2009年5月11日月曜日

【民主党】 小沢一郎

予想をされた事とはいえ、5月11日に小沢氏が、代表の座を退いた。

民主・小沢代表辞任へ、衆院選の影響考慮
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090511-OYT1T00595.htm

 民主党の小沢一郎代表(66)は11日、準大手ゼネコン「西松建設」の政治献金をめぐる事件で自らの公設秘書が逮捕・起訴されたことの責任を取り、代表を辞任する意向を固めた。


 同日夕に記者会見し、正式に表明する。

 民主党は直ちに後継代表選出に入るが、政権交代を目指す上で大きな打撃となった。後継代表には、岡田克也副代表(55)、鳩山由紀夫幹事長(62)らの名前が挙がっている。

 小沢氏は11日、支持団体の幹部に「挙党態勢を築く必要があるので代表を退く」との考えを伝えた。

 西松建設の政治献金事件では、小沢氏の公設秘書が3月3日に逮捕された。小沢氏はダミーの政治団体による献金について、西松建設からの献金であるという認識はなかったとして、違法性はないと主張してきた。

 しかし、世論の批判が強いことを踏まえ、次期衆院選への事件の影響を最小限に食い止めるには、辞任は避けられないと判断したとみられる。

 後継代表について、党内では、話し合いによる一本化を求める声と、複数の候補者による代表選を実施すべきだとの意見がある。

 小沢氏は2006年4月に代表に就任した。07年7月の参院選で大勝し、民主党を参院第1党に導いた。同年11月、福田首相(当時)との党首会談で自民、民主両党による大連立を模索したが、民主党内がまとまらず、不調に終わった。08年9月の代表選で無投票3選された。

(2009年5月11日15時18分 読売新聞)






【ネット中継】11日、小沢代表記者会見
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2009/05/11
「挙党一致をより強固にするために」小沢代表が辞意を表明 緊急会見で
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15898

 小沢一郎代表は、11日夕党本部で緊急記者会見を開き、挙党態勢をより強固なものとし、総選挙での勝利、悲願である政権交代へのマイナスを少なくするために、「あえてこの身をなげうち、民主党代表の職を辞することを決意した」と表明した。

 冒頭、小沢代表は、「挙党一致をより強固にするために」と題するメモを読み上げ、代表職辞意表明に至った考えを表明した。

 その後、記者の質問に、辞任を決断したのは連休中であること、結果として代表職にとどまることで、党内が不安、不安定になってはいけないことが理由であると答えた。

 政治資金に関する質問に「政治資金に関しては、私は一点もやましいことはない。きちんと法に則り処理している」と答えた。

 また、総理になることを期待していた人もいるのではとの質問に、「何になるかということは、自分にとって問題ではない。長期の腐り切った政治を変えなければならない。それができれば、本懐。国民サイドに立った政治、議会制民主主義の定着ができれば、男子の本懐であり、政治家としても本懐」と答えた。

 小沢代表が読み上げたメモの全文は以下の通り。

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平成21年5月11日

挙党一致をより強固にするために
衆議院議員 小沢一郎

 来る衆議院総選挙での必勝と、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために、あえてこの身を擲(なげう)ち、民主党代表の職を辞することを決意致しました。

 国民の皆様、支持者の皆様にご心配をおかけして参りましたことをお詫び申し上げるとともに、特に、この3年間、至らぬ私を支えて下さいました同僚議員の方々、党員・サポーターの皆様に、心より御礼を申し上げます。

 もとより、今度の総選挙は、国民自身が政権を選択して、自らこの国と国民生活を救う、又とない機会であります。民主党にとっては、悲願の政権交代を実現する最大のチャンスであります。

 民主党を中心とする新しい政権をつくり、「国民の生活が第一。」の政治を実現して、日本の経済、社会を根本から立て直すこと。そして、政権交代によって、日本に議会制民主主義を定着させること。その2つが、民主党に課せられた歴史的使命であり、私自身の政治家としての最終目標にほかなりません。

 日本のために、また国民にとって、民主党にとって、そして私自身にとっても、何が何でも、ここで勝たなければならないのであります。

 それを達成するためには、党内の結束・団結が絶対不可欠の条件であります。党内が乱れていたのでは、総選挙に勝利することはできません。逆に、挙党一致で臨みさえすれば、必ず勝利することができると確信しております。

 私が代表の職にとどまることにより、挙党一致の態勢を強固にする上で少しでも差し障りがあるとするならば、それは決して私の本意ではありません。政権交代という大目標を達成するために、自ら身を引くことで、民主党の団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した次第であります。

 正に、身を捨て、必ず勝利する。私の覚悟、私の決断は、その一点にあります。

 連休中、熟慮を重ねて、その結論に達し、決断した以上、党内の混乱を回避するためにも、直ちに連休明けの本日、辞意を表明することに致しました。ただし、国民生活への影響を最小限に抑えるために、平成21年度補正予算案の衆議院での審議が終わるのを待ったうえで、速やかに代表選挙を実施していただきたいと思います。

 重ねて申し上げます。新代表の下で挙党態勢を確立して総選挙に臨むことが、何よりも重要であります。もちろん、私もその挙党態勢の一員として新代表を支え、総選挙必勝のために最前線で戦い続けたいと思います。

 国民の皆様、引き続き民主党をご支持下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

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