愛知15区]

岐阜
柴橋 正直 民新 〈元〉UFJ銀行員 [選:岐阜1区]
棚橋 泰文 自前 〈元〉科学技術相 [選:岐阜2区]
園田 康博 民前 党岐阜代表代行 [選:岐阜3区]
金子 一義 自前 国土交通相 [選:岐阜4区]
阿知波 吉信 民新 〈元〉総務省室長 [選:岐阜5区]

三重
中井 洽        民前 〈元〉法相        [選:三重1区]
中川 正春 民前 党財務相        [選:三重2区]
岡田 克也 民前 党幹事長        [選:三重3区]
森本 哲生 民前 党三重県副代表 [選:三重4区]
三ツ矢 憲生      自前 党県会長 [選:三重5区]

東海比例
笠原 多見子 民新 〈元〉岐阜県議
金森 正        民新 党三重県幹事長
山田 良司 民新 〈元〉下呂市長
吉田 統彦 民新 眼科医
三輪 信昭 民新 〈元〉愛知県議
小林 正枝 民新 茶販売会社役員
大山 昌宏 民新 学習塾経営
磯谷 香代子 民新 データ処理請負
坂口 力        公前 〈元〉厚生労働相
大口 善徳 公前 〈元〉農水政務官
佐々木 憲昭 共前 党国対副委員長

東海比例復活
斉木 武志 民新 〈元〉NHK職員 [選:静岡7区]
塩谷 立        自前 文部科学相 [選:静岡8区]
大村 秀章 自前 厚生労働副大臣 [選:愛知13区]
野田 聖子 自前 消費者行政相 [選:岐阜1区]
橋本 勉        民新 〈元〉証券会社員 [選:岐阜2区]
今井 雅人 民新 為替情報社会長 [選:岐阜4区]
古屋 圭司 自前 〈元〉経産副大臣 [選:岐阜5区]
川崎 二郎 自前 〈元〉厚生労働相 [選:三重1区]
田村 憲久 自前 〈元〉総務副大臣 [選:三重4区]
藤田 大助 民新 〈元〉三重県議秘書 [選:三重5区]

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滋賀
川端 達夫 民前 党副代表        [選:滋賀1区]
田島 一成 民前 党政調副会長 [選:滋賀2区]
三日月 大造 民前 〈元〉JR西社員 [選:滋賀3区]
奥村 展三 民前 〈元〉参院議員 [選:滋賀4区]

京都
平 智之        民新 経営指導会社長 [選:京都1区]
前原 誠司 民前 党副代表 [選:京都2区]
泉 健太 民前 党政調副会長 [選:京都3区]
北神 圭朗 民前 〈元〉大蔵省職員 [選:京都4区]
谷垣 禎一 自前 〈元〉財務相 [選:京都5区]
山井 和則 民前 党京都府会長 [選:京都6区]

大阪
熊田 篤嗣 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:大阪1区]
萩原 仁        民新 〈元〉設計会社長 [選:大阪2区]
中島 正純 民新 〈元〉大阪府警察官 [選:大阪3区]
吉田 治 民元 〈元〉党副幹事長 [選:大阪4区]
稲見 哲男 民元 〈元〉大阪市職員 [選:大阪5区]
村上 史好 民新 〈元〉大阪市議 [選:大阪6区]
藤村 修 民前 党大阪代表代行 [選:大阪7区]
中野 寛成 民元 〈元〉衆院副議長 [選:大阪8区]
大谷 信盛 民元 党大阪常任幹事 [選:大阪9区]
辻元 清美 社前 党政審会長代理 [選:大阪10区]
平野 博文 民前 党役員室長 [選:大阪11区]
樽床 伸二 民元 〈元〉党国土交通相 [選:大阪12区]
西野 あきら 自前 党副幹事長 [選:大阪13区]
長尾 敬        民新 〈元〉明治生命職員 [選:大阪14区]
大谷 啓        民新 〈元〉住友商事社員 [選:大阪15区]
森山 浩行 民新 〈元〉大阪府議 [選:大阪16区]
辻 恵        民元 弁護士        [選:大阪17区]
中川 治 民元 〈元〉大阪府議 [選:大阪18区]
長安 豊 民前 党副幹事長 [選:大阪19区]

奈良
馬淵 澄夫 民前 党奈良県代表 [選:奈良1区]
滝 実        民前 〈元〉法務副大臣 [選:奈良2区]
吉川 政重 民新 〈元〉奈良県議 [選:奈良3区]
田野瀬 良太郎 自前 党奈良県会長 [選:奈良4区]

和歌山
岸本 周平 民新 〈元〉財務省課長 [選:和歌山1区]
阪口 直人 民新 NGO運営委員 [選:和歌山2区]
二階 俊博       自前 経済産業相 [選:和歌山3区]

兵庫
井戸 正枝 民新 〈元〉兵庫県議 [選:兵庫1区]
向山 好一 民新 〈元〉神戸市議 [選:兵庫2区]
土肥 隆一 民前 党常任幹事 [選:兵庫3区]
高橋 昭一 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:兵庫4区]
梶原 康弘 民元 党兵庫県副代表 [選:兵庫5区]
市村 浩一郎 民前 〈元〉新進党職員 [選:兵庫6区]
石井 登志郎 民新 〈元〉参院議員秘書 [選:兵庫7区]
田中 康夫       日新    党代表         [選:兵庫8区]
西村 康稔 自前 外務政務官 [選:兵庫9区]
岡田 康裕 民新 〈元〉経営指導社員 [選:兵庫10区]
松本 剛明 民前 〈元〉党政調会長 [選:兵庫11区]
山口 壮        民前 〈元〉外務省室長 [選:兵庫12区]

近畿比例
近藤 三津枝 自前 〈元〉キャスター
柳本 卓治 自前 党大阪特別顧問
室井 秀子 民新 〈元〉兵庫県議
熊谷 貞俊 民新 阪大名誉教授
浜本 宏        民新 芦屋大教授
渡辺 義彦 民新 動物NPO顧問
河上 満栄 民新 〈元〉ペット会社員
松岡 広隆 民新 関西電力社員
豊田 潤多郎 民元 病院理事長
樋口 俊一 民新 薬ヒグチ社長
池坊 保子 公前 〈元〉文科副大臣
西 博義        公前 党国対委長代理
佐藤 茂樹 公前 党大阪代表代行
竹内 譲 公元 〈元〉京都市議
赤松 正雄 公前 党兵庫県代表
宮本 岳志 共新 〈元〉参院議員
服部 良一 社新 〈元〉参院議員秘書

近畿比例復活
伊吹 文明 自前 〈元〉党幹事長 [選:京都1区]
穀田 恵二 共前 党国対委員長 [選:京都1区]
小原 舞 民新 〈元〉環境団体代表 [選:京都5区]
高市 早苗 自前 〈元〉少子化担当相 [選:奈良2区]
大西 孝典 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:奈良4区]
石田 真敏 自前 財務副大臣 [選:和歌山2区]
玉置 公良 民新 〈元〉和歌山県議 [選:和歌山3区]
松浪 健太 自前 〈元〉内閣府政務官 [選:大阪10区]
吉井 英勝 共前 党中央委員 [選:大阪13区]
谷畑 孝 自前 党政調副会長 [選:大阪14区]
竹本 直一 自前 〈元〉財務副大臣 [選:大阪15区]
谷 公一        自前 〈元〉国交政務官 [選:兵庫5区]

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岡山
逢沢 一郎 自前 〈元〉衆院予算委長 [選:岡山1区]
津村 啓介 民前 〈元〉日本銀行員 [選:岡山2区]
平沼 赳夫       無所 〈元〉経済産業相 [選:岡山3区]
柚木 道義 民前 党岡山県幹事長 [選:岡山4区]
加藤 勝信 自前 〈元〉内閣府政務官 [選:岡山5区]

廣島
岸田 文雄 自前 〈元〉沖縄北方相 [選:広島1区]
松本 大輔 民前 党広島県副代表 [選:広島2区]
橋本 博明 民新 〈元〉科技庁職員 [選:広島3区]
空本 誠喜 民新 〈元〉東芝社員 [選:広島4区]
三谷 光男 民前 〈元〉衆院議員秘書 [選:広島5区]
亀井 静香       国新 党代表代行 [選:広島6区]
和田 隆志 民前 党広島県副代表 [選:広島7区]

山口
高村 正彦 自前 〈元〉外相 [選:山口1区]
平岡 秀夫 民前 〈元〉国税庁課長 [選:山口2区]
河村 建夫 自前 官房長官 [選:山口3区]
安倍 晋三 自前 〈元〉首相 [選:山口4区]

鳥取
石破 茂        自前 農林水産相 [選:鳥取1区]
赤沢 亮正 自前 〈元〉国交省職員 [選:鳥取2区]

島根
細田 博之 自前 党幹事長 [選:島根1区]
竹下 亘        自前 財務副大臣 [選:島根2区]

中国比例
村田 吉隆 自前 〈元〉防災担当相
河井 克行 自前 党副幹事長
斉藤 鉄夫 公前 環境相

中国比例復活
高井 崇志 民新 〈元〉総務省職員 [選:岡山1区]
阿部 俊子 自前 〈元〉看護協会役員 [選:岡山3区]
花咲 宏基 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:岡山5区]
菅川 洋        民新 税理士 [選:広島1区]
中川 秀直 自前 〈元〉党幹事長 [選:広島4区]
高邑 勉 民新 〈元〉生保会社員 [選:山口1区]
湯原 俊二 民新 〈元〉鳥取県議 [選:鳥取2区]
小室 寿明 民新 〈元〉島根県議 [選:島根1区]

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徳島
仙谷 由人 民前 〈元〉党政調会長 [選:徳島1区]
高井 美穂 民前 党広報委長代理 [選:徳島2区]
後藤田 正純 自前 〈元〉内閣府政務官 [選:徳島3区]

香川
小川 淳也 民前 〈元〉総務省職員 [選:香川1区]
玉木 雄一郎 民新 〈元〉財務省職員 [選:香川2区]
大野 功統 自前    〈元〉防衛庁長官   [選:香川3区]

愛媛
塩崎 恭久 自前 〈元〉官房長官 [選:愛媛1区]
村上 誠一郎 自前 〈元〉規制改革相 [選:愛媛2区]
白石 洋一 民新 〈元〉長銀行員 [選:愛媛3区]
山本 公一 自前 〈元〉総務副大臣 [選:愛媛4区]

高知
福井 照        自前 〈元〉建設省室長 [選:高知1区]
中谷 元        自前 〈元〉防衛庁長官 [選:高知2区]
山本 有二 自前 〈元〉金融相 [選:高知3区]

四国比例
石田 祝稔 公前 農林水産副大臣

四国比例復活
山口 俊一 自前 首相補佐官 [選:徳島2区]
仁木 博文 民新 党徳島県副代表 [選:徳島3区]
平井 卓也 自前 党政調副会長 [選:香川1区]
永江 孝子 民新 〈元〉アナウンサー [選:愛媛1区]
高橋 英行 民新 綿製品会社員 [選:愛媛4区]

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福岡
松本 龍        民前 党福岡県代表 [選:福岡1区]
稲富 修二 民新 〈元〉丸紅社員 [選:福岡2区]
藤田 一枝 民元 〈元〉福岡県議 [選:福岡3区]
古賀 敬章 民元 福祉施設理事 [選:福岡4区]
楠田 大蔵 民前 党副幹事長 [選:福岡5区]
鳩山 邦夫 自前 〈元〉総務相 [選:福岡6区]
古賀 誠        自前    〈元〉党選対委員長  [選:福岡7区] 
麻生 太郎       自前 首相 [選:福岡8区]
緒方 林太郎 民新 〈元〉外務省職員 [選:福岡9区]
城井 崇        民元 〈元〉衆院議員秘書 [選:福岡10区]
武田 良太      自前 防衛政務官       [選:福岡11区]

佐賀
原口 一博 民前 党佐賀県代表 [選:佐賀1区]
大串 博志 民前 党政調副会長 [選:佐賀2区]
保利 耕輔       自前    党政調会長 [選:佐賀3区]

大分
吉良 州司 民前 党大分県代表 [選:大分1区]
重野 安正 社前 党幹事長        [選:大分2区]
横光 克彦 民前 〈元〉社民党副党首 [選:大分3区]

長崎
高木 義明 民前 党副代表        [選:長崎1区]
福田 衣里子 民新 〈元〉薬害肝炎原告 [選:長崎2区]
山田 正彦 民前 弁護士        [選:長崎3区]
宮島 大典 民元 党長崎県副代表 [選:長崎4区]

熊本
松野 頼久 民前 党熊本常任顧問 [選:熊本1区]
福嶋 健一郎 民新 〈元〉銀行員 [選:熊本2区]
坂本 哲志 自前 総務政務官 [選:熊本3区]
園田 博之 自前 党政調会長代理 [選:熊本4区]
金子 恭之 自前 国土交通副大臣 [選:熊本5区]

宮崎
川村 秀三郎     無所    〈元〉林野庁長官   [選:宮崎1区]
江藤 拓        自前 農林水産政務官 [選:宮崎2区]
古川 禎久 自前 環境政務官 [選:宮崎3区]

鹿児島
川内 博史 民前 党国対副委員長 [選:鹿児島1区]
徳田 毅        自前 〈元〉自由連合代表 [選:鹿児島2区]
松下 忠洋 国元 〈元〉内閣府副大臣 [選:鹿児島3区]
小里 泰弘 自前 〈元〉衆院議員秘書 [選:鹿児島4区]
森山 裕        自前 〈元〉財務副大臣 [選:鹿児島5区]

沖縄
下地 幹郎 国前 党政審会長代行 [選:沖縄1区]
照屋 寛徳 社前 弁護士        [選:沖縄2区]
玉城 デニー 民新 ラジオDJ        [選:沖縄3区]
瑞慶覧 長敏 民新 英語教室経営 [選:沖縄4区]

九州比例
野田 毅        自前 〈元〉自治相
山本 幸三       自前 〈元〉経産副大臣
川越 孝洋 民新 党長崎県副代表
神崎 武法 公前 〈元〉党代表
東 順治 公前 党副代表
江田 康幸 公前 党遊説局長
赤嶺 政賢 共前 党沖縄県委員長

九州比例復活
古賀 一成 民前 党両院議員会長 [選:福岡6区]
野田 国義 民新 〈元〉八女市長 [選:福岡7区]
山本 剛正 民新 〈元〉衆院議員秘書 [選:福岡8区]
今村 雅弘 自前 〈元〉農水副大臣 [選:佐賀2区]
衛藤 征士郎 自前 〈元〉防衛庁長官 [選:大分2区]
岩屋 毅        自前 〈元〉外務副大臣 [選:大分3区]
谷川 弥一 自前 〈元〉長崎県議長 [選:長崎3区]
北村 誠吾 自前 防衛副大臣 [選:長崎4区]
後藤 英友 民新 〈元〉電通社員 [選:熊本3区]
中島 隆利 社新 〈元〉旧八代市長 [選:熊本5区]
道休 誠一郎 民新 〈元〉野村証券社員 [選:宮崎2区]
打越 明司 民新 〈元〉鹿児島県議 [選:鹿児島2区]
皆吉 稲生 民新 〈元〉鹿児島市職員 [選:鹿児島4区]
網屋 信介 民新 〈元〉外資証券役員 [選:鹿児島5区]

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2009年8月26日水曜日

【民主党政権】 高速無料化

 高速道路無料化は2つのステップでできます。ステップ1は、国が旧道路4公団の借金を肩代わりします。
国が高速道路建設のコストを負担するわけですから、高速道路も普通の国道と同じになります。

この時点で、高速道路の通行料金を取る根拠がなくなりますから、無料化が実現できるわけです。
次のステップとして、肩代わりした借金を国が返済します。国は、国債などを通じて独立行政法人よりも
低い金利で借金できます。

高速道路無料化を実現するための手法を財務用語で言えば、デットアサンプション(債務承継)です。
不良子会社の高金利の借金をなくして親会社の低金利の借金に置き換える時などに、欧米では一般的な
手法です。

国の借金が増えても独立行政法人の借金は減りますから、連結会計で見れば借金額は変わりません。
むしろ、国の方が、金利が安くまた返済期間も短くできますから、全体としてはコスト削減ができるのです。

現在の試算では、期間が様々な長さの国債を市場実勢に応じて発行すれば、30年間で年間2兆円の
財源があれば、肩代わりした旧道路4公団の40兆円余りの借金はすべて返してしまうことができます。
つまり、年間2兆円あれば、高速道路無料化は実現できるのです。

小泉さんは日本の道路財源は余っていると言いました。福田さんは、年間2兆5000億円に上る暫定
税率上乗せ分の自動車ユーザーから取り立てている税金は、自動車ユーザーに還元したいと言いました。

それならば、その中から年間2兆円を高速道路無料化の実現に充てればいいのです。自動車
ユーザーにとっては、税金の上乗せ分は残りますが、毎年約2兆6000億円も払っている高速料金が
なくなりますから、その分の負担が減ります。

もちろん、高速道路の借金返済に充てる分新しい道路建設に回す財源は減りますが、小泉さんも
安倍さんも道路財源が余っていると言ったわけですから、やりくりすれば大丈夫でしょう。

それより、全国の高速道路がタダになれば大きな経済効果が生まれますから、新しい一般道路を
作るよりも地域経済にもプラスでしょう。
(中略)

このように、財源だけ見れば全国すべての高速道路の無料化が可能です。しかし、首都高速や
阪神高速を無料にすれば、渋滞がひどくなるでしょう。そこでオプションもあります。

欧米の一部で実施されているように、混雑緩和のために大都市部だけは料金を取ったり、時間や
混雑に応じた料金の徴収をするロードプライシングを行ったりすることです。もちろん、料金は
財政収入になります。

首都高速と阪神高速の料金収入は年間4300億円程度ですから、日本全国の高速道路における
年間管理費5900億円の8割強をこれだけで賄えます。もちろん、今検討されている阪神高速での
料金の大幅な値上げは必要ありません。
(後略)


高速道路は無料にできる
地方が豊かになり日本は新たな発展ステージへ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071009/137073/

新政権下の国会で、高速道路の無料化が論点になりました。

 まず、自民党の伊吹文明幹事長が、民主党のマニフェストにある高速道路の無料化は財源のメドがなく無責任と批判しました。総理への代表質問のはずが野党の政策を批判したわけです。

 これに対して民主党はまだ明確に答えていません。

 結論から言いましょう。高速道路はタダにできます。その財源は十分にあります。歴代政府の政策や方針そのものが、それを証明しているのです。

受益者負担の約束をホゴにすべきではない

 来年度予算で最大の問題になりそうなのが、道路財源の取り扱いです。少し解説しましょう。

 小泉純一郎元首相が、道路はもう十分ある、だから、道路財源を他の予算にも回せるようにしよう、と言い出しました。これが、道路財源の一般財源化です。この方針を安倍晋三前政権も引き継ぎましたが、実行する前に政権が終わってしまいました。福田康夫政権はこの問題に決着をつけなければいけない運命にあります。

 というのは、自動車ユーザーが負担している税金のうち、約2兆5000億円にも上る部分が、何もしなければ来年からなくなるのです。これが道路財源の暫定税率の上乗せ分です。

 日本の自動車ユーザーは、消費税も含めて現在10種類、総額9兆円を上回る税金を払っています。このうち、揮発油税、軽油引取税、自動車重量税、自動車取得税、地方道路税については法律で決めた本来の税率のほぼ倍の税金を取っています。その上乗せ分だけで2兆5000億円余りに達します。

 税金の上乗せが始まったのは1974年、田中角栄政権の時代でした。

 日本は高度成長の真っ只中、石油ショックを跳ね返すためにも全国に道路を作るんだ、それには財源が足りないということで、税金を上乗せすることが暫定的に決まったのでした。

 それが道路財源の暫定税率でした。受益者負担が大義名分でした。

 道路が整備されれば自動車ユーザーはメリットがあるのだから、高い税金を負担するのは当然だ、ということでした。それから今に至るまで、道路整備5カ年計画が作られるたびに、暫定税率が維持されてきました。そして、今年度でその期限が切れるのです。

 歴代自民党政権の大前提は、この暫定税率は維持し、自動車ユーザーから上乗せ分の税金を取り続けるというものです。

 そのうえで、当時の小泉純一郎首相は一般財源化、すなわち社会保険庁の不始末の穴埋めでも銀行の不良債権処理の損の後始末にでも何でも、自動車ユーザーから道路整備のためにといって徴収した税金を充てる、と言ったわけです。

 受益者負担の約束はホゴにされます。税の専門家でなくても、そんなことは筋が通らないことは分かります。もし一般の財政目的に充てるのであれば、消費税を自動車やガソリンにかければ終わりです。

デットアサンプションで借金は小さくできる

 そこで行き詰まった福田首相は、暫定税率による上乗せ分はやはり道路関連に使うという方針を打ち出したのです。その中には環境関連なども含まれますが、何のことはない、今まで通りの新しい道路作りに巨大な予算を使おうという本音が透けて見えています。結局何も変わらないわけです。

 そんなムダを続けるよりも、自動車ユーザーから取り上げている道路財源を高速道路の無料化に使えばいいのです。

 旧道路4公団の借金は40兆円余り。これがあるから通行料金を取っています。民営化による借金返済計画は45年です。その間、世界一高い通行料金を取るのです。

 借金を肩代わりした独立行政法人は国債よりも高い金利で借金しています。今後金利が上がればコストは上昇し、借金返済は遅れます。

 高速道路無料化は2つのステップでできます。ステップ1は、国が旧道路4公団の借金を肩代わりします。国が高速道路建設のコストを負担するわけですから、高速道路も普通の国道と同じになります。

 この時点で、高速道路の通行料金を取る根拠がなくなりますから、無料化が実現できるわけです。次のステップとして、肩代わりした借金を国が返済します。国は、国債などを通じて独立行政法人よりも低い金利で借金できます。

 高速道路無料化を実現するための手法を財務用語で言えば、デットアサンプション(債務承継)です。不良子会社の高金利の借金をなくして親会社の低金利の借金に置き換える時などに、欧米では一般的な手法です。

 国の借金が増えても独立行政法人の借金は減りますから、連結会計で見れば借金額は変わりません。むしろ、国の方が、金利が安くまた返済期間も短くできますから、全体としてはコスト削減ができるのです。

タダになった道路の経済効果は極めて大きい

 現在の試算では、期間が様々な長さの国債を市場実勢に応じて発行すれば、30年間で年間2兆円の財源があれば、肩代わりした旧道路4公団の40兆円余りの借金はすべて返してしまうことができます。つまり、年間2兆円あれば、高速道路無料化は実現できるのです。

 小泉さんは日本の道路財源は余っていると言いました。福田さんは、年間2兆5000億円に上る暫定税率上乗せ分の自動車ユーザーから取り立てている税金は、自動車ユーザーに還元したいと言いました。

 それならば、その中から年間2兆円を高速道路無料化の実現に充てればいいのです。自動車ユーザーにとっては、税金の上乗せ分は残りますが、毎年約2兆6000億円も払っている高速料金がなくなりますから、その分の負担が減ります。

 もちろん、高速道路の借金返済に充てる分新しい道路建設に回す財源は減りますが、小泉さんも安倍さんも道路財源が余っていると言ったわけですから、やりくりすれば大丈夫でしょう。

 それより、全国の高速道路がタダになれば大きな経済効果が生まれますから、新しい一般道路を作るよりも地域経済にもプラスでしょう。

国土面積当たりの道路密度は先進国の中で日本が一番多い

 高速道路の借金返済に充てた残りは、環境技術の開発などに使ったらどうでしょうか。日本の自動車は、ハイブリッド車などエコ技術では世界一です。

 また、自動運転や衝突回避などの安全技術も世界最先端です。しかし、社会システムの整備は遅れています。ガソリン消費が少なく排ガスがない車や交通事故を起こさない車が日本社会に普及するために予算を使えば、21世紀も日本は世界一の自動車大国の地位を保てるでしょう。

 このように、財源だけ見れば全国すべての高速道路の無料化が可能です。しかし、首都高速や阪神高速を無料にすれば、渋滞がひどくなるでしょう。そこでオプションもあります。

 欧米の一部で実施されているように、混雑緩和のために大都市部だけは料金を取ったり、時間や混雑に応じた料金の徴収をするロードプライシングを行ったりすることです。もちろん、料金は財政収入になります。

 首都高速と阪神高速の料金収入は年間4300億円程度ですから、日本全国の高速道路における年間管理費5900億円の8割強をこれだけで賄えます。もちろん、今検討されている阪神高速での料金の大幅な値上げは必要ありません。

 高速道路無料化は道路だけでなく、交通のあり方、さらには、どこで仕事をし、どこに住むか、という国土のあり方を変えていきます。小泉さんが言う通り、日本の道路は、過疎地域や首都圏環状道路などを除けば、全体としてはもう十分あります。

 日本は、国土面積当たりの道路密度はOECD(経済協力開発機構)諸国の中でナンバーワンです。日本に道路が足りない、というのは国際的には唖然とする主張です。

 それなのに、日本の年間道路予算はドイツ、英国、フランス、イタリア4カ国の道路予算の合計の2倍です。ドイツ、英国では、その予算の中から高速道路の建設もメンテナンスも行っていますから料金は無料です。特に英国の道路予算は年間8000億円程度に過ぎません。

 問題は、日本の道路が有効に使われていないことです。大都市の渋滞で車は排ガスをまき散らし、ガソリンと時間が空費されます。一方、地方の道路はやたら空いています。

 そして、ムダの最たるものが高速道路です。バカ高い通行料金を取るから東京湾アクアラインも本四架橋もガラガラです。おかげで、料金が安いフェリーが四国と関西の間で復活しています。

 何のために本四架橋を作ったのか分からなくなりました。北海道や東北の高速道路も使う人は稀です。住民は無料の一般道路を使います。観光客も、例えば往復5000円も出して盛岡から十和田湖まで高速道路を使おうという人はあまりいません。

 かくして日本の道路は、国土の3%に過ぎない大都市ではドロドロ、残りの97%の国土ではスカスカというきわめて不健康な姿になっているのです。

羽田から20分の木更津市の土地は銀座の2000分の1

 例えば秋田県では、いくら新幹線が通っていても、交通の95%以上が自動車です。ところが、高速で長距離を移動する手段である高速道路を、地元の住民はほとんど使えません。通行料金が高いからです。

 一方、東京には、あらゆる交通手段があります。JR、私鉄、地下鉄やバス路線が網の目のように張り巡らされ、そのうえ、新幹線や内外の航空網も東京が中心です。ついに、羽田と上海の間に航空路線すら開設されました。これでは地方を捨てて東京に出てくる人が絶えないはずです。

 ところが、羽田から高速とアクアラインでわずか20分で着く木更津は寂れたままです。木更津金田のインターチェンジを降りた辺りは、田んぼと未利用の造成地が広がります。1坪9万円、銀座のティファニーの土地の2000分の1です。

 羽田から20分のところに上海よりも安い土地があるのに放置して、日本企業は中国に出ていきます。片道4000円、値下げの求めに応じても3000円(ETC車は2320円)もする料金では使う人がいないのです。東京一極集中を象徴する格差です。

 でも、東京一極集中を前提とした国土は、中国やインドなど圧倒的に安いコストと巨大な国土や人口を武器とした国が世界経済に参加する21世紀には適応不能になりつつあります。

 かといって、日本が人件費を中国並みに下げるのは不可能です。そうなれば、大きく下げられるコストは、土地の値段です。しかし、東京の地価を暴落させるわけではありません。

 地価が安い日本の地方に、中国やインドと競合しない、むしろ、そうした国をお客にするくらいの新しい産業を興すことです。それが、田園からの産業革命です。興味がある方は私のホームページの論文を読んでください。

高速道路が無料になると東京一極集中が加速するというのはウソ

 高速道路がタダになったら東京にますます人とお金が流れるという不安の声を聞きます。そうしたケースもあるでしょうが、圧倒的に大都市から新しいチャンスを求めて地方に移る人が増えるでしょう。

 木更津と銀座がいい例です。もし100億円持っていて、銀座にホテルを建てようとしても、100坪も買えないでしょう。建物や従業員に回すお金は残りません。でも、木更津なら、1万坪の土地でも9億円で91億円余ります。

 素敵な建物を作り、腕利きのシェフとベテランのサービスマンたちを揃えてもお金が余ります。だから、低価格で料金を設定できます。羽田に今後国際線の乗り入れが増えれば、中国をはじめ海外からの顧客の獲得ができるでしょう。

 もちろん、ホテルでなくても住宅、ショッピングセンター、アウトレット、アミューズメント施設、病院、介護施設などもコストの安さと東京、横浜、川崎からの近さからいって、圧倒的な価格競争力が出てくるでしょう。同じものやサービスが圧倒的に安い値段になれば、東京から木更津やその近くに来る人や住む人が増えるでしょう。

地方が活性化し日本にシリコンバレーが生まれる可能性も

 アクアラインが無料になったらこうしたビジネスの流れができるでしょう。土地の値段は、東京と同じレベルにまで上がるはずです。現実に首都高速の範囲で行けるディズニーランドの浦安では似たような現象が起きました。

 木更津市は浦安市の8倍の面積がありますから経済効果は大きいと思います。同様のことは神戸の対岸の淡路島や徳島県にも言えます。盛岡や群馬県の藤岡や佐賀県の鳥栖などのように高速道路の交差点にあるところも交通の要衝として発展するでしょう。日本全体のコストの低下が始まります。

 人と土地を多く必要とする産業は、地価の安い地方にかなり移るはずです。高速道路無料化によって交通アクセスが改善すれば、ビジネスの可能な立地が大きく広がるからです。

 農家や網元はもっと簡単においしいものを届けることができるようになります。宅急便の値段も下がるでしょう。地方に住む人が増えれば、航空会社や鉄道のローカル線の収支も改善するでしょう。

 その分、羽田や東京駅の混雑は減ります。海外からの観光客も地方を訪れることが増え、東京以外の日本の国土の美しさや食べ物や温泉や人情の素晴らしさに触れれば、地方から海外への直接のIT(情報技術)を駆使したマーケティングも当たり前になるでしょう。

 フランスやイタリアの農家がやっていることを日本でもできるようになるわけです。スター農家や網元が各地で生まれるはずです。大学やベンチャーキャピタルと組んで地方でITそのものが発達すれば、ワインカントリーでもあるシリコンバレーに似てきます。

 そんなチャンスを求めて田舎に住む若者も増えるでしょう。その中から新しい起業家が生まれるかもしれません。

ドイツ型にするか米国型にするかで街が変わり国が変わる

 高速道路無料化が実現した時に、各地域が選ばなくてはいけないのが、街づくりのあり方です。特に、高速道路無料化の先進国である米国型とドイツ型のどちらの街作りを志向するかが分かれ目になります。

 米国は高速道路のインターを中心に新しい街を作りました。国土が広く新しい街を一から作ることが効率的なことが多かったのです。

 これに対して、ドイツは高速道路のインター付近にはショッピングセンターなどは作らせないのがほとんどです。高速道路から近くの町までは一般道路で誘導されます。高速道路の沿線にも歩道や自転車道が多く作られます。

 そして、伝統ある町の多くでは中心地は自動車禁止です。車は駐車場に止めて歩いたり、バスや電車に乗るのです。歩いてゆっくり回れる落ち着いた町並みには観光客が絶えません。古い商店やレストランもにぎわっています。

 高速道路無料化を実現すれば、日本もようやく戦後型のビジネスモデルから脱皮を始めることができます。

 戦後日本を焼け跡から世界第2の経済大国に押し上げた原動力が、太平洋ベルト地帯であり、その中心が東京でした。世界中から最も安い原料を買ってきて、太平洋ベルト地帯で加工して優れた製品を作り米国に輸出してドルを稼ぐ。稼いだドルを円に換える。

その金を、国土の均衡ある発展という方針に基づき、全国で橋や道路の建設、農地整備、福祉や医療、教育に充て、国民の生活水準を上げ、消費を活発にする。それがまた企業の売り上げを伸ばす。成長と中流社会が両立したのでした。

 太平洋ベルト地帯を結んだ新幹線と名神・東名の高速道路は米国の資金援助でできました。冷戦時代のアジアで日本は米国の同盟国として大きな支援を受けたのでした。

国にお金がなく、やむを得なかった有料化

 日本に高速道路を作ることを強く要請したのはアイゼンハワー大統領でした。日本道路公団が1956年にでき、時を同じくして米国でもインターステートの建設が始まりました。技術はブルッキングス研究所が提供し、4573億円の建設費の3分の1を世界銀行が貸しました。

 この年、アイゼンハワーは、米国でも無料の高速道路網であるインターステートの建設を始めました。ガソリン税を財源に充て、最初から無料でした。

 名神・東名が有料になったのは、当時の道路予算が年間200億円しかなく、世銀を通じた米国からの借金や郵便貯金・簡易保険などからの借金(財政投融資)なしには建設ができなかったためでした。

 だから、通行料金でその路線の借金を返済した後は、名神・東名もほかの高速道路も無料になるはずでした。当たり前のプロジェクトファイナンスだったわけです。

 名神・東名の借金は1990年に返済されています。本来であれば、その年には無料になっているはずでした。ところが今に至るまで8兆円に上る通行料金を取り続けています。なぜでしょうか。

 田中角栄首相が誕生した時に、名神・東名などの通行料金を借金の返済ではなく、新しい路線の建設に流用していい、というルールを作ったからでした。

 借金返済に回していればとっくにタダになっているはずの通行料金をいつまでも取り続けるからこそ、日本のドライバーは世界一高い通行料金を払い続けているのです。

「田中角栄が生きていたら無料にしていただろう」

 田中角栄氏が首相であった高度成長時代は、それでもよかったのです。一刻も早く道路を全国に張り巡らせることで、企業も国民も豊かになったのです。そして、政官業の利権を配分することで田中角栄氏は権力の頂点に立ったのでした。

 問題は、明らかに東京一極集中から新しい国土と経済のあり方が必要な21世紀の現在まで、田中角栄氏の遺産が続いていることです。今彼が生きていたらどうするでしょうか。

 5年前の2002年の秋、高速道路無料化を中央公論に初めて発表し、さらに『日本列島快走論』という本を出した時に、下河辺淳さんの求めに応じてお目にかかりました。

 この方は、田中角栄氏の日本列島改造論の主な書き手の1人であり、2代目の国土次官として戦後の国土作りに辣腕を振るった方でした。私も一度お目にかかりたかった方でした。

 下河辺さんはこう言われました。

 「角栄さんが生きていれば、君の言う通りに高速道路をタダにするよ」

 「あの頃はとにかく早く道路を作らなければいけなかったんだ。税金も通行料金もつぎ込んで作るのが合理的だった。でも、今は、作った道路を人が使えるようにしないといけない」

 それから、縄文時代からの日本の道、交通、国土、風土、さらには宗教観までお話しになり、活発な議論になりました。別れ際に下河辺さんは「君の本は私の80歳の誕生日に出たのだね。縁を感じるよ」とおっしゃってくださいました。思いがけない心豊かな経験でした。

今こそ豊かな国を目指した国土作りを

 間違いなく、田中角栄氏は戦後日本の国土作りの第一人者でした。国土関係の議員立法だけでも50本に及びました。立法者の義務を果たしました。

 しかも、開発だけでなく、古都や飛鳥の保存のあり方などを決めたのも田中角栄氏です。農業の株式会社化と農地の保全などの先駆的な提案もしています。

 一方で彼は、自分が作り上げた戦後日本の国土の限界にも気づいていました。

 「都会の過密、地方の過疎は限界に達した」

 「日本のすべての地方を大都会と同じように便利にして、一方で都市の過密を解消し、もっと住みよい国を作る」

 このように日本列島改造論の冒頭で述べています。工場や大学を地方に強制的に移転させました。

 しかし、時代が合いませんでした。太平洋ベルト地帯と東京への集中こそがその後80年代末までのジャパン・アズ・ナンバーワンを作りました。

 さらに、世界一高い高速料金を温存したことに代表されるように、地方に金や物を配っても自立は与えない中央集権のあり方が、地方の衰弱を招いたのでした。

 そして、饅頭5個と言われる道路財源からの様々な利権こそが田中角栄氏の権力の源泉でした。利権があるから政策の変更ができなくなりました。時代は変わりました。お金も利権もないことを売り物にした小泉首相が生まれました。

 しかし、東京も地方も平等だと訴えた田中角栄氏の功績は消えるものではありません。そして、今の時代ほど、東京以外から日本が元気になることが必要な時代はないのです。

 「角栄さんが生きていれば高速道路をタダにする」。その言葉を改めてかみしめます。