2009年3月24日火曜日

【西松事件】 小沢氏の会見&ぶらさがり

 毎日のようにいろいろな事件が起きているが、この西松事件ほど、摩訶不思議な事件も珍しい。野党第一党の党首であり、次の総選挙で政権交代が起きたら、内閣総理大臣になろうかという民主党小沢一郎党首の公設第一秘書を、突然逮捕・起訴をしてしまうという前代未聞の事件である。


3月4日記者会見
民主党の小沢一郎代表は4日午前、自らの公設第一秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受けて、東京・永田町の同党本部で記者会見した。会見の詳細は以下の通り。

「今回の問題について私から報告と説明をいたします。まずこのたび私の秘書である大久保の逮捕を含めて、西松建設からの政治献金にかかわる関連のことで強制捜査が行われたわけですが、いわゆる強制捜査の根拠を聞きますと、その政治団体からの献金か、あるいは企業からの献金か、その認識の違いを根拠にし、企業からの献金を認識した上で虚偽の記載をしたと。こういう検察の言い分のようであります。このような、この種の問題で今まで逮捕、強制捜査というようなやり方をした例はまったくなかったと思います。まさに検察の強制捜査の、今回は、普通の従来からのやり方を超えた、異常な手法であったと思っております。それから、衆院の総選挙が取りざたされている時期において、このような今までやられたことのなかったような異例の捜査が行われたことに関して、私は非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だというふうな感じを持っております」

 「事実関係について申し上げますが、私ども政治家はみんな国民のみなさんから法人であれ、個人であれ、献金をいただいて、その浄財でもって政治活動をやってきているわけです。私はそのみなさんからの浄財を収入、献金の入りも出も、支出も含めてすべて公開をいたしてきております。したがって、この2つの政治団体から献金を、寄付を受けたということについてはこれも政治資金規正法にのっとって適法に処理し、報告をし、公開されているところだ。したがって、献金を受けたということはその通り事実でございます。私は秘書からの報告についてもこの政治団体が寄付をしてくれるということでございましたから、政治資金管理団体で受領することにしたということで、私はもっとも当たり前の当然のことだろうと解釈をいたしております。もしこれが西松建設そのものからの企業献金だという認識に立っているとすれば、政党支部は企業献金を受けることが許されておりますので、そういう企業献金という認識に立っていたとすれば、政党支部でそれを受領すればなんの問題も起きなかったわけでして、私どもの資金管理団体の担当者はそれは政治団体からの寄付という認識のもとであったから、政治資金管理団体で受領したということであったと報告を受けているし、また、私は、それは至極当たり前のことだろうと思っております」

「献金していただくみなさんにそのお金の趣旨や、いろいろな意味において、そういうことをお聞きするということは、それは、好意に対して失礼なことでもございますし、通常、これは政治献金の場合だけじゃなくして、私はそのような詮索(せんさく)をすることはないんだろうと思っております。そういう意味で私どもとしてはまったく政治資金規正法に、その通り、忠実にそれにのっとって報告をしてオープンになっている問題でありまして、このような逮捕を含めた強制捜査を受けるいわれはないというふうに考えております」

「このような、いわゆる検察権力、国家権力がこういう形で強制捜査を行うと。この種の問題でこういう形で行うということは、普通の民主主義社会ではあり得ないことだと思います。したがって、日本の場合でもこのようなことは前例がなかった。今回のことで一番心配しているのは、このように強制力を持つ公権力が思うままにその権力を行使するというようなことが今後もまた行われるということになれば、本当に国民の人権を守ることはできないし、社会は暗澹(あんたん)たるものに陥ってしまうだろうと、そのように思っていて、日本の民主主義の成熟のということを考える上においても、先に申し上げたように、今度のこの種の問題で逮捕、強制捜査というやり方は大変民主主義を危うくするものであり、公正さを著しく欠くものであると考えている次第です。何ら政治資金規正法に違反する点はありません」

 「そして、さらに付け加えて言えば、その献金が何らかの形で私や私の秘書が相手方に対して便宜を供与したとか、何らかの利益を与える行為を伴っていたということがあるとするならば、それは、私はあまんじて捜査を受けます。しかし、私も秘書もまったくそういう事実はありません。したがって、今申し上げましたように、今回の強制捜査についてはその公正さについて、納得がいかない。疑いを抱かざるを得ないというのが私の現時点での認識でございます」

 「事実関係はもうみなさんもご存じの通り、ごくごく単純、簡単なものですから、おわかりのことと思います。これ以上の事実関係の説明はありませんし、不要だと思います。私がこの件についてみなさまにご報告とご説明を申し上げるのは、以上でございます」

--党内外から代表辞任を求める声が上がっているが、進退についてどう考えるか

 「今申し上げましたように、私自身として、何らやましいこともありませんし、また私の秘書の行った行為は、政治資金規正法にのっとって適法にきちんと処理し、届け出た。そして公にされていることでありますので、私としては、それによってどうこうということを考えてはおりません」

--献金を受けたときは西松建設が出所というのは知っていたか。そのことを知っていたけども政治団体を経由していたから問題ないと判断したのか

 「私が直接やったわけではありませんけれども、すべての献金について秘書ないし、担当者がやっておりますが、今回の大久保の話によれば、今さっきから説明している通り、政治団体からの献金であるという認識であったから、政治資金管理団体でそれを受領したということに尽きると思います」

 --公設第1秘書が逮捕された事態は政権交代を目指す民主党にとって大きな衝撃だ。次期衆院選への影響、特に政治と金にまつわる事件が起きると政治不信が高まると思うが、選挙に向けてどのような訴えをするのか

 「私は、先ほどから繰り返して申し上げておりますように、政治献金については収入、支出、入りも出もすべて公開をいたしております。今回の問題になっている献金についても全部報告して、きちんと処理を適法にいたしています。したがって、大久保が今、逮捕されておりますけれども、遠からずその嫌疑は晴れるものと信じておりますので、私はそのことによって、少なくとも私自身と民主党に対するそういった国民みなさんの疑念は晴らすことができると思っております」

 --小沢代表の秘書だけではなく多くの議員が2つの政治団体から献金を受けているが、なぜ検察のターゲットが小沢氏の秘書になったと考えるか

 「全く分かりません。先ほど申し上げたように、私は今、民主党、野党第一党の党首、代表をしています。そして、政治献金に関しては、何度も言うように、すべて法にのっとって報告しオープンにいたしております。多分収支を全部オープンにしているのは私だけではないかと思っておりますが、それがどうのという意味じゃありませんが、私はそういうふうに明朗にきちんといたしております。それにもかかわらず、このような、一方的ないわゆるこじつけたような理由でもって、検察権力の発動ということは非常に公正を欠く、政治的にも法律的にも公正を欠く行為ではないかと感じております」

 --代表から謝罪の言葉がないが、秘書が逮捕され世間に動揺を与えたことへの謝罪もないということでよいか

 「私は何度も何度も申し上げておりますように、何らやましい点もありませんし、また政治資金規正法にのっとって正確に処理し報告し、そして収支も全部オープンにしています。従って、今回、秘書が逮捕される、強制捜査を受けるということについては全く合点がいかない、理解できないところでございます。従いまして、必ず近いうちにその嫌疑が晴れ、私どもの正当性が証明されるものと思っておりますので、そういう意味において、今、おわびするというその意味においては、理由は私は見あたらないと思っております」

 --「近いうちに嫌疑が晴れるだろう」ということで謝罪はないが、起訴された場合でもその考えは変わらないという認識でいいか

 「私は起訴などということはないというふうに信じております。そして起訴に値するような法律違反、違法なことはやっていない。そういうふうに思って、そう認識しております」

--ゼネコンから多額の献金が入っていたことが分かった。自民党と同質ではないかという指摘については

 「あなたはそのゼネコンだけの話をいたしますが、私は、たいへん大勢の個人のみなさんからも献金をいただいていますし、ゼネコンだけじゃなくその他の企業についても身に余るほど献金をいただいております。心から皆さんに感謝しております。従いまして私の旧来から政治資金に関して、そのほかの日本社会全体の関しての私の考えですけれども、献金を企業はいけないとか、だれはいけないとかそういう意味で制約するやり方ではなくて、献金はどこから受けたって構わないけれども、それはどこからいただき何に使ったかすべて公開しろと」

「それを国民がみて、ああこういうところからもらってんのか、こういうふうにつかってんのかということが判断できるような仕組みに。いわゆるディスクロージャー。一般の企業でも何でも同じですが、行政でもそうです。なかなか真実をオープンにしない。そういう、私は公にしない社会の体質がいけないという風に思っております。従いまして、従来からの私の主張はあくまでも明朗、公開、オープン、何事も。そして、それが妥当かどうかは、国民が、主権者が審判を下すというのがわたくしは民主主義の在り方だと思っておりますので、その、今の自民党と同じ体質だというようなたぐいの意見は全く心外であります」

 「私はずっと以前から全部公開しろといってきました。自民党はひたすらいやがってきたわけであります。それは年金や医療の、社会保険庁の行政を見てもそうじゃないですか。全部隠してきたじゃないですか。これがオープンになっていればもっともっと早く改善できただろうと思っております。行政各省庁、全部そうです。ですから、わたくしはディスクロージャー、日本をよりオープンな社会にして、国民が判断する資料を、材料を国民のまえに提供するという社会にすべきだというのがわたくしの持論だ」

 --政治団体の献金や金額をチェックする機能はあるのか

 「チェックつうのはどういう意味ですか」

 --政治団体が献金を受けてますよね

 「はい、はい」

 --大きな金額の背景を小沢代表事務所では調べないのか

 「一般的にいって、私はわたくしの事務所だけでなくして、献金くれるという方について、このおカネは、どういうところから出るのかということは普通の一般常識として、個人間でもみんな同じだと思いますが、どっから持ってきたカネだとか、そういうたぐいの詮索(せんさく)はしないのがわたくしは大多数だと思っております。従ってその意味で、献金してくださる皆さんの善意を信じてやっているというのが現状だと思います。個人で言えば全くもう、知らない人からもたくさん献金をいただいております。その意味で、先般も申し上げましたように、お金そのものが、違法であるということが、明らかに違法だと分かったときはそれは返却することにして、それでけじめを付けているつもりであります」

 --個人献金ではなく企業献金だという疑惑がある。政治改革を進めてきた政治家として脱法行為なのではないかという疑惑をどう思うのか

 「ですから、私どもの政治資金の処理の仕方としてはその政治団体の原資がどういう形でどういうところから入ってくるのか、それは知るすべもありません。そういう意味で、政治団体という、(政治団体)からの寄付ということだったので、政治団体で受領したということであります。そして、もし、あなたおっしゃったように、西松建設の中でそのような脱法といいますか、違法な形で作られたおカネだとはっきりした時点で、さっき申し上げましたように、それは返却するつもりであります」

 --なぜ釈明が今日になったのか

 「別に意図的に遅らしたわけでも何でもありません。全く予期しなかったことでありますから。あ~、大久保がどうなってんのか、それすら分かりませんし、そういうことを問い合わせたりなんかしている間に時間が経過したということだけでございます。ですからきょうは役員会でお話しし、そのすぐ後で皆さんにご報告、説明しているということであります」

 --秘書は政治団体からの献金だったという認識だったというと、便宜供与はなかったという話だが、捜査の過程でこれが覆った場合、代表としてどのような対応をとるか

 「私は覆ることはないと。さっきから言っている通り。必ず近いうちに嫌疑は晴れると。正当に適法に対応してきたということになるものと信じております」

 --献金の原資が脱法的であれば返却するということか

 「そうです。過去にも、水谷建設だったかな。それも嫌疑が確定した段階できちんと返却いたしました。今まだ確定していないでしょ。確定したときにはそのつもりでおります」

 --代表には陸山会の代表者であり、監督する責任があると思う。その際に代表者としてどこまでチェックし、担当者から聞き取りし、関係情報まで目を通しているのか

 「政治家は1人で政治活動を全部やることは不可能です。ですからスタッフ、秘書のサポートを借りながら活動を続けているわけであります。この政治資金につきましても、私も、みなさんご承知のように、非力ながら民主党の代表として選ばれて、務めさせていただいております。全国、一生懸命、国民のみなさまに語りかけ、話しかけ、あるいはわれわれの政策をご理解していただく努力が最大の私は党首、代表としての任務だと思って、ずっと就任以来やってきました」

 「民主党になってから、だけではありませんけれども、私も40年やっておりますので、最初の当選したときよりもだんだんそういう仕事が増えてきております。従いまして、細かな政治献金の一つ一つについて私が全部チェックするということはいたしておりません。秘書を信頼してやる以外に現実問題として不可能なことでありまして、報告は受けて、全体の報告は受けて、それを了としてきておりますけれども、個別の一つ一つについてまでの目を通す時間的、能力的余裕は現実にはないということであります」

 --多額の献金を出す場合、企業側は自分たちが献金を出していることは分かってもらいたいだろう。西松建設のにおいすらしない状態だったのか

 「私が直接、窓口としてやっていたわけではありません。従いまして、大久保の話を、報告を聞けば、自分としてはもう政治団体としての寄付行為、献金だという認識で法律にのっとって処理したという報告を受けておりますので、私はその意味で、さっきから申し上げておりますように、どういうふうにしてその原資がつくられたかというところまでは知り得る術がありませんので、私は秘書が、担当者がそういうことをそのまま受け取ったということについて至極自然のことだと思っております」

3月6日 ぶらさがり

民主党の小沢一郎代表は6日昼、自身の秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕された事件について、現段階ではその責任をとって代表職を辞任する考えのないことを改めて強調した。東京・永田町の民主党本部で記者団の質問に答えた。詳報は以下の通り。

 --秘書逮捕後、次々と事件に関して疑惑の報道がされているが

 「あのー、疑惑が出ているとは私は思っておりません。私自身は、それこそいま、いろいろと報道されてますが、そういうこの間の会見でも申し上げましたが、いわゆる、今の状況ですと、何か私が収賄の被疑者のような報道がされてますけれども、この間も申し上げましたように、私は、そういう事実は全くないということは、今もって変わっておりません。

 それで、個別のことについては私は秘書を信頼して、秘書に任せておりますので、個々の一つひとつの献金のことはわかりません。

 ただ、政治献金であっても何であっても、献金してくれる方、あるいは、一般社会で言えば、慈善事業に寄付してくれる方とか、そういう意味ではありがたく、献金はいただいて、その浄財で政治活動をしておりますし、また、ずっと政治活動続けていく中で、今、問題になってる西松建設うんぬんのだけではなくて、いろんな、会社の方であれ、個人の方であれ、お礼とお願いのごあいさつをするのは当たり前だと思いますんで、そういう意味では、私は何も問題はないんじゃないかと思っております。

 あと、個別のことは、大久保(隆規容疑者、公設第1秘書)が逮捕されて、いませんので、聞くわけにいかないので、その個々の具体的なことについては、私わかりませんので、申し上げるのはちょっと今は無理です」
--政治団体からの献金で、実際は西松からの献金とはわかっていなかったとのことだが、西松あてに請求書が出されていたということだが、食い違いがあるが、どう説明するのか

 「どういう形で具体的な手続きとしてやってたか、それは分かりませんが、多分、政治団体からの寄付なので、政治団体で、事務的に受けたということだと思います。

 それで、その2つですか、の政治団体のお金がどのような形で集められたのか、そういうことは他の人は知る術はありませんし、このお金はどういうお金ですかということは、今言ったように、一般社会でもせっかくの行為に対して、そのようなことは詮索(せんさく)することはありえないと思ってますので、私はそういう意味では、政治団体から、政治団体ということで事務処理をしてきたということは、事務的には問題ないんじゃないかと思っております」
 --大久保容疑者しか、細かいことわからないということだが、大久保容疑者が起訴された場合に代表の責任はどう取るのか

 「起訴された場合っつっても、今、大久保が逮捕されている理由ちゅうのは、要するに報告書に実態は、西松のお金がすべての団体だったちゅうことなんでしょ。団体のお金は、政治団体のお金は、西松の会社のお金だったちゅうことでしょ。

 それは、全くわからないわけですから、ですから、その意味では、政治団体から政治団体というふうに、事務的に処理していたということ自体はですね、もちろん、そういう事実が最初からわかっていれば、それは企業の献金が許されている、政党支部で受ければいいことですし、後になってわかったということであれば、それは、収支報告を訂正するということで、従来からも自民党の、あるいは、総理の方々であっても、修正報告ということで、みんな済まされてきたことだと思うんです。

 ですから、今、私の秘書が逮捕、そういうレベルの問題で、逮捕されたということはね、それは本当にさらに、それ以上の何かがあるということであれば、私、会見でも言ったでしょ。収賄の容疑があるとかいうたぐいのこと、そして、私と大久保も含めて、そういう事実上の行為が、斡旋(あっせん)したとか、口利きしたとか、便宜を図ったとか、そういうことをやったというんなら、それはもう、どんな捜査を受けてもやむを得ないし、当たり前のことだと思います。

 私は、そして大久保もそうだと確信してますが、そういうたぐいのことは事実として一切ないということでございますので、そういう意味において、あたかも何かそのような、犯罪をおかしているかのような前提で論じられるのは、ちょっと私としては心外だと、この間の会見でも申し上げた通りです」

--この間の会見で、小沢代表は検察批判を展開されたが、言い過ぎだという声が出ているが

 「あ、そうですか。そう、言うんじゃ、言葉遣いがまずかったなら、訂正するのはいくらでもしますけど、現実に今、言ったように、私どもは報告書の結果として、認識の違いあったことは、多分そうなんでしょうね、結果を見れば。

 しかし、政治団体から政治団体へという事務的な作業をしただけですから、その種の問題で、即、逮捕とはいまだかつてなかったことで、ですから、それ以上の犯罪があるという前提の立ってのことだと。
 ならば、別ですけれど、私としては、繰り返しますが、そういった行動は一切しておりませんし、大久保もしてないと確信しております」

 --西松建設サイドが、小沢代表に何かを期待していたということについては

 「それは、あの、例えば、私の個人で献金してくださっている方も、何百とおられます。それぞれ献金する方々の気持ちは、それぞれ違う思いを持っていると思います。

 ただ、本当に一般の方々が自分の収入から、献金してくださるのは、これを使って、政治活動をしながら、いい政治をしてください。そして、自分たちの日本が、自分たちの生活が、平和で安定して生活できるような、そういう社会をつくってくださいという、そういう期待をして、献金してくださっているんだと思います。

 ほいで、また、企業の方もそれぞれの思いはあるかと思いますが、私どもとしては、その献金を今、言ったと同じように、お国のために、みんなのために使ってくださいという善意と受け止めて、ありがたくいただいております。
 ですから、内心の思いまでは分かりませんけれども、今、申し上げましたように善意を信じておるということであります」

--民主党内から進退に言及する発言も出ているが

 「現時点においては、今、申し上げましたように、その政治資金の報告書の問題についての認識の違いはありますけれども、その事務的な違いは別として、それ以外の犯罪的な事実や行為は一切しておりませんので、私としては、現段階で、その問題について、自分の進退については考えておりません。いずれ、きちんと結論が出てからのことだと思っております」

 --西松建設との付き合いはいつぐらいからで、どういう関係だったのか

 「西松建設と関連の企業グループのみなさんが、私を応援する後援会をつくってくれました。それで、私は年に1回、みんなが集まったときには出席して、お礼のごあいさつを申し上げたということでございます。

 ですから、私は多分、その席には、そんなあの、社長だの、何だの、トップの人は出席しておらなかったと思います。こんどあれ、何て社長でしたっけ、辞めた元の、いずれにしても、その社長さんともまったく面識はないと思います」

 --東京地検が、秘書逮捕に関連して、小沢代表から事情を聴きたいという意向があるようだが
 「あなた方の質問にもちゃんと答えてんですから、どなたでもお話したいということであれば、地検であろうが、他の方であろうが、可能な限り話し合いはいつでもいたします」

3月7日 ぶらさがり

--西松建設の違法献金疑惑について、政府高官が「自民党には捜査が及ばない」と発言した問題で、与野党から批判が出ているが、見解は

 「うん、ボクは直接その話は聞いてませんので、コメントする立場じゃないですけれども、それが事実とすれば、ちょっと奇異な感じがしますね」

 --二階俊博経済産業相に捜査の手が伸びているという情報があるが、見解は

 「それはもう、人様のことですから分かりません」

 --小沢氏は昨日、自らの進退問題について「結論が出た段階で判断する」と述べたが、結論とはいつの段階を言うのか

 「それは分からない。最終的にこうだという結論が出たときということです」

 --それは起訴された段階か。判決が出た段階か

 「だから、その時点、私どもはその今回の逮捕についても合点がいかないということ言っているわけですし、それから、従って、それが起訴されたり、あるいは裁判で罪になったりというようなことは考えていないというのが現状の段階ですから、まあ、いずれにしても、時期がいつか私から何日とか、いつごろとかということではないと思います。常識的に、最終的な結論が出た場合ということで申し上げました」

 --自民党の議員は献金を返金する意向を示しているが。

 「ですから最初から申し上げております。これもまた、そういった違法な仕方で、脱法か、な仕方で政治団体の原資が集められたものだったということが、今はまだマスコミを通じてしか分からないわけですから、それが確定した時点におきましては、私は最初からそういう場合には返金したいと言っております。ですから、それは変わりありません」

--二階氏については裏献金を受けていたと報じられている。自民党の説明責任についてはどう考えているか

 「それはもう、今さっきも言ったように、二階さんのことについて私は分かりませんから。とやかく今、論評する何ものも持っておりません。それから、自民党の国民に対する、本人と自民党の国民に対する説明責任は、それはそれぞれ、本人と自民党が考えることだと思います」

 --逮捕された大久保隆規秘書は岩手県内で影響が大きかったという話が出ているが

 「私は、彼がそれだけの力というか、影響力とか、いうのを持っているとは思いませんし、また、それをいろんなかたちで行使したというふうには思っておりません」

 --大久保秘書が西松建設本社に行き、西松建設幹部と献金方法の詳細について話し合っていたそうだ。そのことを知っていたか。事務所の体質として問題はないか

 「あの、会見の時からずっとこの問題、起きてから、申し上げておりましたが、献金は本当に大勢の方々から個人、法人問わず頂いておりますから、個別の献金のことにつきましては、私は報告は受けておりませんから分かりません。ただ、一般論として、献金してくださる方にお願いを申し上げるということは、直接、お願いできる方もあるし、それから大勢ですから、直接、お願いでもって、会って回ることもできない方も、そのような方には今回も、あるいは今年もよろしくお願いしますという文書でお願いをしておるということは知っております。それは、いずれにしても、献金をしてくださる方に、その、よろしくお願いしますということ自体は、これは社会通念的にも、政治献金だけじゃなくてそれはごくごく当然、自然のことだと思います」

 --衆院選に向けた地方行脚の再開のめどは
 「地方行脚、したいけれども、こうやって、もう諸君に囲まれてちゃ、地方行脚もできないから、できるだけ早く、もう、地方へ出て、晴れてみなさんとまた話し合い、ふれあいの期待を設けられたい、できるだけ早くそういう機会がまた来るように、というふうに願っています」

【名古屋市長選】
 --名古屋市長選に関して昨日、立候補予定の河村たかし衆院議員と面会していたが、どんな言葉をかけたのか

 「市長選挙については、まあ、もう、すでにみんな知っていると思うけれど、県連、市議団、県議団の中で、いろいろ、議論があって、最終的に私に調整を任せるということで県連会長以下、市議団と県議団の代表もおいでになって、そして任されたわけです。

 そこで河村君を呼んで、とにかく彼がなんとしても出るということであれば、仲間のみんなが了解するようなことじゃきゃだめだよということで、私が提示しましたのは、推薦するにあたってきちんと誓約してくれと。そのひとつは政策の決定、発表にあたっては、特に名古屋市議団のみなさんと十分、話し合った上で結論を得るようにしてくれと。それからもうひとつは、市長選に回るとすれば、(衆院愛知)1区の後継の候補者の問題がありますから、これについては市長選の選挙の結果がどうであれ、河村君自身と後援会、この両者が全面的に県連、そして最終的には党本部の決めた候補者を全力で推薦すると。この2つを誓約してくれということで、話しまして、そして昨日、誓約書に本人と後援会長の署名・捺印の誓約書の文書を持ってこられましたので、それでじゃあ、ということで、みなさんと話し合ってくれということで帰ってもらいました。

ですから、それでよしとなれば、次の常幹(党常任幹事会)にかけられるかどうか、まだちょっと分かりませんけれども、よしとなれば推薦ということになるだろうと思います」

 --どんな言葉を河村氏にかけたか

 「特に、議員の場合は、それは民主党所属の議員としての最低のルールは守らなければいけないけれど、ある程度、自由気ままな言動も許されるけれども、首長ということになると本当に市民の生活そのものの問題だし、またみんなの協力と理解を得られなければ現実、市政、できないのだから。そういう意味で、今言った2つのことだけはきちんと守って、守るということを約束した上で、というふうに話をしました」

--この後、「鳩山一郎50年祭」に出席するのか

 「(鳩山由紀夫)幹事長から、ぜひちょっとでもいいから顔を出してくれというお話がありましたので、行くつもりでおります」

3月10日記者会見

 --今日午前の党常任幹事会でどのような説明したのか。新聞各社の世論調査で代表を辞任すべきだとの声が多いが、進退についてどう考えるか

 「まずは、先週から、私の政治資金にかかわることで大変、同志の仲間のみなさんはもちろんのことですが、国民のみなさんにも大変、迷惑をおかけし、ご心配をおかけいたしましたことをこの機会におわびを申し上げたいと思います。

今日の常任幹事会では、まず、そのことを申し上げながら、特段、そんなに詳しい話をしたということではありません。もう単純な事実でございますので、もう、みなさんもお分かりの通りで、まあ少し、ちょっと経過を申し上げたとすれば、3日でしたかね、3日だな、あれ、3日の朝に大久保(隆規秘書)から急に突然、連絡がありまして、これまた『地検からちょっと話を聞きたいという連絡があった』ということで、『ああそうか』と。『そんならありのままに話してくればいいじゃないか』と。『はい、そうします。分かりました』と言って、出かけたっきりなんですけれども、午後に会うということになっておったようですけれども、ボクも1時間、2時間すれば終わって連絡があるかと思っていましたが、全然なくて、マスコミみなさんからの情報で逮捕するとか、されたとかという話を聞いておったことでして、大変、突然、逮捕ということで、びっくりいたしました。私が今日、常任幹事会で申し上げましたのは、その出だしのところでございます。

それから、もうひとつ、言いましたのは、私の政治家としての生涯かけての大目標は、ひとつは官僚主導の政治行政を国民主導の、国民の側に立った政治行政に改めると。それがひとつ。それからもうひとつは、日本に真の議会制民主主義を早く定着させなければいけないと。以前から諸君にもお話ししていたと思いますが、このふたつを実現するには、政権を代える以外ない。それが私の政治家としての生涯の大目標であり、夢であり、使命であるということで、私個人うんぬんの問題ではないと。その大いなる目標を達成したいと。何としても実現したいということを申し上げたということであります。

 第2のことでございますけれども、大久保の逮捕から1週間を経過して、もう8日目ですかね、に、なったわけですが、その間、私も、これもまた申し上げておりますように、収賄罪か何かの被疑者、犯人のような、ずーっと毎日、毎日の報道でございましたから、国民のみなさんがそういう中で、辞めた方がよかろうというふうに思われるとしても、それはむべなるかなと。そういうふうに感じるだろうなというふうに思っております。

ただ、まだ収支報告書の事務処理の問題点という以外に何も明らかにされていないわけでございますので、私はそういう意味で、事柄がその他のことも含めまして明らかになれば、その時点で、国民のみなさんのご判断をいただければいいのではないかと。従いまして、私は進退については、最終的な結論が出るまでは現時点ではまったく考えておりません」

 --世論調査は厳しい数字も出ているが、衆院選への影響も進退の判断材料になるか

 「今、申し上げましたように、私の政治家としての最大の大目標、目標は、そして私はそれを使命と感じておりますが、それは政権交代、それによって国民主導の、国民の側に立った政治行政を確立する。そしてこの大激変が予想される、世界的な激変が予想される今日の中で、1日も早く議会制民主主義を日本の社会に定着させる。そのことが私の大使命であると。また、生涯かけての目標でありますから、そのためには総選挙で勝利を得なければなりません。私の今後の行動の基準は、あくまでもその点において、物差しをそこにおいて判断したいと。そう思っております」

 --小沢氏の地元の建設業者が「小沢氏との関係が深くないと公共事業を受注できない」と話しているとの報道があるが

 「それはどなたが言っているのか分かりませんけれども、いろんな方もおられますし、また、そういった私どもとの関係と、そういった公共事業の受注のうんぬんという結果とは関係があるとは私は思っておりません」

3月12日 ぶらさがり
 --連合の笹森清前会長が先月代表と会った際、代表が「円高なので、済州(チェジュ)島を買ってしまえ」と言っていたと紹介したが事実関係は

「なにチェジュ島って?」

 --済州島、韓国の。

「そんなこと言ってませんよ。あのー、なんだ今、対馬を韓国資本が買ってるんですって。何だか僕は知らないけれど。お互いの自由なんだから、そりゃあ、日本だって韓国の土地買えるんだから、そんなことは問題ないんじゃないですか。何か問題あるの?」

 --チェジュ島を買ってしまえとは言っていない?

「チェジュ?チェジュ?」

 --済州島

「いや、特定の話じゃないですよ。対馬を何か一生懸命買ってるっていう話あったんじゃなかったかな。確か、韓国資本が事実。だからそれはお互い自由だから、外国の企業だって土地買えるんだから、それはお互いさまだから。日本だって韓国の、買えるでしょ」

 --昨日の午前参院の若手5人と会った際に、元秘書の石川知裕衆院議員の参考人聴取が報道されていることを「選挙妨害だ」と言ったと伝えられているが、そのような事実はあるのか

「いやあ、僕自身は言ってませんよ。ただ、そういう選挙の直前で、みんなに迷惑をかける、という類の話はしました」

 --石川氏について東京地検が参考人として事情を聴きたいようだが、今把握されている事実関係は?

「事実関係っちゅうのは?」

--実際、石川議員が事情を聴かれているかどうか

「ああ、あれはうちではあなた方がよく言うような金庫番というような類の者はおりません。うーん、先輩から後輩へ、それぞれそのときどきで経理を担当していますから、石川も経理の担当をしておったことがありますから、まあ、その意味で参考意見聞きたいっちゅうこっちゃないですか。もう、ありのまま話してくればいいと思います」

 --石川氏から、地検が事情を聴きたいとの意向を持っていることは、伝えられているのか

「あなた方の報道からです。いいですか?」

3月17日 記者会見

民主党の小沢一郎代表は17日午後、党本部で記者会見し、自らの進退について「結論が出ましたときに今後のことについては判断を致したい」と述べた。記者会見の詳細は次の通り。

 --西松建設の事件だが、検察の強制調査着手以来、報道でいろんな疑い指摘されているが、そういったことに対してどう説明するのか。あるいは現状を今どのようにとらえていて、進退を含めた今後の政治活動についてどう考えているのか

 「あの、事実関係は、もう皆さんもお分かりの通り、ごくごく単純な事実であります。献金を受けておったことは事実でありますし、そして政治資金規正法の、法の趣旨にのっとってその通り報告をしていたしてきたところでございます。うーん、いろいろと今、捜査をいたしているところと推測しておりますけれども、検察当局の公正な結論が出ますことを期待しております。また私の今後のことにつきましては、いずれそう遠くないうちに当局の判断が示されるものと思いますので、私としては、最初から申しあげております通り、政治資金規正法の趣旨にのっとって、政治団体からの寄付だから政治団体で受けたと、その通りに報告をしたということでありますので、それが理解してもらえることを期待しておりますし、いずれにいたしましても、その結論が出ましたときに判断を、今後のことについては判断を致したいと思っております」

--検察当局の結論ということだが、代表は、ご自身も大久保秘書も潔白だという主張をしているととらえているが、仮に起訴になった場合でも、その内容が逮捕容疑と同じあるいは範囲に留まってそれ以上、事件が進展することがない場合は、逮捕以後の対応と同様、代表職にとどまる考えか

 「今お話し申しあげました通り、私もそして、きっと大久保自身も、法の趣旨にのっとって正直に報告をしてきただけだという認識だと思いますので、しかし、現実に逮捕されておるわけでございますので、いずれ、検察当局が結論を下すだろうと思いますので、私自身の今後のことについてもその結論を見た上で、私どもとしては逮捕、起訴されるというのは、今言ったように政治資金規正法上のその通り、法律の趣旨の通り報告をしているわけですので、なんも悪いことをしていないという認識でおりますので、その意味で繰り返しますが、検察当局も公正な結論を出していただくことを期待しております。いずれにしろ、その結論が出る前に、とやかく言う問題ではないと思いますので、結論が出てから、また皆さんとお目にかかる機会になりましたら、そのときにお話ししたいと思います」

--進退について判断する際の基準は。また、検察の判断が示されて以降、どのぐらいで判断を示すのか。もう一つは、今後、4月の千葉県知事選はじめ、地方選が続々とある。こうした地方選の結果が、総選挙に影響があるかないかが代表の判断に含まれるのか。もし、代表職にとどまると判断すれば、その段階から地方行脚を再開するのか

 「結論が出ましたならば、これはあの、法律解釈の問題が、かなりの、その認識の違いですから、政治資金規正法の。おー、判断を、私自身も、よく見聞きして、きちんと認識した上でどういうことの結論なのかということをよく認識した上で、そんな、それ以降、遠くなく私自身の考えを申しあげたいと思っております。それから地方選挙、これは私自身がいろんな意味で、仲間の皆さんやら支援者の皆さんに、ご迷惑をかけているということは、先日来も申し上げております。

今、地元からは、ぜひ応援に入ってくれ、応援に来てくれ、という要請がありますけれども、私としては、このように大きな問題になっておることですので、その結論を見た上でというふうに、考えてはおりますが、いずれにしても、この選挙戦、これはもう、いつも言っていることですけれども、地方選挙と国政選挙とは必ずしもリンクしているとは、あのー、限りません。

えー、千葉の選挙も、わが党は最終的に推薦候補を擁立しましたけども、自民党はどっちだかわかんない分裂状態にありますし、秋田もかなり自民も我が方も、ねじれたまんまのお話になっていますし。まあ、名古屋の方だけはどうにか民主党一本で戦える態勢をつくりたいというふうに思ってますし、地元の皆さんもまた候補者と目されている人も、今懸命のコンセンサスを得るための努力をしているようでございます。

まあ、従いまして、この地方選挙、非常に大事な選挙戦でございますけれども、そのことが、さっきから言われている、私自身の今後のこととイコールのことではまったくない。地方選挙負けるたんびにどうたこうだっつう話ではない。じゃ、勝ったときはそれでいいのかっちゅうことにもなりますし、それとこれとは質の違う話だと思っております。それから、選挙がいつか分かりませんので、えー、早くということは主張は変わりませんけれども、まあ、いずれにしろ、この問題の決着をつけて、その上でどうするかということは考えていきたいと思います」

--昨日の参議院の予算委員会で、この事件に関連して麻生太郎首相が、「明らかに違法であったゆえに逮捕ということになったんだ」と述べた。個別の事案に対して首相がこのような答弁をするのは通常は考えられないが、この点についてどうお考えか。また、ここへ来て検察の捜査や報道に対する問題について、検察への批判も出てきている。これについて現時点ではどう考えるか

 「あのー、検察は法律を学ぶときは準司法的性格を持っているという表現の仕方で、よくものの本には書いておりますけれども、行政の一部であるっちゅうことは間違いのないことであります。したがって、その行政の長がそのような発言するちゅうことは、多分いまだかつてなかったことだろうと思いますし、それは総理として最高の責任者として、いかがかと思っております。それから検察の捜査につきましては、今、さっきから申しあげてます通り、私どもは、政治資金規正法の趣旨にのっとって、献金を受け取った相手方を記載するという趣旨にのっとってやっておりますので、公平な公正な結論を出してくれるものと期待しております。前から言ってます通り、私自身がその、収支報告書以外のいわゆる犯罪に手を染めていたと、関与していたということであるならば、私はどのような処置をされようが、処罰されようが、そりゃあもう、甘んじて受けなきゃなりません。しかし、私はそういうことを、まったく事実としてありませんし、秘書の大久保もそのようなことはないものと信じております」

--代表の地元の選挙区支部は地元の建設会社から広く献金を受けているが、こうした建設会社の一部は、ゼネコンからの依頼や指示で献金をしたということが報道の取材などで出てきているが、そういった献金をしている企業のバックにゼネコンがついているということは把握しているのか。またそのような事実についてはどのように考えるか

 「あのー、地元の皆さんの応援は、投票だけでなくして、金銭的にも本当に有り難い支援をいただいております。それは別に建設関係だけの方ではありません。そしてまた、その方々は、いわゆるゼネコン、ゼネコンちゅうと大手をイメージしますが、そういう関係とはまったく違った、もうずーっと、何十年来の支援者の方々がほとんどでございます。ですから、その意味におきましては、私も皆、よく存じ上げてる方々ですけれども、それといわゆる大手ゼネコンとのつながりうんぬんということは、まったく認識しておりません」

--先週の記者会見では、進退について、政権交代をもの差しに判断するという趣旨の話をしていたが、今日は検察の結論という発言が多い。世論調査や千葉県知事選の結果など、世論の動向で自分の進退を判断するということあるのか。また民主党はかつて問題が起こるとすぐ代表の交代が起きてきたが、今は非常に冷静だ。民主党の同僚議員に対して思うことがあればうかがいたい

 「私どもの大目標と大きな責任、使命というのは、政権を担ってそして本当に一つは国民の側に立った、国民主導の政治を実現すること。それから、先進国の中でたった一つ日本だけが本格的な政権交代ちゅうのがないというこの現実。その意味において、議会制民主主義、政権交代、国民の手によって政権が選ばれる。そういう中で緊張した国民サイドの政治を実施していくと。本来の民主主義の機能を十分発揮できるようにと。

こういう大きな眼目でもって次の総選挙に臨もうと、そう思っているところでありますので、私自身の個人的なうんぬんという話とはまったく異質なものでありまして、これはもうずっと前から何度も諸君には申し上げている通り、私個人の欲や何かでやっているわけではありません。今言った大いなる目標と大いなる責任を、使命を果たしていくと。

その一点に絞って、私のこの政治家人生の集大成として全力を挙げて頑張っていきたいと、そのように思っております。現実の選挙、さっきも言った通り、地方の選挙はいろいろな複雑な地域の事情が絡みます。本来ならば欧米のように、議会制民主主義あるいは大統領制もまあ、アメリカあたりはあります、大統領制ですが、実質的に民主主義というのはほぼイコール現実の姿は政党政治であります。

ですから欧米各国では大きな、まあ日本で言えば県知事とか政令指定都市とかいう選挙は政党間で争われます。ご存じの通りです。だけれども、わが国の場合は、まだそこまで民主主義というか政党政治というか、それが定着しているわけではありませんので、どうしても国政と地方選挙とは、選ぶ方の主権者の側、そのときそのときの地方選挙の場合は、事情があっての選挙戦になるということもありますので、地方選挙イコール国政選挙、民主党の政権への道うんぬんというふうにとらえてはおりません。これもまた何回も諸君にお話ししてきたとおりであります。ですから、もちろん勝利することに越したことはないんで、これは全力で頑張んなきゃいけませんが、今さっき言ったように、千葉でも秋田でもその地域のいろんな事情で、いろんな紆余(うよ)曲折があるということは知っての通りでございますので、そういういろんな事情の中でも、ぜひとも何とか私どもに近い考えの人に当選してもらって、そしてそういった諸々の力を合わせて総選挙に臨みたいということが私の気持ちであります」

 --冷静な民主党に一言
「あ、党内?党内のことは僕も、皆さんの四六時中監視の中にありますんで、党内の皆さんとはなかなか接触する機会がありませんけれども、いずれにしてもこの問題の決着がついて、そして党内の皆さんのご意見も、ご判断を伺いながら、その後のことについては考えていきたいと思います」

--事実関係の確認になるが、代表自身が現在までに東京地検特捜部の事情聴取を受けていることはないか。また大久保容疑者を除いて、事務所の他の秘書らが聴取を受けていることはないか。またテーマは変わるが、今日、代表は党本部で台湾民進党の蔡英文党首と会っていたようだが、事実関係とどのような話をしたかを説明いただきたい

 「あのー、私はときどきそういう質問に出くわしますが、いまだ地検から何の連絡も受けておりません。また、うちの秘書といいますか、うちではもう皆さんもご存じの通り、俗に政界では金庫番、金庫番という言い方がありますけれども、うちの事務所では金庫番といわれるような存在はまったくありません。みんなそれぞれが、そのときどきの先輩から後輩へ、あるいは、向き不向きもありますけれども、それぞれが順番に代わって経理を行っているということでございます。ですからその経理のことについてのお尋ねについてはあるかと思いますけれども、それ以上のものではないと思います」

 --台湾の件
 「あ、台湾。はい、台湾の民進党の党首とお会いたしました。本当に、久しぶりの、台湾の方とは、政界の関係の人と会うのは久しぶりでございましたので、そういう意味で、特に皆さんが知りたいような政治話をしたわけではありません。お互いに、その境遇ちゅうかな、立場ちゅうかな、それが非常に似てますねと、民進党と民主党と。

ただ私が言ったのは、台湾の方が日本より一歩先んじて民主主義が進んでいる。あの国民党の半世紀にわたる独裁から、選挙による総統選出ということになっていると。これは台湾の皆さんが、本当に政権交代という民主主義の姿を体験したわけだから、私はそういう意味において、わが国においても、日本国民も、一度この政権交代を体験しさえすれば、みんな私はあの、優秀な国民だと思ってますので、実体験さえすれば、ああこういうことが民主主義なのかということをすぐ理解することができますので、とにかく一度、本格的な政権交代。私も15、6年前のときに、これでできたと一瞬思ったんですけれども、短期間で終わってしまいました。今度こそはいわゆる二大政党的な選挙の中で、政権を代える、それによって本当の、民主主義と国民側に立った政治を実現すると。そういうようなことで話をしました」

--代表の事件を受けて、政治資金規正法改正の議論が活発になってきている。民主党内の一部では、いわゆる公共事業の受注企業からの献金を全面的に禁止すべきだという意見や個人献金の条件を緩和して企業献金から個人献金に移行すべきだという意見が出ている。代表の考えとは少々違うと思うが、今後の政治資金規正法の改正のあり方についての考えは

 「あのー、私の考えと違うちゅうわけじゃありません。私は日本の社会はもう少しオープンにすべきだと。政治資金も同じ。あるいは行政も同じ。民間の会社経営も同じ。もう少しディスクロージャー。これを徹底することによって、国民がその資料を基に判断するというのがもっとも民主的な私は社会だと言っているわけであります。

ただ、私自身の不徳の致すところもあって、こういうことになっておりまして、その中から企業献金。公共事業ということではなくて、公共事業といいますとね、あなた方はそのゼネコンのことばっかり思い浮かぶでしょうけれども、ほとんどの企業が、例えばこの間、防衛庁のああいう汚職事件ありましたが、三菱重工をはじめ、それこそ何千億の事業を引き受けているわけでしょう。

大小あっても、全部、ほとんどの企業が国や市町村と県と都道府県市町村と何らかの形で関係ありますから、禁止するということであれば、私は企業献金、そして今回それこそ問題になっている団体献金。これを全面的に禁止するということだと思います。

公共事業でもって仕分けはできない、事実上。ですから、いろんな業界が政治団体、個人、会社や業界、政治団体いっぱい持っているでしょう。その政治団体通じて寄付っちゅうこともいっぱい行われていることでしょう。そうすっとその出資者はかなりのケースで企業でしょう。だから、そういう意味では今度のことの問題を教訓とすれば、全企業、企業、団体献金を禁止するということならば、私はいいんじゃないか。それで、なるべく個人献金しやすいような制度的なものにするとか、あるいはみなさん方がもう少し強力に啓蒙(けいもう)活動をやっていただくとか。

なにしろ、オバマさん600億(円)ものお金集めてやってきたわけですから、だからそれが個人献金の金額にするとどの程度の割合なのかは私は知りませんけれども、いずれにしても本当に大勢の人が、トータルの量は別として、数では献金したことは間違いわけですから、その意味で私は日本においても、そういうような、もしやるとするならば企業献金、団体献金の禁止、徹底しなきゃ意味がないと、そう思います」

3月24日記者会見
「えー、それでは、この度の私の政治団体をめぐる問題につきまして、私の思いと現在の心境を、申し上げさせていただきたいと思います。まずもって、私自身の政治資金団体をめぐる問題につきまして、仲間の皆さん、同志の皆さんをはじめとして、国民の本当に大勢の皆さまにご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを心からおわび申し上げるものでございます。

 今月の3日に秘書の大久保が逮捕されて以来、私自身が犯罪を犯したような、印象を与える状況の中で、本当に自分自身、悔しい思いと、無念の思いを抱きながら、必死に耐えて頑張って参りました。このような状況にもかかわりもせず、仲間の皆さん、そして大勢の国民の皆さんからお励ましの言葉をいただきました。私は、この皆さんの激励がなかったならば、今日まで、耐えてくることはできなかったように思いまして、本当に国民の皆様の大勢の方々の負けるな、頑張れという声に励まされ、今日まで参りました。本当に、国民の皆様に、そして同志の皆さんに心から感謝を申し上げます。

 私は、今月3日の逮捕以来、皆さんの前で機会ある度に申し上げてまいりましたが、私自身が収賄罪と、犯罪に手を染めていたということであるならば、それはどのような捜査でも、どのような処罰でも甘んじて受けると。しかし、自分にはそういう事実がないと繰り返し、皆様にも申し上げてまいりました。本日はその意味で、私の主張してきたことが、事実であるということが明らかになったのではないかと、そう思っております。しかしながら、それはそれとして、秘書が結果として逮捕され、起訴されたと、このことについての自分の責任は非常に大きいと、特に民主党に期待してくださった、また直接、激励してくださった皆さんに大変申し訳ない、そういう思いでいっぱいでございます。

きょうの秘書の起訴の理由を聞きますと、収支報告書の政治資金規正法違反、すなわち収支報告書の記載の仕方についての問題が起訴の根拠と、理由とされております。私どもとしては、献金を受けた事実はそのまま報告しておりますし、献金をいただいた相手方をそのまま記載するのが、規制法の法の趣旨であるというふうに理解しておりまして、その認識の差が今日の起訴という事実になったことと思います。

 今までの過去の例を見ましても、この種の問題につきまして、逮捕、強制捜査、起訴という事例は記憶にありません。そういう意味で政治資金規正法の趣旨から言っても、またそういう点から言っても、私としては、合点がいかない、納得がいかないというのが、今日の心境でございます。特に総選挙、まさに秒読みの段階に控えておる今日でありまして、私の責任の重大さを感じると同時に、そういった形での結果につきましては、自分としては納得できないという思いでございます。

 従いまして、先程来、役員会、常任幹事会に私の心境を述べさせていただきました。私は、40年になんなんとする政治生活でございますが、別に代表の地位や、あるいは政権を取って総理うんぬんということになんの未練も執着もありません。ただ思いは、何としても、日本に議会制民主主義を定着させる、それが私の自民党を離党して以来の大目標でありまして、自分の思いであり、そしてこれが、最後の機会だと。この機会になんとしても、国民の皆さんの理解を得て、政権の交代を実現することによって、官僚機構の上に立った自公政権、これを覆して本当に国民主導の、国民の側にたった政治を実現させる、それが、私の最後の政治家としての仕事だと、そう思っています。

 その意味におきまして、みなさんのご理解をいただいて、本当にこの目的をみんなと一緒に力を合わせて今後も頑張っていきたいという趣旨の話を役員会、常幹(常任幹事会)においても行いました。その役員会でも、とにかく、そういう大目標を、そして大いなる使命を達成するために、一緒に頑張ろうと、本当に温かいご支援の声をいただきました。私といたしましては、本当に微力で、ふびんな才能でしかありませんけど、本当にみんなと一緒に、みんなのこういった温かいご支援をいただいて、自分の、そして民主党の、国民の皆さんの期待に応えるよう、今後も頑張ってまいりたい、そのように決意を新たにいたしたところでございます。

 今回のことにつきましては、本当に、仲間の皆さんに、そして多くの民主党に期待する皆さんに、ご心配とご迷惑をおかけしたことを重ねておわびを申し上げながら、私の報告と、今日の心境といたしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします」

--代表を辞任せずに続投するということでいいのか。また、進退に関しては衆院選への影響を第一に考えるということだったが、この点はどう判断したのか。

 「進退については、今申し上げましたように、私ひとりで決するという、今あまりにも大事な大きな問題でございますので、役員会の皆様のご判断を仰ぎ、また常幹の皆さんのご意見、ご判断を仰いだ、ということでございます。それから、衆議院の総選挙で政権交代を実現し、本当に国民主導の、国民の側に立った政治を実現するということが、私の政治家としての生涯の目標であり、夢であり、そして今日、最後の自分の仕事だと心得ております。したがいまして、今後もそのことをこれからのいろいろな状況、どうなるか分かりませんが、そのことを前提にして、それで今後も考えていきたいと思います」

 --秘書が刑事被告人になることで、民主党へのダメージや世論の批判がある中で、あえて代表に留まることが政権交代に、民主党にとってどういう形でプラスになるという判断があったのか。そして、選挙の顔としてあくまで選挙の時期や捜査の進展にかかわらず、代表を続けるという理解でよいか。

 「今、先ほどの質問にも答えました通り、私の目標、そして私の夢は、政治家としての夢は、日本に本当の議会制民主主義を定着させること。そのためには、本格的な政権交代ということによって、主権者の国民の皆さんの議会制民主主義への理解を深めることが私はできると。

そしてまた政権交代しか本来の民主主義の機能であるこのことによってしか、日本に議会制民主主義が定着することがないだろうと、そういう思いに立っておりますので、そのことの私が、今日、皆様のご理解の下で、代表をこのまま続けるということに、ご承認いただいたわけでありますけれど、あくまでも総選挙で勝利ということを前提に、何事も、私自身、考えていきたいと思います。今日の時点において、私が代表をそのまま続けることが、プラスかマイナスか、それは私に判断することはできません。すべて国民の皆さんの受け取り方次第だと思っております。繰り返しますが、いずれにしても、総選挙で政権交代を実現して、国民のための政治、議会制民主主義を定着させる。その一点で今後も対処していきたいと思っております」 

--総選挙に勝利した場合は、これまで通り内閣総理大臣に就任する考えはあるのか。検察をこれまでしていたが…

 「うん?」
 --検察批判をしていたが、政権交代を実現して、内閣総理大臣として政権運営にあたる場合にも、検察と戦い裁判闘争を続けるのか。

 「あのー、第一点はもう何度も言いますように、私が民主党の代表として民主党が過半数を国民、皆さんにいただいたときは、それはその責任を果たすのは当然だとそう思っております。それから私たちの戦いといっちゃあなんですが、選挙戦の相手は別に検察ではありません。自公政権でございます。そういう意味において、検察は検察の職責を果たしたということであろうと思いますが、いずれにしろ、私どもの対決するのは自公政権。これは国民のためにならない。そういう思いの中でこれからの選挙に向けて努力してまいりたいと思います」

 --今回の事件では、違法行為があったかどうかということとは別に、西松建設という違法行為をしていたとみられる企業から、国民の感覚で言えば非常に多額の政治献金が代表のところに来ていたことが明らかになった。そのこと自体について、普通の感覚では理解できない、これだけの額の政治献金がきていながらいろんな事実が分かっていなかったのか、という意識が国民の中にあると思うが、そのような意識を国民が持っていることを理解しているか。民主党のイメージが傷ついたと思うが、「政治とカネ」の問題を含めてどう改善していくのか。

 「あのー、事務所の不動産のときにも皆さんから同じようなことを言われました。私は、今、西松建設、西松建設といわれますが、別に西松建設からいただいていたわけではありません。数で言えば、はるかに個人の皆さんからの献金が私の献金の中身でございます。したがって、私はその献金を、浄財を、ありがたくちょうだいして、そしてそれを政治活動に使うという点において何ら、国民の皆さん、また献金をしていただいた皆さんに隠すべき点も恥ずる点もありません。今回のことにつきましても、確かに大きなお金であることは間違いありませんが、それを別に隠していたわけでもありませんし、使い道をこれまた事務所経費をこの間も申しあげましたが、マスコミに全部公開をいたしました。そういう意味であとは主権者の皆さんが判断することであろうと思っております」

--代表の持論は政治資金をすべて公開し国民の判断に委ねる、ということだが、今回の事件はダミーの政治団体を使い、いわばその盲点をついたことになっている。しかもその経緯を秘書が知っていたということが起訴の内容になっている。強制捜査が異例というのはあるとしても、秘書が小沢代表の持論を骨抜きにするような内容で起訴されたことについて、自身の言行に照らして反省するところがあるのか、ないのか。また、今回の事件を機に民主党の議員は小沢代表は自分たちと比べて政治資金がなぜ必要かという声がある。かつての自民党の派閥の幹部でもないのに、なぜお金が政治活動に必要なのか説明を

 「第一の点ですが、これはダミー云々とか迂回して云々とかの議論がみなさんの中で、いろいろ言われているが、先ほど申し上げように、政治資金規正法の趣旨は献金を受け取った相手方を明らかにするということであると解釈し、その通りの事務作業をしたものと思っている。私のディスクロージャー、オープンにということは、その意味で矛盾する問題ではない。みなさんもお分かりと思います。こういうことを申し上げると差し支えあるかもしれないが、若い政治家の方々以上にはるかにスタッフもいっぱいいるし、いろんな意味で選挙をはじめ、いろんなお手伝いもさしていただいて、また会館の他に事務所があるのはけしからんという議論に立てば別だが、当然、人も事務所経費もある。その意味においてまったく同列にそれを論評されると、ちょっと私もどう答弁したらいいのか。あなた方の方が実態はよく分かっているはずですから。

その意味において私は政治活動の経費も、たぶんほかの人以上にかかっていることは間違いないと思っているし、それがある意味においては代表として、また年長のものとして、いろんな形で秘書が手伝いをしたり、なんなりするということが、ごく自然のことと思っている」

 --今朝の代議士会で一部議員から「新生民主党」で総選挙に臨むべきだとの声が出た。代表を代えてということだが、こうした声が党内から出ていることについて、どのように受け止めているか

 「そういう意見もあるだろうと思います。従って私は自分ひとりでこのまま続けるということを決めるには、大きな問題である。そう思って幹事長に諮りまして、役員会、常任幹事会という党の機関のみなさんの意見や判断をいただき、一緒にがんばろうとの結論になった」

--今後の世論調査で小沢代表は辞めるべきだとの声が依然高かった場合、そして民主党の支持率が浮上しなかった場合、それを受けて代表辞任の考えはあるのか。また、小沢代表は会見の中で涙ぐんでいたが、この間のつらかった日々を思い浮かべたのか、あるいは検察への怒りなのか 同志の温かい声を受けた涙なのか

 「これから国民のみなさんがどういう受け止め方をするか、それについては予測は私にもわかりません。ただ、何度も申し上げますように次の総選挙で国民のみなさんの支持を得る、そして今の官僚機構に支えられた自公政権に代わって、国民サイドに立った政権を打ち立てる。それがひいては議会制民主主義の定着につながるとの思いをもっている。常にそのようにことを基準に考えたい。私はこのようなことを言っては僭越に聞こえるかもしれないが、自分自身、国民の中に入っていろんな意見を聞き、直接声を交わしているつもりです。そういうことは、そういう中から自分で判断する。

 男が不覚な涙で恐縮ですが、つらかったからというわけではない。本当に私があたかも犯罪を犯したかのような世間の状況のなかで、多く仲間のみなさん、特に一般のみなさんから本当に多くの励ましの言葉をいただいた。そのことを申し上げるときに胸が詰まって不覚の涙ということです」

 --党内ではきちんと説明をしてほしいとの声がある。秘書の逮捕直後の世論調査では、多くの国民が最初の会見のときの代表の説明は納得できないとの声があった。逮捕から今日までを振り返り、十分な説明責任を果たしたと考えるのか

 「もし私の説明に分からない点があれば、私は全国行脚するときには毎日のように、みなさんの質問に答えているわけで、どうか国民のみなさんの中にそういう声があれば、代弁してそれを質問してください。私はなんにも隠すこともなんもありません」

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