2010年6月19日土曜日

【原子力発電】 福島第1原発:2号機トラブル

福島第1原発:2号機トラブル 原子炉水位が低下 11年半ぶり自動停止 /福島
6月18日12時19分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100618-00000142-mailo-l07

 運転中の福島第1原発2号機(大熊町)が17日、発電機の故障で自動停止したトラブルは、原発を安全に停止するために必要な外部からの代替電力の供給が行えず、原子炉の水位が約2メートル低下する深刻な事態だった。東京電力は同日、県と原子力安全・保安院にトラブルを報告したが、復旧のめどは立っていない。

 東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。同原発の自動停止は98年11月の3号機以来、約11年半ぶりだった。

 原子炉が止まった場合、外部の送電線から発電所内の電力を供給するが、切り替え装置が機能せず、2号機全体が停電。このため、原子炉内に冷却水を給水するポンプが動かなくなった。十数分後に非常用のディーゼル発電機が起動し、代替ポンプで水位を回復させた。

 水位の低下は炉心の燃料棒を露出させ、原発にとって最も危険な空だき状態を引き起こす恐れがある。原子炉は停止しても、停止直後の燃料棒には熱が残っているため、重大な事故になる可能性がある。今回も水位の低下が止まらなければ、緊急炉心冷却装置が作動していた。【関雄輔】

6月18日朝刊

福島第1原発:2号機トラブル 原子炉水位が低下 11年半ぶり自動停止 /福島
毎日新聞 2010年6月18日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100618ddlk07040183000c.html

 運転中の福島第1原発2号機(大熊町)が17日、発電機の故障で自動停止したトラブルは、原発を安全に停止するために必要な外部からの代替電力の供給が行えず、原子炉の水位が約2メートル低下する深刻な事態だった。東京電力は同日、県と原子力安全・保安院にトラブルを報告したが、復旧のめどは立っていない。

 東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。同原発の自動停止は98年11月の3号機以来、約11年半ぶりだった。

 原子炉が止まった場合、外部の送電線から発電所内の電力を供給するが、切り替え装置が機能せず、2号機全体が停電。このため、原子炉内に冷却水を給水するポンプが動かなくなった。十数分後に非常用のディーゼル発電機が起動し、代替ポンプで水位を回復させた。

 水位の低下は炉心の燃料棒を露出させ、原発にとって最も危険な空だき状態を引き起こす恐れがある。原子炉は停止しても、停止直後の燃料棒には熱が残っているため、重大な事故になる可能性がある。今回も水位の低下が止まらなければ、緊急炉心冷却装置が作動していた。【関雄輔】


東京電力:福島第1原発で原子炉緊急停止、放射能漏れなし
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100618k0000m040065000c.html
 東京電力は17日、福島第1原発2号機(福島県大熊町)の発電機にトラブルが発生、原子炉が自動で緊急停止したと発表した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。

 東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。

 原子炉が止まった場合に外部から電力を供給するための切り替え装置も機能せず、2号機全体が停電した。このため冷却水を送るポンプが動かず、原子炉内の水位が約2メートル低下。緊急炉心冷却装置が稼働する可能性もあったという。【関雄輔】


福島第1原発:2号機が緊急停止
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100618ddm041040085000c.html

 東京電力は17日、福島第1原発2号機(福島県大熊町)の発電機にトラブルが発生、原子炉が自動で緊急停止したと発表した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。


福島第1原発・2号機緊急停止 東電「発電機に不具合」
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100618t63025.htm

 東京電力は17日、福島第1原発2号機(福島県大熊町、78万4000キロワット)の発電機にトラブルが生じ、同日午後2時50分ごろ、原子炉が緊急停止したと発表した。ほぼ同時に2号機全体への送電もストップしたため、東電が関連を調べている。復旧のめどは立っていないが、周辺に放射性物質の影響はないという。
 東電によると、タービン建屋内の発電機に電流を流す回路のスイッチに相当する「界磁遮断器」に不具合が生じ、警報が鳴った。発電機が最初に止まり、接続しているタービンも停止。原子炉からタービンに蒸気を送り込めなくなり、原子炉内に制御棒が自動挿入され、緊急停止した。

 ほぼ同じ時間に、2号機のプラント全体を動かす電気の供給もストップ。本来は東北電力からの送電に切り替わるはずだが、非常用のディーゼル発電機が起動した。原子炉の給水ポンプが作動しなくなったため、炉内の冷却水の水位が一時的に低下したという。

 東電は「発電機のトラブルと、2号機のプラント全体への電気の供給停止の因果関係はまだ分からない。原因究明を急いでいる」と説明している。東電は福島県と地元自治体、経済産業省原子力安全・保安院にトラブルの経緯を報告した。

 第1原発では1998年11月、3号機が原子炉内のトラブルで緊急自動停止しているという。

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いわき市議会議員 佐藤かずよし氏のブログから
http://skazuyoshi.exblog.jp/12828796/

あわやメルトダウン、福島第一原発2号機電源喪失水位低下
2010年 06月 19日

今日19日から、東京電力は福島第一原発3号機の定期検査に入り、9月23日までの間に、安全審査の想定外のMOX燃料を装荷しプルサーマルをはじめようとしています。

しかし、17日午後、第一原発2号機であわやメルトダウンの事故が発生しました。発電機の故障で自動停止したものの、外部電源遮断の上に非常用ディーゼル発電機がすぐ作動せず、電源喪失となり給水ポンプが停止、原子炉内の水位が約2m低下、約15分後に非常ディーゼル発電機が起動し隔離時冷却系ポンプによる注水で水位回復するという、深刻な事態でした。東京電力は事実経過を明らかにしておらず、真相はまだ闇の中ですが、この事故は誠に重大です。

原子炉緊急停止後、電源喪失が長引けば、燃料の崩壊熱を冷却する冷却水が給水されず、水位がさらに低下し、むき出しの燃料棒が崩壊熱により溶け、炉心溶融=あわやメルトダウンという、スリーマイル原発型の最悪の事態に至る可能性があったのです。

本来、冷却材喪失事故時に緊急炉心冷却装置により原子炉への注水を行い、燃料の露出による破損を防止し、冷却材喪失事故と外部電源喪失事故が同時に発生した場合でも、非常用ディーゼル発電機が起動し緊急炉心冷却装置への電源供給を確保することになっていますが、今回の事故では、非常用ディーゼル発電機の起動が大幅に遅れました。

保安規定上は外部電源の喪失信号を受け、非常用ディーゼル発電機は10秒以内で自動起動し、緊急炉心冷却装置ポンプへ電源を供給することになっていますが、今回は約15分との報道もあります。外部電源喪失を模擬した柏崎刈羽1号機系統機能試験のデータでは発電機起動が7,6秒とされています。これは誠に由々しき事態です。

東京電力は当初、発電機が停止した原因を「発電機そのもののトラブル」と説明していましたが、18日になり「外部からの電源の供給が何らかの原因でストップしたため保護装置が働いて発電機が止まり、その結果、原子炉の自動停止に至った」と福島県に報告したといいます。しかも東京電力はこの件を報道機関に発表していませんでした。

東京電力は事実経過を明らかにすべきです。今なお隠蔽的対応をすることは福島県民を冒涜するもので、許されるものではありません。福島県と県議会は事態を深刻受け止め、東京電力に厳正に対応しなければなりません。

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定期検査中の福島第一原子力発電所2号機の発電開始について



                             平成20年5月21日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
は、平成20年3月12日以来、第23回定期検査を実施してまいりましたが、5月21日
午後3時50分、発電を開始いたしましたのでお知らせいたします。
 今後、出力を定格出力まで上昇させ調整運転を続けたのち、6月下旬に経済産業
省の総合負荷性能検査を受け、定期検査を終了する予定です。

 今回実施した主な工事は、以下の通りです。

(定期検査中に実施した主な工事)

1.燃料集合体の取替え
   燃料集合体548体中120体を取り替えました。

                                  以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   運転中
     2号機( 78万4千キロワット) 5月21日から発電開始
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     5号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     6号機(110万キロワット)   運転中

福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   調整運転中

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   定期検査中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   定期検査中
     6号機(135万6千キロワット) 定期検査中
     7号機(135万6千キロワット) 定期検査中

 これにより、停止中のプラントは、9基、合計978万キロワット、運転中のプラ
ントは、8基、合計752万8千キロワットとなります。


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