2009年3月6日金曜日

【西松事件】 大久保秘書逮捕から4日目

大久保秘書逮捕から4日目  3月6日
とりわけ、小沢氏に対し敵意をむき出しなのが、この産経新聞と読売新聞であるが、4日目ととなると記事数も少なくあったようである。

前日の漆間発言に、政界が捜査の危うさをに声を上げ始めたのである。

このころから、東京地検特捜部に対してこの度の捜査に対して疑問を呈す声が上がり始めている。衆議院選挙のタイミングと、政治資金規正法での逮捕の危うさだ露呈をした形といえるであろうか。

「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士」ろいうブログを書かれている、ヤメ蚊氏が「読売新聞が、小沢民主党党首周辺への捜査が国策捜査であることを裏付ける記事を掲載~政党支部であれば合法」との記事を弁護士という職業から書かれいる。

ビデオニュースの神保哲生氏が元検事・郷原信郎氏にインタビューをしている。

理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕

 西松建設からの政治献金の虚偽記載容疑で民主党の小沢一郎代表の秘書が逮捕された事件について、検察OBで桐蔭横浜大学法科大学院教授の郷原信郎氏は、政治団体を経由した献金に対して政治資金規正法の虚偽記載を適用することは非常に難しいとの見通しを示した。

 長崎地検の検事時代に自ら政治資金規正法がらみの捜査に携わった経験を持つ郷原氏は、そもそも政治資金規正法は必ずしも実質的な資金の提供者を寄付者として記載することを要求していないことを指摘する。

「実際は西松建設がお金を出していることが分かっていても、政治団体から寄付を受けたのであれば、政治資金収支報告書には政治団体の名前を記載しても違反にはならない。政治団体がなんら実態の無いダミー団体で、しかも寄付を受け取った側がその事実を明確に把握していたことが立証されない限り、政治資金規正法違反とは言えないが、実態の無い政治団体はたくさんある。」郷原氏はそう語り、選挙を控えて政治的な影響の大きなこの時期に、あえて野党党首の公設秘書の逮捕にまで踏み切った検察の意図に疑問を呈した。

===================================================

【小沢氏秘書逮捕】浮かび上がる矛盾点 捜査で小沢氏説明と異なる「実態」続々
産経新聞2009.3.6 01:21
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090306/crm0903060123001-n1.htm

小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件は、小沢氏が記者会見で潔白を主張したものの、東京地検特捜部の捜査で、その説明と異なる「実態」が次々と浮かび上がっている。小沢氏は特捜部に参考人聴取される見通しとなっており、複数の“矛盾点”について、国民に対しても、さらに説明責任を果たすよう求める声が高まるのは必至だ。

取り決め
 「政治団体からの寄付という認識だったから資金管理団体で受領した、ということに尽きる」。4日開かれた会見で小沢氏は、問題があるとは認識していなかったことを強調した。

 一方、特捜部の調べでは、小沢氏の公設第1秘書で陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)が西松側と献金額を毎年2500万円前後にすることを取り決めていた疑いがあることが判明。特捜部は、問題の献金に小沢氏側が深くかかわっていることを示すものとみて調べている。

 政治資金規正法は、かつては「形式犯」として身柄拘束を伴わない在宅起訴で処理されるケースが通例だった。しかし、特捜部は今回、西松建設の社員が払い込んだ資金を同社が賞与で補填(ほてん)するなどの巧妙な「トンネル献金」の悪質性を重視。強制捜査での摘発に踏み切ったとみられる。

 小沢氏はこの点について、「この種の問題で、今までに逮捕、強制捜査というやり方をした例は全くなかった。異常な手法だ」と“前例なき捜査”に怒りをあらわにしたが、仮に西松側と小沢氏側が献金について取り決めていた事実があれば、「政治団体からの寄付という認識」との説明は“虚偽”となる。

口利き
 会見では終始落ち着いた印象だった小沢氏だが、その声が大きくなった場面がある。献金に対する便宜供与の有無への認識を、記者に問われたときだった。

 「私や秘書が、相手方に便宜供与や、何らかの利益を与える行為を伴っていたとするなら、私は甘んじて捜査を受けます。しかし、全くそのような事実はありません」

 しかし、この点についても、特捜部の調べにより“ほころび”が出てきている。国土交通省東北地方整備局が平成18年3月に発注した岩手県の胆沢ダムの関連施設工事受注をめぐって、大久保容疑者が口利きした疑いがあることが捜査関係者の話で分かったためだ。西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)らも、工事の受注が図られるよう大久保容疑者に頼んでいたことを認め、多額の献金により「工事が取れた」と供述しているという。

 献金に対する「見返り」は、今後の捜査のポイントとなりそうだ。

チェック責任
 「お金がどういう所から出ているのかというのは、一般常識からして詮索(せんさく)はしないのが大多数と思っている。みなさまの善意を信じてやっているのが現状」。小沢氏は会見で、「一般常識」という言葉を交えながらそう話した上、「政治献金は『入り』も『出』もすべて公開している。きちんと処理している」と、自身の順法意識の高さを強調した。

 記者からは「陸山会トップとしてのチェック責任」を問う質問があがったが、小沢氏は「細かい一つ一つ(の寄付)について私がチェックすることは、現実問題として不可能」と説明。謝罪の意向について聞かれると、「おわびする理由は見当たらない」として、謝罪しなかった。

 だが、献金のチェックをせず、詳細を把握していないにもかかわらず、「問題がない」として押し切ったのは矛盾ともいえる。特捜部は今後の参考人聴取で、小沢氏にこうした認識をただすものとみられ、改めて会見の場などでも説明を求められることになりそうだ。

====================================================

【主張】民主党 「疑惑」解明から逃げるな
産経新聞2009.3.6 02:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903060235001-n1.htm

民主党は思考停止状態に陥っているのではないだろうか。

 西松建設からの献金疑惑で小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕された事件で、菅直人代表代行は5日の記者会見で「小沢氏の説明は納得のできるものだった」との見解を示した。平田健二参院幹事長は参院予算委員会の質疑の冒頭で「秘書の潔白、無実は証明されると確信する」と強調した。

 小沢氏自身による4日の説明は、西松建設との関係など肝心な点にふれず、疑惑を晴らすにはほど遠いものだった。それでも小沢氏を中心に結束していくと幹部が語らざるを得ないのは、代表辞任による党の混乱を避けたいのだろう。だが、執行部は小沢体制でこのまま乗り切れると、本気で考えているのか。

 逮捕された大久保隆規秘書は、西松建設側に対して主導的に資金提供を求めたり、ダム工事受注の口利きを行ったりしたのではないかとの疑惑も浮上している。

 疑惑の拡大に伴い、小沢氏の説明の信憑(しんぴょう)性が失われていくだろう。そのつど執行部が小沢氏を信頼すると繰り返し、釈明に追われるようなら、民主党に対する国民の不信感は増大するばかりだ。

 鳩山由紀夫幹事長は、小沢氏が西松建設側に献金をすぐ返却することが望ましいとの見解を示しているが、その程度で疑惑が晴れる状況ではない。民主党の存在のありようが問われているのだ。

 民主党は従来、「政治とカネ」の透明性確保について、自民党よりも積極的だったはずだ。小沢氏側が受けた献金の巨額さに、異常性を感じている議員は少なくないだろう。小沢氏を擁護する菅氏でさえ「私は1カ所からそんな大きな額の献金はない」と述べた。

 平成18年に衆院予算委で永田寿康議員が偽造メールに基づく質問を行い議員辞職に追い込まれた事件では、党内に検証チームが設けられた。今回も党独自の調査機関で小沢氏ら関係者から徹底的に事情を聴き、結果を公表するなど具体的な自浄努力を示すべきだ。

 事件で党が受けたダメージは深刻だが、衆院選を通じて政権交代を目指す方針を放棄したわけではなかろう。党の逆境を救おうと手を挙げる人物は出てこないのか。昨年9月の党代表選は、党の団結が優先されて無投票となり、結果的に小沢氏に依存する体制が生まれたことを思い起こしたい。

====================================================

3月6日
西松献金事件で二階氏「調査を受けるいわれはない」
産経新聞2009.3.6 11:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061103003-n1.htm

二階俊博経済産業相は6日の記者会見で、「西松建設」のダミー団体を通じた献金事件に絡み東京地検特捜部が二階氏の政治団体についても捜査する方針を固めたとされることについて「特別の調査を受けるいわれは全くない」と述べた。二階氏は、西松建設のダミー団体が二階派の政治団体のパーティー券を購入していたことについても「違法性は全くない」と強調した。

 これに関連し河村建夫官房長官は6日の記者会見で、同日午前に二階氏から「一切、心配ない」と報告があったことを明らかにした上で、今後も、二階氏から直接事情を聴く予定はないと強調した。

 また、「昨日、パーティー券購入について説明を受けた。適切に処理しているということなので、それを信じている」とも述べた。

=====================================================

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(4)「小沢降ろし」じわり
産経新聞2009.3.6 11:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061102002-n1.htm

「小沢ショック」の波紋は、民主党内の思わぬ所にも広がりつつある。
 
ポスター待った
 党代表、小沢一郎の公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕された3日。次期衆院選に出馬する関東地方の新人候補は、小沢との「ツーショット」ポスターの印刷をストップさせた。

 「小沢が写ったポスターは評判が悪くて張れない。別の党幹部に差し替えるしかないが、費用もばかにならない」と新人候補は天を仰いだ。

 党関係者によると、撮影日を調整中だった、小沢を前面に出したテレビCMも宙に浮きかねない状況だという。

 公職選挙法に基づき、衆院議員の任期満了半年前にあたる今月10日から候補者単独のポスターの掲示が禁止される。このため衆院選候補の多くは、小沢との「2連ポスター」を準備し張り始めていた。

 ところが「選挙の顔」だった小沢がスキャンダルに見舞われたうえ、代表辞任もありうるとの観測が広がり、党内ですでに「小沢離れ」の動きが出ているのだ。

5日には、ポスターに頭を痛めている九州選出の中堅議員が選対委員長、赤松広隆の国会内の事務所に駆け込んだ。都内を地盤にする若手議員は、「事件発覚後、張りたての2連ポスターの何枚かが小沢の部分だけ破られたり、切り取られたりした」という。

 自民党内では先に、内閣支持率の超低空飛行にあえぐ麻生太郎首相とのツーショットポスターを避ける動きが表面化した。

 民主党はそれを人ごとのように見ていたが、期限の10日を目前に降ってわいたポスター問題に、別の中堅議員は「悪夢だ」と肩を落とした。
 
揺るがぬ強気
 「辞任否定会見」から一夜明けた5日、小沢は都内の個人事務所や自宅にこもり、公の場には姿をみせなかった。

 党の重鎮である参院議院運営委員長、西岡武夫は小沢を個人事務所に訪ね、約30分話し込んだ。小沢の様子を記者団に尋ねられた西岡は、「元気、元気」と語った。

 小沢の強気は揺らいでいない。4日の記者会見後も、「また地方行脚を再開するぞ」と側近に漏らし、代表を退く気は毛頭ない決意を伝えたという。

「真実は必ず明らかになり、秘書の潔白や無実が証明されると確信している。国民の期待と負託に応え、政権交代に向け不退転の決意で邁進(まいしん)していく」

 5日の参院予算委員会の冒頭に質問に立った参院幹事長、平田健二は、用意したペーパーに目を落としながら、こう強調した。

 国会で野党幹部がこうした「決意」を示すのは異例だ。そこには党内の「小沢降ろし」の動きを封じるとともに、小沢体制下での結束をアピールする執行部の思惑が見て取れた。

 小沢に距離を置く議員たちも表向き、小沢続投を黙認し、目立った動きを控えている。事実上の小沢派といえる「一新会」も5日に予定していた定例会合を取りやめた。「いまは動かないほうがいい」(小沢側近)と考えたことがその理由の一つだ。
 
分水嶺は24日
 しかし、逮捕された秘書の起訴か不起訴が確定する「24日」が大きな分水嶺(れい)になるとの空気が、党内では支配的になりつつある。

 「秘書が起訴されたら小沢は自発的に辞任するしかないだろう。小沢が居座るようだと、小沢降ろしの動きに一気に火がつく」。ある党幹部はこう予測する。

民主党の若手衆院議員、長島昭久は5日、「身に覚えがないということ(説明)がひっくり返るような事実があれば、別の判断にならざるを得ない」と述べた。

 小沢側近は「裁判まで断固戦う」と、検察との全面対決の道を選んだ小沢の決意を代弁する。小沢の思いは、「オヤジ」と慕った元首相、田中角栄と自身を引き立てた元副総理、金丸信が東京地検の標的になったことと無縁ではない。

 しかし、今回の事件を「国策捜査」と断じる小沢に異を唱える声も党内から出始めている。副代表、前原誠司は5日、「国民に検察のあり方で疑義をもたれるような物言いはあまりすべきではない」と語った。

 独自の選挙手法で党を政権交代の手前まで押し上げた小沢が選挙前に退場するマイナスと、疑惑で「傷」を負った小沢で選挙に臨むマイナスとでは、どちらが大きいか-。双方をてんびんにかけて戸惑う議員も党内には少なくない。

 中堅議員はこう言い切る。「小沢でなくても選挙は戦える。そのときが来たら、われわれが引導を渡す」。
 「小沢降ろし」は静かに始まった。(敬称略)

=====================================================

「適切に対処」国策捜査との批判に反論、森法相
産経新聞2009.3.6 11:20
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090306/crm0903061121006-n1.htm

森英介法相は、東京地検特捜部による小沢一郎民主党代表の公設第1秘書逮捕に対し、民主党幹部などが「国策捜査」などと批判していることについて、「検察当局は、対象が誰であれ、刑事事件として取り上げるべきものがあれば対処している。今後も適切に対処すると信じており、そしりを受ける所は1点もないと申しあげる」と述べた

=====================================================

西松献金事件で小沢氏「どこにでも出る」
産経新聞2009.3.6 12:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061229006-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は6日午前、党本部で石井一副代表と会談し、西松建設の巨額献金事件をめぐり「必要があれば、どこにでも出ていって説明する」と述べ、一層の説明責任を果たす考えを表明した。石井氏が記者団に明らかにした。

 小沢氏は同時に、公設秘書逮捕後の経緯について、週明けの党常任幹事会で説明する意向も示した。さらに「なぜこんなことが起こるのか」と、検察の捜査を重ねて批判したという。

 小沢氏は4日の記者会見で、西松建設側からの企業献金とは知らなかったと明言。だが、平成7年ごろ以降、毎年2500万円前後を献金するよう調整していたことが判明するなどしていることから、さらなる説明が必要と判断したとみられる。

.=====================================================

【小沢代表ぶら下がり詳報】「地検であろうが、話し合いはいつでもする」(6日昼)
産経新聞2009.3.6 14:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061447010-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は6日昼、自身の秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕された事件について、現段階ではその責任をとって代表職を辞任する考えのないことを改めて強調した。東京・永田町の民主党本部で記者団の質問に答えた。詳報は以下の通り。

 --秘書逮捕後、次々と事件に関して疑惑の報道がされているが

 「あのー、疑惑が出ているとは私は思っておりません。私自身は、それこそいま、いろいろと報道されてますが、そういうこの間の会見でも申し上げましたが、いわゆる、今の状況ですと、何か私が収賄の被疑者のような報道がされてますけれども、この間も申し上げましたように、私は、そういう事実は全くないということは、今もって変わっておりません。

 それで、個別のことについては私は秘書を信頼して、秘書に任せておりますので、個々の一つひとつの献金のことはわかりません。

 ただ、政治献金であっても何であっても、献金してくれる方、あるいは、一般社会で言えば、慈善事業に寄付してくれる方とか、そういう意味ではありがたく、献金はいただいて、その浄財で政治活動をしておりますし、また、ずっと政治活動続けていく中で、今、問題になってる西松建設うんぬんのだけではなくて、いろんな、会社の方であれ、個人の方であれ、お礼とお願いのごあいさつをするのは当たり前だと思いますんで、そういう意味では、私は何も問題はないんじゃないかと思っております。

 あと、個別のことは、大久保(隆規容疑者、公設第1秘書)が逮捕されて、いませんので、聞くわけにいかないので、その個々の具体的なことについては、私わかりませんので、申し上げるのはちょっと今は無理です」

--政治団体からの献金で、実際は西松からの献金とはわかっていなかったとのことだが、西松あてに請求書が出されていたということだが、食い違いがあるが、どう説明するのか

 「どういう形で具体的な手続きとしてやってたか、それは分かりませんが、多分、政治団体からの寄付なので、政治団体で、事務的に受けたということだと思います。

 それで、その2つですか、の政治団体のお金がどのような形で集められたのか、そういうことは他の人は知る術はありませんし、このお金はどういうお金ですかということは、今言ったように、一般社会でもせっかくの行為に対して、そのようなことは詮索(せんさく)することはありえないと思ってますので、私はそういう意味では、政治団体から、政治団体ということで事務処理をしてきたということは、事務的には問題ないんじゃないかと思っております」

 --大久保容疑者しか、細かいことわからないということだが、大久保容疑者が起訴された場合に代表の責任はどう取るのか

 「起訴された場合っつっても、今、大久保が逮捕されている理由ちゅうのは、要するに報告書に実態は、西松のお金がすべての団体だったちゅうことなんでしょ。団体のお金は、政治団体のお金は、西松の会社のお金だったちゅうことでしょ。

 それは、全くわからないわけですから、ですから、その意味では、政治団体から政治団体というふうに、事務的に処理していたということ自体はですね、もちろん、そういう事実が最初からわかっていれば、それは企業の献金が許されている、政党支部で受ければいいことですし、後になってわかったということであれば、それは、収支報告を訂正するということで、従来からも自民党の、あるいは、総理の方々であっても、修正報告ということで、みんな済まされてきたことだと思うんです。

 ですから、今、私の秘書が逮捕、そういうレベルの問題で、逮捕されたということはね、それは本当にさらに、それ以上の何かがあるということであれば、私、会見でも言ったでしょ。収賄の容疑があるとかいうたぐいのこと、そして、私と大久保も含めて、そういう事実上の行為が、斡旋(あっせん)したとか、口利きしたとか、便宜を図ったとか、そういうことをやったというんなら、それはもう、どんな捜査を受けてもやむを得ないし、当たり前のことだと思います。

 私は、そして大久保もそうだと確信してますが、そういうたぐいのことは事実として一切ないということでございますので、そういう意味において、あたかも何かそのような、犯罪をおかしているかのような前提で論じられるのは、ちょっと私としては心外だと、この間の会見でも申し上げた通りです」

--この間の会見で、小沢代表は検察批判を展開されたが、言い過ぎだという声が出ているが

 「あ、そうですか。そう、言うんじゃ、言葉遣いがまずかったなら、訂正するのはいくらでもしますけど、現実に今、言ったように、私どもは報告書の結果として、認識の違いあったことは、多分そうなんでしょうね、結果を見れば。
 しかし、政治団体から政治団体へという事務的な作業をしただけですから、その種の問題で、即、逮捕とはいまだかつてなかったことで、ですから、それ以上の犯罪があるという前提の立ってのことだと。

 ならば、別ですけれど、私としては、繰り返しますが、そういった行動は一切しておりませんし、大久保もしてないと確信しております」

 --西松建設サイドが、小沢代表に何かを期待していたということについては

 「それは、あの、例えば、私の個人で献金してくださっている方も、何百とおられます。それぞれ献金する方々の気持ちは、それぞれ違う思いを持っていると思います。

 ただ、本当に一般の方々が自分の収入から、献金してくださるのは、これを使って、政治活動をしながら、いい政治をしてください。そして、自分たちの日本が、自分たちの生活が、平和で安定して生活できるような、そういう社会をつくってくださいという、そういう期待をして、献金してくださっているんだと思います。

 ほいで、また、企業の方もそれぞれの思いはあるかと思いますが、私どもとしては、その献金を今、言ったと同じように、お国のために、みんなのために使ってくださいという善意と受け止めて、ありがたくいただいております。
 ですから、内心の思いまでは分かりませんけれども、今、申し上げましたように善意を信じておるということであります」

--民主党内から進退に言及する発言も出ているが

 「現時点においては、今、申し上げましたように、その政治資金の報告書の問題についての認識の違いはありますけれども、その事務的な違いは別として、それ以外の犯罪的な事実や行為は一切しておりませんので、私としては、現段階で、その問題について、自分の進退については考えておりません。いずれ、きちんと結論が出てからのことだと思っております」

 --西松建設との付き合いはいつぐらいからで、どういう関係だったのか

 「西松建設と関連の企業グループのみなさんが、私を応援する後援会をつくってくれました。それで、私は年に1回、みんなが集まったときには出席して、お礼のごあいさつを申し上げたということでございます。

 ですから、私は多分、その席には、そんなあの、社長だの、何だの、トップの人は出席しておらなかったと思います。こんどあれ、何て社長でしたっけ、辞めた元の、いずれにしても、その社長さんともまったく面識はないと思います」

 --東京地検が、秘書逮捕に関連して、小沢代表から事情を聴きたいという意向があるようだが

 「あなた方の質問にもちゃんと答えてんですから、どなたでもお話したいということであれば、地検であろうが、他の方であろうが、可能な限り話し合いはいつでもいたします」

===============================================



2009年3月5日木曜日

【西松事件】 大久保氏逮捕後の記事と漆間発言

 小沢氏公設秘書・大久保氏逮捕2日目 3月5日
この日の夕刻の記者懇談会にて漆間副官房長官が、問題の発言【自民に波及せず発言】を口走る。

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(3)「小沢ありき」強硬突破
2009.3.5 00:18
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050023000-n1.htm

4日午前、民主党本部で開かれた緊急役員会。代表、小沢一郎は公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕されたことを説明し、「こういう時期に迷惑をかけて申し訳ない」と頭を下げた。役員の大半が神妙な表情を浮かべる中、参院国対委員長、簗瀬進が拍手した。

 「こんな席で拍手するなんて違和感を覚えた」

 ある幹部は心の中でこう嘆いた。

 次期衆院選での政権交代に王手をかけていた矢先、「選挙の顔」を見舞ったスキャンダルに党内は動揺している。役員会では代表代行、菅直人も顔をこわばらせた。

 しかし、小沢は役員会後の記者会見で、秘書の不祥事で世間を騒がせたことについて、国民にも党所属議員にも謝罪することはなかった。4日午後の衆院本会議直前に国会内で開かれた代議士会には姿も見せなかった。

 小沢の姿勢には党内から、「捜査当局の手法に怒りがあるんだろうが、心配している同僚や党支持者に対するおわびがないとはいかがなものか」(閣僚経験者)という批判も出ている。

 ■「おれは戦う」
 それでも小沢は事件発覚後、党内で広がるショックもどこ吹く風のように、強気の姿勢を貫いている。

 「おれは戦う。公正にやっている。みんなによろしく伝えてくれ」

 3日夜、東京地検特捜部強制捜査が都内の事務所で行われた後、「現場」にいた小沢を訪れた元秘書の衆院議員、石川知裕に決意を示した。

 強制捜査入り前にも小沢は、国会にほど近いホテルで同期の党最高顧問、渡部恒三と約2時間、囲碁を打っていた。

 強制捜査が行われる報道が流れた後のことだ。囲碁の相手をした盟友は対局後、「小沢の打ち筋は普段通りだった。おれならちょっと弱くなっていたかもしれない」と周囲に漏らした。

 国民新党代表代行の亀井静香が同夜、「国策捜査だ」と電話でぶつけてきた怒りにも、「おれもそう思う」と応じた。

「辞任は考えていない。不公正な検察権力の行使だ。秘書の嫌疑は晴れる。起訴などはない」

 ■沈静化に躍起
 記者会見でも、小沢の姿勢は揺るがなかった。小沢の「自信」はなぜか。

 東京地検特捜部の捜査に道理がないとの怒りに加え、自らの陣頭指揮で政権の座を手元にぐっと引き寄せた自負がある。「次期衆院選で政治生命をかける」と明言してきた小沢にとって、麻生政権を打倒し自民党解体に道筋をつける「最後の大仕事」を投げ出すわけにはいかなかった。

 副代表、石井一も平成21年度予算案が5日から参院審議に入ることを踏まえ「こうなったら全面対決だ」と息巻いた。3日の段階から小沢周辺や党執行部は「小沢続投ありき」の立場を早々と固め、「小沢降ろし」の動きを封じた。

 小沢に距離を置く副代表、前原誠司や元政調会長、枝野幸男らの若手・中堅グループは3日夜、都内のホテルで対応を協議しようとしたが、急遽(きゅうきょ)中止した。

 ■閉ざされる口
 将来の「ポスト小沢」への意欲を隠さない菅は同夜、自ら主宰するグループの所属議員に「余計な動きをするな」と指示した。

 待望論が強い副代表、岡田克也は、自身の8~13日の東南アジア行きを見送るよう、複数の若手・中堅議員から要請されたが、首を縦に振らなかった。「ポスト小沢」をめぐる党内の動きから距離を置こうとしたのだ。

 3日夜に「小沢はもう終わり。岡田体制で総選挙だ」と息巻いていた若手・中堅議員たちも4日には口を閉ざした。

 「自分たちが代表を引きずり降ろしたといわれたくない。小沢の周囲が鈴をつけるべきだろう」。小沢と一線を画す中堅の言葉には無力感がにじむ。

小沢擁護派には「小沢が政権交代の指揮を執るしかない」という空気が強い。一昨年夏の参院選で勝利をもたらした小沢は、小沢流の選挙戦略で政権交代への足場を固めてきた。小沢が全国行脚して候補者にハッパをかけ、地道な日常活動で人間関係を構築するよう説いて回った。

 一方で、政界有数の集金力を誇る小沢は、過去にも政治資金の処理をめぐり問題が発覚している。

 逮捕された公設秘書が会計責任者を務めていた「陸山会」をめぐっては政党助成金を含む政治資金で、都内の一等地などに計10億円相当の土地・マンションなどの不動産を購入し、登記簿上の名義はすべて小沢となっていた事務所費問題が露見している。

 「小沢は自民党元副総裁の金丸信を擁護したときも、ああいう対応だった。記者会見のやり方は間違いで、特捜部を燃え上がらせた」。幹部の一人はこう指摘する。

 ■執行猶予付き
 幹事長、鳩山由紀夫は4日夜、都内の党所属議員の会合で「この難局を乗り越えてこそ、真の強い民主党に脱皮できる」と述べ、政権交代に向けた党内の結束を訴えた。しかし、現実には執行部も含めて党内の大勢は当面、捜査の推移を見守るという姿勢だ。

 「地検は本気だ。もうひと山ある」。中堅議員は小沢辞任の「Xデー」に向けて「待ち」を決め込む。党内の小沢続投容認はいわば“執行猶予付き”の判断にすぎないのだ。

 民主党のあるベテラン議員は、「結果的に『壊し屋』の小沢に民主党もつぶされることにならなければいいが…。いまは小沢の説明を信じるしかない」とため息をついた。

 元民主党衆院議員の埼玉県知事、上田清司は4日、同党が失策により政権交代を頓挫させてきた歴史を例に引き、こう語った。

 「ホップ、ステップ、肉離れになっては何もならない」(敬称略

=========================================================


【小沢氏秘書逮捕】「献金の早期返却望ましい」鳩山氏
産経新聞2009.3.5 00:40
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050043001-n1.htm

民主党の鳩山由紀夫幹事長は4日夜のTBS番組で、西松建設の違法献金事件に関し、小沢一郎代表は西松側に献金を速やかに返却した方が望ましいとの認識を示した。

 小沢氏はこの日の記者会見で「献金が違法ということが明らかになったときに返却するつもりだ」と述べたが、鳩山氏は「早く返した方がいい。小沢代表は(西松側の違法な資金提供の仕組みを)知らなかったと思うが、知った以上、返すべきだ」と強調した。

 小沢氏の下で次期総選挙を戦えるのかとの質問には「バラバラと言われていた党が小沢代表の下、初めてと言っていいくらい求心力を高めてきた」と指摘。「選挙に有利とか不利とかではない。ここまできたら小沢代表の下で戦う」と述べた

==========================================================

【小沢氏秘書逮捕】秘書、ダム工事で口利きの疑い 西松など受注
2009.3.5 01:30
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090305/crm0903050130003-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件で、逮捕された会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)が、西松のダム工事の受注で口利きした疑いのあることが4日、捜査関係者の話で分かった。西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)らが「大久保秘書にダム工事が受注できるようお願いした」と東京地検特捜部に供述したという。特捜部では小沢氏から参考人聴取する方針。

 捜査関係者によると、問題の工事は、国土交通省東北地方整備局が平成18年3月に発注した岩手県の胆沢(いさわ)ダムの関連施設工事。

 西松などの共同企業体(JV)が約95億円で受注した。入札で予定価格を下回る金額で応札したのは、西松などのJVだけだった。

 国沢容疑者らは特捜部の調べに、「西松は東北で仕事が取れず、小沢事務所に頼って献金した」とも供述、多額の献金を続けたことで「工事が取れた」と説明しているという。

ゼネコン関係者によると、大久保容疑者は小沢氏の地元・岩手に居を構え、東北での公共工事に影響力がある小沢事務所で、小沢氏の代理として工事を調整していたとされる。

 政治資金収支報告書によると、西松側は、ダム工事が公告された17年9月の直後、6回にわけて計1300万円を陸山会など小沢氏側の3つの政治団体に献金。

 工事が始まった18年10~11月には5回に分け、計500万円を献金した。

.===========================================================


【産経抄】3月5日
産経新聞2009.3.5 02:46
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903050247002-n1.htm

「谷中鶯(うぐいす) 初音の血に染む紅梅花 堂々男子は死んでもよい」。明治31(1898)年3月、酒に酔った岡倉天心が、即興で歌い始めた。日本美術界の先覚者だった天心は、東京美術学校の開校にかかわり、27歳の若さで校長となる。

 ▼将来は文部大臣をめざしていたが、官僚主義に嫌気がさし、学校を飛び出した。教え子の横山大観らとともに、谷中初音町に創設したのが日本美術院だ。それを祝う宴(うたげ)の席で、高揚する気分を抑えられなかったのだろう。

 ▼若いころから、首相候補といわれてきた小沢一郎氏も、自民党を飛び出した経験を持つ。その後は同志を募って新党を作っては、つぶしてきた。同じ思いにとらわれたときもあったかもしれない。今は民主党代表の座にある小沢氏が、自民党に決戦を挑む総選挙を目前にして、かつてない逆風に見舞われている。

 ▼きのう行われた記者会見で小沢氏は、「何らやましいことはない」と、西松建設から違法な献金を受けてきたとの疑惑をきっぱり否定した。返す刀で、自らの公設秘書を逮捕した東京地検特捜部に対して、「不公正な検察権力の行使」と激しい言葉で非難した。

 ▼本人は「説明責任」を果たしたつもりだろうが、献金の原資がどう作られたのか知るすべはない、との説明には首をかしげる。小沢氏にとってはした金かもしれないが、1万2000円の定額給付金の使い道に心乱れる小欄にとっては、目もくらむような大金だ。

 ▼天心の歌はこう続く。「奇骨侠骨(きょうこつ) 開落栄枯は何のその 堂々男子は死んでもよい」。捜査の進展によっては、民主党の浮沈にかかわるというのに、党内では目立った動きがみられない。小沢氏に殉ずる覚悟があるのなら、それはそれで立派なことだが。

==============================================================

「民主主義の危機」ではない 小沢氏秘書逮捕に思う 論説委員・皿木喜久
産経新聞2009.3.5 02:49
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090305/plc0903050250001-n1.htm

話は33年近くも前の昭和51年7月27日早朝にさかのぼる。

 大阪本社社会部の宿直室で電話番をしていて「田中角栄が検察に引っ張られたぞ」という東京からの電話でたたき起こされた。

 ロッキード事件で田中元首相が東京地検に逮捕された朝である。事件に強いはずのデスクが狼狽(ろうばい)して「(逮捕)令状はあるのか」と叫んでいたのを思い出す。

 混乱はそれだけで収まらなかった。まず号外を発行することになったが、原稿がどこにもない。

 事件は5カ月以上前、米上院で明らかになっていた。ロッキード社から多額の工作資金が日本の政府高官らに流れたという。何人かの名前が取りざたされていたが、田中元首相を予想したマスコミ関係者は誰もいなかった。

 金権問題で首相の座を降りたとはいえ、「鉄の結束」を誇る田中派を率い、絶大な権力を握っていると言われた。そんな権力者に検察が「お縄」をかけるなど、誰にも想像できなかったのである。

おかげで号外の原稿はロッキード事件のロの字も知らない私に回ってきた。記者生活でも最も鮮烈な思い出だ。
 かつてその田中元首相の秘蔵っ子と言われた小沢一郎民主党代表の第1秘書が逮捕された事件の衝撃もあの時に劣らなかった。

 小沢氏の場合、逮捕されたのは秘書である。容疑も元首相のような受託収賄ではなく、より形式的な政治資金規正法違反だ。だが小沢氏が握っている「権力」の大きさだけは、当時の元首相にも匹敵するように思えるからだ。

 参院第一党の民主党を率いる。しかも、日米安保に関し「在日米軍は第7艦隊だけで十分」といった「暴論」をはいても、党内の誰も異議をはさめない。派閥と野党との違いはあれ、元首相を髣髴(ほうふつ)させる君臨ぶりである。

 そんな力で政府与党を揺さぶり首相の座も指呼(しこ)の間かと思われていた。その権力が、秘書の逮捕で大きく揺らいだ。衝撃の大きさのゆえんだ。

 小沢氏自身も十分にそのことを感じているようだ。4日の記者会見では、捜査を「不公正な国家権力、検察権力の行使」と、批判した。「民主主義を危うくする」とまで言い切った。

事件は自民党政権が小沢政権を阻止するために仕組んだ「国策捜査」だと言わんばかりだった。民主党や小沢氏を支持する一部の識者もこれに同調している。

 だが小沢氏は、何の権力も持たず薄給で暮らす一市民ではない。くり返すが民主党という一大政治勢力を率いる権力者である。しかも一企業の関係団体から約2億円もの政治献金を受け、自らの政治団体は一時、総額10億円もの不動産を購入していた。

 その点を別の権力である検察当局がチェックすることが「民主主義を危うくする」とは思えない。むしろ、「三権」による民主主義が機能しているのである。

 やはり絶大な政治権力を持ち、5億円のわいろを受け取ったとして起訴された師の田中元首相は、裁判では検察側と対立し、無罪を主張した。だが一方で、取り調べの検察官の労をねぎらう。そんな逸話がいくつも残っている。

 善意に解釈すれば、そうした民主主義のチェック機能を理解していたのかもしれない。今、小沢氏がやるべきは、自らの政治姿勢を謙虚に反省することだろう。(さらき よしひさ)

=============================================================

【主張】小沢代表会見 民主党に自浄努力求める
2009.3.5 02:49
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090305/crm0903050249005-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」からの献金疑惑で、公設第1秘書が逮捕された民主党の小沢一郎代表が記者会見し、献金の正当性を強調して、代表を辞任しない意向を表明した。会見は、「不公正な国家権力の行使」と検察捜査への批判に重点が置かれ、西松建設との関係など肝心の点は説明が不十分だった。

 自らに降りかかった疑惑を晴らすには至っていない。

 政治資金収支報告書によると、平成18年までの12年間に、西松建設側から2つの政治団体を通じて与野党の国会議員側に、約4億8000万円が渡っている。いずれも政治献金やパーティー券購入などで、このうち2億円近くが小沢氏側へのものだった。

 小沢氏の会見は、こうした巨額の資金がなぜ継続的に提供されたのか、という素朴な疑問に答えるものではなかった。2億円近くの資金の提供者が、どこのだれだか知らないといったような説明は、国民の一般常識では理解できないだろう。

 事件の容疑は、西松建設側が新政治問題研究会など2つのダミーの政治団体を通じ、小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」に資金提供していたというものだ。逮捕された大久保隆規容疑者は陸山会の会計責任者で、焦点は、小沢氏側が資金の提供元を西松建設と認識していたかどうかにある。

 4日には、岩手県奥州市の政党支部や小沢氏の事務所など関係先が地検の家宅捜索を受けた。西松建設と陸山会との関係についてさらなる解明を求めたい。

 小沢氏は会見で「西松建設そのものからの企業献金との認識に立っていれば、(企業献金を受けられる)政党支部で受領すれば何の問題も起きなかった」とした。それなら、新政治問題研究会などの団体を、どういう性格のものと考えていたのか説明をすべきだ。

 「どこから持ってきたカネだとか詮索(せんさく)しないのが大多数だ」「献金してくださる皆さんの善意を信じるのが一般常識だ」と、小沢氏は主張する。これでは、疑惑がさらに強まらざるを得ない。

 小沢氏は「この種の問題で逮捕というのは民主主義を危うくする」とし、党執行部も「政治的意図を疑う」と同調している。政府側は「国民に説明する言葉か」(河村建夫官房長官)と反論した。民主党には自ら疑惑を解明するなどの自浄努力を求めたい。

===========================================================


参院予算案審議 首相早期解散に難色 民主は小沢代表の潔白を主張
産経新聞2009.3.5 10:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051046003-n1.htm

平成21年度予算案は5日午前、参院予算委員会で実質的な審議が始まった。麻生太郎首相は、衆院解散・総選挙の時期について「今は国民にとって景気対策や雇用対策が一番大事だ」と述べ、早期解散に難色を示した。首相はその上で、「しかるべき時期に野党との違いをはっきりさせた上で信を問うべきだ」と語り、政府・与党が追加的な経済対策を示した後に決断する考えを強調した。

 一方、民主党の小沢一郎代表の公設秘書が政治資金規正法違反で逮捕された事件を受け、基本的質疑の冒頭で質疑に立った民主党の平田健二参院幹事長は「小沢代表も昨日の記者会見で国民への説明責任を果たした。秘書の潔白や無実は証明されると思う」と主張。「小沢代表を先頭に揺るぎなく政策を訴え、政権交代に向け不退転の決意で邁進(まいしん)したい」と述べ、結束をアピールした。

==========================================================

二階派、838万円返還へ 西松関係のパー券代
産経新聞2009.3.5 13:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051331005-n1.htm

 自民党二階派は5日の総会で、西松建設OBが設立した2つの政治団体が平成16-18年にかけて購入した同派のパーティー券代金838万円分について、返還することを決めた。

 同派の泉信也事務総長は記者団に「政治団体と西松建設の関係は知らなかった。政治資金規正法に基づき正規に届け出ているが、道義的な観点から速やかに返還したい」と説明した。ただ、政治団体はすでに解散しているため、具体的な返還方法は今後検討するという。

=========================================================

【小沢氏秘書逮捕】石原都知事「検察は公判維持できないものはやらない」
産経新聞2009.3.5 14:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051455006-n1.htm

 東京都の石原慎太郎知事は5日、報道陣の取材に応じ、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕された事件について、「(小沢代表が)検察の国策捜査、検察ファッショみたいな言い方をしているが、検察だってプライドがある。公判維持できないものをやるわけがない」と述べ、違法献金受け取りを全面否定する小沢氏を批判した。

 石原知事は「これからいろんなものが出てくるから今の段階で何が、誰がどうこういう段階ではない」としたうえで、「検察はよほどの自信があったのだろう。なければやらない」との見方を示した。

 さらに、「経世会(旧竹下派)の金脈というのは、要するに『金丸-小沢時代』からずっと続いている。やっぱり、1企業が10年間にわたってべらぼうな献金をする関係はめったに他にない」と指摘。

 「検察がどういう形で(真実を)洗い出すか。見物でしょう。私は経世会が象徴する金権と戦ってきたんだから」と話した。

============================================================

自民で次々に「西松献金返還」 でも、団体解散で方法は…
産経新聞2009.3.5 17:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903051736007-n1.htm

 二階俊博経済産業相が会長を務める自民党二階派は5日の総会で、西松建設OBが会長を務めていた「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の2つの政治団体から、平成16~18年の間に受け取った同派のパーティー券代838万円を返還することを決めた.

 同派事務総長の泉信也元国家公安委員長は記者団に「政治団体と西松建設の関係は知らなかった。政治資金規正法に基づき正規に届け出ているが、道義的な観点から速やかに返還したい」と説明した。

 ただ、政治団体はすでに解散しているため、具体的な返還方法は今後検討するという。
 河村建夫官房長官は5日の記者会見で、自民党二階派がパーティー券の返却を決めたことを「適切な判断だと思う」と語った。

 また、2つの政治団体から200万円の献金を受けていた山口俊一首相補佐官と200万円のパーティー券代を受け取っていた加納時男国土交通副大臣がそれぞれ返還する意思を伝えてきたことを明らかにした。

 この点について、河村長官は「理由は道義的な観点だ。国民の目から見て疑念が残ってはいけないという意図だった」と説明した。

================================================================

森元首相も300万円返還 西松献金
産経新聞2009.3.5 20:08
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090305/stt0903052009011-n1.htm

西松建設の巨額献金による政治資金規正法違反事件で、自民党の森喜朗元首相は5日、弁護士を通じて、同社関連の政治団体から受けていた300万円の献金を返還する考えを示した。

================================================================

2009年3月4日水曜日

【西松事件】 大久保氏逮捕翌日(3月4日)

 小沢氏の公設秘書である大久保氏が逮捕をされた翌日、3月4日の産経新聞の記事である。


【産経抄】3月4日
産経新聞2009.3.4 02:50
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903040250001-n1.htm

民主党の小沢一郎代表の公設秘書が東京地検に逮捕されたとの一報が入ってきた。民主党は「でっち上げの国策捜査だ」「陰謀だ」とハチの巣をつついたような大騒ぎだが、火のないところに煙は立つまい。

 ▼小沢氏の資金管理団体である「陸山会」は、普通の政治団体には不必要と思えるマンションを保有するなど、とかくの噂(うわさ)があった。この際、徹底的に膿(うみ)を出し切った方が、小沢氏にとっても古い政治からの脱却を掲げる民主党にとっても良いことではないか。

 ▼小紙では、連載「民主党解剖」で、小沢氏が拉致問題に関し、「カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろう」と発言していたことをすっぱ抜いた。記者会見嫌いな小沢氏には辛(つら)いだろうが、両方ともしっかりと説明していただきたい。それにしても政界の天気も一寸先は闇だ。

.=========================================================================

【主張】西松献金逮捕 小沢氏の責任は明白だ
産経新聞2009.3.4 03:38
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903040253002-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」の裏金事件は、小沢一郎・民主党代表の公設第1秘書らが政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されるという衝撃的な事件に発展した。小沢氏自身の政治責任はきわめて重いと言わざるを得ない。自ら出処進退を明らかにすべきだろう。政権交代を目指す政党の責任者として、政治とカネの問題で国民の信頼を失いつつあることを重く受けとめるべきだ。

 逮捕された大久保隆規容疑者は、西松建設側から不正な政治献金を受けたとされる政治資金管理団体「陸山会」の会計責任者を務めている。また公設第1秘書は側近中の側近でもある。

 小沢氏はこうした事態とどう向き合うのか。

 小沢氏はこれまで、西松建設側からの資金提供について「企業献金ではなく、政治団体からと思って受け取ったのだと思う。何ら違法性はない」と説明していた。東京地検の強制捜査前には、小沢氏は民主党本部での幹部会で「すべてきちんと処理している。まったく心配はない」と語り、政治資金に関する法令上の問題はないとの認識を示した。

 民主党執行部もその説明を了承したというが、不明な点ばかりではないか。政治とカネをめぐる事件が党首周辺で起きた事態を深刻に受け止めているのか。

小沢氏自身も含め、民主党は今回の事件について国民に説明する責務がある。

政権を担当できるのか

 とくに小沢氏は最近、北朝鮮による拉致事件に対し、金銭的な解決しかないとの趣旨の発言を行ったとされる。政治家の資質を疑いたくなる発言といえる。

 西松建設の裏金問題は同社前社長の国沢幹雄被告(外為法違反で起訴)が中心となって、海外にプールした約10億円の裏金を税関に無届けで日本に持ち込んだことから発覚した。

 東京地検特捜部は西松建設が与野党の政治家の政治資金管理団体に献金していた疑いが強いとみて、捜査を続け、小沢氏の政治資金管理団体に2100万円の不正献金があったことをつかんだ。

 西松建設の手口は巧妙だ。同建設のOBが代表を務める政治団体が、政治家の資金管理団体に献金するというやり方をとっていた。政治資金規正法は、企業献金先を政党と政党の資金を管理する政治資金団体に限っており、他人名義や匿名での寄付も禁じている。

 不正な政治献金の舞台とされた「陸山会」は一時期、東京都内などに計13件、総額10億円を超す不動産を購入していた。政治資金規正法に触れないものの、不適切ではないかと問題視されていた。

自民党などは政治団体の不動産所有は政治資金による資産形成にあたると指摘していた。こうした問題も徹底解明を期待したい。

 今秋までには衆院選を通じて自民、民主両党による天下分け目の戦いが行われる。麻生内閣の支持率の低迷などから、自民党の苦戦が予想され、有権者の間にも選挙後には民主党を中心とした政権が誕生する可能性が高いとの認識が広がっている。

国民の政治不信に拍車

 それだけに民主党トップの秘書が逮捕されるという事件は、民主党支持層に限らず多くの国民は信じられない思いを抱いたに違いない。ねじれ国会を背景として続いてきた国政の停滞に加え、今回の事件で新たな政治不信を招きかねない。

 参院財政金融委員会は3日、定額給付金などの財源根拠となる関連法案を否決した。

 4日には参院本会議で否決、衆院再議決により成立する運びだ。それに続き、来年度予算案や関連法案などの参院審議が控えている。

 麻生太郎首相にとってもここは踏ん張り時である。民主党の混乱に乗じて解散・総選挙を求める声が自民党内から出るだろう。だが、首相が全力を挙げるべき課題は内政外交の懸案を一つでも二つでも解決することだ。

 株価下落などを受け、追加経済対策策定や補正予算の編成作業などの景気対策も待ったなしだ。

 さらにアフリカ・ソマリア沖の海賊対策のため、海上警備行動として海自艦船を派遣するほか、海賊行為対処法案(海賊新法)の早期成立を図るべきだ。北朝鮮のミサイル発射問題もある。

 首相は指導力を発揮する絶好の好機ととらえるべきだ。

===============================================================================

【小沢氏秘書逮捕】小沢氏出席で民主党緊急役員会始まる 公設第一秘書逮捕の対応を協議
産経新聞2009.3.4 09:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903040932003-n1.htm

民主党の小沢一郎代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受け、対応を協議する同党の緊急役員会が4日午前、党本部で始まった。小沢代表も出席した。 

 4日午前8時47分、小沢氏は党役員会出席のため、東京・永田町の民主党本部に到着した。十数台のテレビカメラ、約80人の報道陣が「対応は決まりましたか?」「辞任はあるのか?」などと質問を浴びせたが、小沢氏はコートにマスク姿で無言のまま本部内に姿を消した。

 役員会には、小沢氏のほか、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長ら同党幹部が厳しい表情で出席。冒頭だけ写真撮影が許可されたが、その後は報道陣をシャットアウトして開催された。

 この後、小沢氏は記者会見し、事実関係や役員会の結論について説明する予定。次期衆院選を控えて党内に動揺が広がる中、自らの進退問題に関してどう言及するかが焦点だ。

小沢氏は、秘書の逮捕容疑となった西松建設OBが代表を務めていた政治団体からの献金に関し「適切に処理している」と違法性を一貫して否定。同氏や鳩山由紀夫幹事長らによる3日の幹部会では、党として献金の正当性を訴えていくことを確認した。

 事件が野党第一党党首の秘書逮捕という異例の展開となったことに対し、民主党内では「国策捜査」と政府・与党に反発する声が上がっている。執行部には、小沢氏の進退問題に発展する事態は避けたいとする空気が強い。
.
=========================================================================


【小沢氏秘書逮捕】小沢氏が会見で検察の捜査を批判】
産経新聞2009.3.4 10:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041003005-n1.htm

民主党は4日午前、小沢一郎代表の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受け、党本部で役員会を開き、小沢氏の進退問題に発展させない方針を確認した。小沢氏は役員会後の記者会見で、引き続き代表職にとどまる考えを表明するとともに、東京地検特捜部が次期衆院選を控えた時期に、強制捜査を行ったことを批判した。ただ、同党は今国会で、政府・与党に攻勢をかけ、麻生太郎首相を追い込んでいただけに、国会運営などへの影響を懸念する声もある。

 小沢氏は記者会見で、自身の進退に関し「何らやましいことはなく、それによってどうこうとは考えていない」と述べ、辞任の必要はないとの認識を示した。強制捜査については「衆院選が取りざたされているこの時点で異例の捜査が行われたことは、政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使だ」と批判した。

 その後、国会内で開かれた参院議員総会では、輿石東議員会長が「(小沢氏は)間違えたことをしていないのだから、責任をとる必要はない。微動だにせず本会議に臨みたい」と述べた。出席者からは、「こういう時期こそ一致団結して小沢代表を支えるべきだ」との意見が出た。

参院幹部も、小沢氏の秘書逮捕を「国策捜査だ」と改めて批判するとともに、今後、平成21年度予算案の参院審議に入ることを踏まえ「こうなったら全面対決だ」と息巻いた。

 小沢氏からは反省の弁はなく、役員会において「秘書のことで国民、民主党員、党所属国会議員に迷惑をかけ、おわびしたい」と陳謝するにとどまっている。

 同党の反小沢勢力は、今秋までに実施される次期衆院選を前に、小沢氏の党運営などに対する批判を封印している。このため、捜査の進展状況次第で、代表交代を唱える可能性があり、同党の混乱はしばらく続きそうだ。
 公設秘書の献金問題は、平成16~18年分の政治資金収支報告書に記載された準大手ゼネコン西松建設側の政治団体からのもので、小沢氏は「(企業献金ではなく)政治団体からだと思って受け取ったのだと思う。違法性はない」と主張している。

.=====================================================================

【小沢代表会見詳報(1)】「(捜査は)不公正な国家権力、検察権力の行使」
産経新聞2009.3.4 10:27
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041028006-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は4日午前、自らの公設第一秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受けて、東京・永田町の同党本部で記者会見した。会見の詳細は以下の通り。

 「今回の問題について私から報告と説明をいたします。

 まずこのたび私の秘書である大久保の逮捕を含めて、西松建設からの政治献金にかかわる関連のことで強制捜査が行われたわけですが、いわゆる強制捜査の根拠を聞きますと、その政治団体からの献金か、あるいは企業からの献金か、その認識の違いを根拠にし、企業からの献金を認識した上で虚偽の記載をしたと。こういう検察の言い分のようであります。

 このような、この種の問題で今まで逮捕、強制捜査というようなやり方をした例はまったくなかったと思います。

 まさに検察の強制捜査の、今回は、普通の従来からのやり方を超えた、異常な手法であったと思っております。

 それから、衆院の総選挙が取りざたされている時期において、このような今までやられたことのなかったような異例の捜査が行われたことに関して、私は非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だというふうな感じを持っております」

「事実関係について申し上げますが、私ども政治家はみんな国民のみなさんから法人であれ、個人であれ、献金をいただいて、その浄財でもって政治活動をやってきているわけです。

 私はそのみなさんからの浄財を収入、献金の入りも出も、支出も含めてすべて公開をいたしてきております。したがって、この2つの政治団体から献金を、寄付を受けたということについてはこれも政治資金規正法にのっとって適法に処理し、報告をし、公開されているところだ。したがって、献金を受けたということはその通り事実でございます。
 私は秘書からの報告についてもこの政治団体が寄付をしてくれるということでございましたから、政治資金管理団体で受領することにしたということで、私はもっとも当たり前の当然のことだろうと解釈をいたしております。

 もしこれが西松建設そのものからの企業献金だという認識に立っているとすれば、政党支部は企業献金を受けることが許されておりますので、そういう企業献金という認識に立っていたとすれば、政党支部でそれを受領すればなんの問題も起きなかったわけでして、私どもの資金管理団体の担当者はそれは政治団体からの寄付という認識のもとであったから、政治資金管理団体で受領したということであったと報告を受けているし、また、私は、それは至極当たり前のことだろうと思っております」

=========================================================================

【小沢代表会見詳報(2)】「規正法にのっとってオープンになっている問題」
産経新聞2009.3.4 10:27
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041029007-n1.htm

「献金していただくみなさんにそのお金の趣旨や、いろいろな意味において、そういうことをお聞きするということは、それは、好意に対して失礼なことでもございますし、通常、これは政治献金の場合だけじゃなくして、私はそのような詮索(せんさく)をすることはないんだろうと思っております。

 そういう意味で私どもとしてはまったく政治資金規正法に、その通り、忠実にそれにのっとって報告をしてオープンになっている問題でありまして、このような逮捕を含めた強制捜査を受けるいわれはないというふうに考えております」

 「このような、いわゆる検察権力、国家権力がこういう形で強制捜査を行うと。この種の問題でこういう形で行うということは、普通の民主主義社会ではあり得ないことだと思います。

 したがって、日本の場合でもこのようなことは前例がなかった。今回のことで一番心配しているのは、このように強制力を持つ公権力が思うままにその権力を行使するというようなことが今後もまた行われるということになれば、本当に国民の人権を守ることはできないし、社会は暗澹(あんたん)たるものに陥ってしまうだろうと、そのように思っていて、日本の民主主義の成熟のということを考える上においても、先に申し上げたように、今度のこの種の問題で逮捕、強制捜査というやり方は大変民主主義を危うくするものであり、公正さを著しく欠くものであると考えている次第です。何ら政治資金規正法に違反する点はありません」

 「そして、さらに付け加えて言えば、その献金が何らかの形で私や私の秘書が相手方に対して便宜を供与したとか、何らかの利益を与える行為を伴っていたということがあるとするならば、それは、私はあまんじて捜査を受けます。

 しかし、私も秘書もまったくそういう事実はありません。したがって、今申し上げましたように、今回の強制捜査についてはその公正さについて、納得がいかない。疑いを抱かざるを得ないというのが私の現時点での認識でございます」

 「事実関係はもうみなさんもご存じの通り、ごくごく単純、簡単なものですから、おわかりのことと思います。

 これ以上の事実関係の説明はありませんし、不要だと思います。

 私がこの件についてみなさまにご報告とご説明を申し上げるのは、以上でございます」

=========================================================================

【小沢代表会見詳報(3)】「何らやましいことはない」
産経新聞2009.3.4 11:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041110009-n1.htm

--党内外から代表辞任を求める声が上がっているが、進退についてどう考えるか

 「今申し上げましたように、私自身として、何らやましいこともありませんし、また私の秘書の行った行為は、政治資金規正法にのっとって適法にきちんと処理し、届け出た。

 そして公にされていることでありますので、私としては、それによってどうこうということを考えてはおりません」

 --献金を受けたときは西松建設が出所というのは知っていたか。そのことを知っていたけども政治団体を経由していたから問題ないと判断したのか

 「私が直接やったわけではありませんけれども、すべての献金について秘書ないし、担当者がやっておりますが、今回の大久保の話によれば、今さっきから説明している通り、政治団体からの献金であるという認識であったから、政治資金管理団体でそれを受領したということに尽きると思います」

 --公設第1秘書が逮捕された事態は政権交代を目指す民主党にとって大きな衝撃だ。次期衆院選への影響、特に政治と金にまつわる事件が起きると政治不信が高まると思うが、選挙に向けてどのような訴えをするのか

 「私は、先ほどから繰り返して申し上げておりますように、政治献金については収入、支出、入りも出もすべて公開をいたしております。今回の問題になっている献金についても全部報告して、きちんと処理を適法にいたしています。

 したがって、大久保が今、逮捕されておりますけれども、遠からずその嫌疑は晴れるものと信じておりますので、私はそのことによって、少なくとも私自身と民主党に対するそういった国民みなさんの疑念は晴らすことができると思っております」

 --小沢代表の秘書だけではなく多くの議員が2つの政治団体から献金を受けているが、なぜ検察のターゲットが小沢氏の秘書になったと考えるか

 「全く分かりません。先ほど申し上げたように、私は今、民主党、野党第一党の党首、代表をしています。そして、政治献金に関しては、何度も言うように、すべて法にのっとって報告しオープンにいたしております。

 多分収支を全部オープンにしているのは私だけではないかと思っておりますが、それがどうのという意味じゃありませんが、私はそういうふうに明朗にきちんといたしております。

 それにもかかわらず、このような、一方的ないわゆるこじつけたような理由でもって、検察権力の発動ということは非常に公正を欠く、政治的にも法律的にも公正を欠く行為ではないかと感じております」
 --代表から謝罪の言葉がないが、秘書が逮捕され世間に動揺を与えたことへの謝罪もないということでよいか
 「私は何度も何度も申し上げておりますように、何らやましい点もありませんし、また政治資金規正法にのっとって正確に処理し報告し、そして収支も全部オープンにしています。従って、今回、秘書が逮捕される、強制捜査を受けるということについては全く合点がいかない、理解できないところでございます。

 従いまして、必ず近いうちにその嫌疑が晴れ、私どもの正当性が証明されるものと思っておりますので、そういう意味において、今、おわびするというその意味においては、理由は私は見あたらないと思っております」

 --「近いうちに嫌疑が晴れるだろう」ということで謝罪はないが、起訴された場合でもその考えは変わらないという認識でいいか

 「私は起訴などということはないというふうに信じております。そして起訴に値するような法律違反、違法なことはやっていない。そういうふうに思って、そう認識しております」

===========================================================================

【小沢代表会見詳報(4)】「どっかから持ってきたカネだとか、詮索しない」
2009.3.4 11:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041118010-n1.htm

--ゼネコンから多額の献金が入っていたことが分かった。自民党と同質ではないかという指摘については

 「あなたはそのゼネコンだけの話をいたしますが、私は、たいへん大勢の個人のみなさんからも献金をいただいていますし、ゼネコンだけじゃなくその他の企業についても身に余るほど献金をいただいております。

 心から皆さんに感謝しております。従いまして私の旧来から政治資金に関して、そのほかの日本社会全体の関しての私の考えですけれども、献金を企業はいけないとか、だれはいけないとかそういう意味で制約するやり方ではなくて、献金はどこから受けたって構わないけれども、それはどこからいただき何に使ったかすべて公開しろと」

 「それを国民がみて、ああこういうところからもらってんのか、こういうふうにつかってんのかということが判断できるような仕組みに。いわゆるディスクロージャー。一般の企業でも何でも同じですが、行政でもそうです。なかなか真実をオープンにしない。そういう、私は公にしない社会の体質がいけないという風に思っております。

 従いまして、従来からの私の主張はあくまでも明朗、公開、オープン、何事も。そして、それが妥当かどうかは、国民が、主権者が審判を下すというのがわたくしは民主主義の在り方だと思っておりますので、その、今の自民党と同じ体質だというようなたぐいの意見は全く心外であります」

「私はずっと以前から全部公開しろといってきました。自民党はひたすらいやがってきたわけであります。それは年金や医療の、社会保険庁の行政を見てもそうじゃないですか。全部隠してきたじゃないですか。これがオープンになっていればもっともっと早く改善できただろうと思っております。

 行政各省庁、全部そうです。ですから、わたくしはディスクロージャー、日本をよりオープンな社会にして、国民が判断する資料を、材料を国民のまえに提供するという社会にすべきだというのがわたくしの持論だ」

 --政治団体の献金や金額をチェックする機能はあるのか

 「チェックつうのはどういう意味ですか」

 --政治団体が献金を受けてますよね

 「はい、はい」

 --大きな金額の背景を小沢代表事務所では調べないのか

 「一般的にいって、私はわたくしの事務所だけでなくして、献金くれるという方について、このおカネは、どういうところから出るのかということは普通の一般常識として、個人間でもみんな同じだと思いますが、どっから持ってきたカネだとか、そういうたぐいの詮索(せんさく)はしないのがわたくしは大多数だと思っております。

 従ってその意味で、献金してくださる皆さんの善意を信じてやっているというのが現状だと思います。個人で言えば全くもう、知らない人からもたくさん献金をいただいております。その意味で、先般も申し上げましたように、お金そのものが、違法であるということが、明らかに違法だと分かったときはそれは返却することにして、それでけじめを付けているつもりであります」

--個人献金ではなく企業献金だという疑惑がある。政治改革を進めてきた政治家として脱法行為なのではないかという疑惑をどう思うのか

 「ですから、私どもの政治資金の処理の仕方としてはその政治団体の原資がどういう形でどういうところから入ってくるのか、それは知るすべもありません。

 そういう意味で、政治団体という、(政治団体)からの寄付ということだったので、政治団体で受領したということであります。そして、もし、あなたおっしゃったように、西松建設の中でそのような脱法といいますか、違法な形で作られたおカネだとはっきりした時点で、さっき申し上げましたように、それは返却するつもりであります」

 --なぜ釈明が今日になったのか

 「別に意図的に遅らしたわけでも何でもありません。全く予期しなかったことでありますから。あ~、大久保がどうなってんのか、それすら分かりませんし、そういうことを問い合わせたりなんかしている間に時間が経過したということだけでございます。

 ですからきょうは役員会でお話しし、そのすぐ後で皆さんにご報告、説明しているということであります」

===================================================================

【小沢代表会見詳報(5)完】「必ず近いうちに嫌疑は晴れる」
産経新聞2009.3.4 11:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041148013-n1.htm

--秘書は政治団体からの献金だったという認識だったというと、便宜供与はなかったという話だが、捜査の過程でこれが覆った場合、代表としてどのような対応をとるか

 「私は覆ることはないと。さっきから言っている通り。必ず近いうちに嫌疑は晴れると。正当に適法に対応してきたということになるものと信じております」

 --献金の原資が脱法的であれば返却するということか

 「そうです。過去にも、水谷建設だったかな。それも嫌疑が確定した段階できちんと返却いたしました。今まだ確定していないでしょ。確定したときにはそのつもりでおります」

 --代表には陸山会の代表者であり、監督する責任があると思う。その際に代表者としてどこまでチェックし、担当者から聞き取りし、関係情報まで目を通しているのか

 「政治家は1人で政治活動を全部やることは不可能です。ですからスタッフ、秘書のサポートを借りながら活動を続けているわけであります」

「この政治資金につきましても、私も、みなさんご承知のように、非力ながら民主党の代表として選ばれて、務めさせていただいております。

 全国、一生懸命、国民のみなさまに語りかけ、話しかけ、あるいはわれわれの政策をご理解していただく努力が最大の私は党首、代表としての任務だと思って、ずっと就任以来やってきました。

 民主党になってから、だけではありませんけれども、私も40年やっておりますので、最初の当選したときよりもだんだんそういう仕事が増えてきております。従いまして、細かな政治献金の一つ一つについて私が全部チェックするということはいたしておりません。

 秘書を信頼してやる以外に現実問題として不可能なことでありまして、報告は受けて、全体の報告は受けて、それを了としてきておりますけれども、個別の一つ一つについてまでの目を通す時間的、能力的余裕は現実にはないということであります」

--多額の献金を出す場合、企業側は自分たちが献金を出していることは分かってもらいたいだろう。西松建設のにおいすらしない状態だったのか

 「私が直接、窓口としてやっていたわけではありません。

 従いまして、大久保の話を、報告を聞けば、自分としてはもう政治団体としての寄付行為、献金だという認識で法律にのっとって処理したという報告を受けておりますので、私はその意味で、さっきから申し上げておりますように、どういうふうにしてその原資がつくられたかというところまでは知り得る術がありませんので、私は秘書が、担当者がそういうことをそのまま受け取ったということについて至極自然のことだと思っております」

================================================================================


【小沢氏秘書逮捕】大島自民国対委員長、「公正な捜査だ」 小沢発言を批判
産経新聞2009.3.4 11:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041136011-n1.htm

自民党の大島理森国対委員長は4日午前、国会内で記者団に対し、民主党の小沢一郎代表が記者会見で公設秘書の逮捕を「国家権力の乱用」などと非難したことについて「公正なルールにのっとった捜査と信じており、民主主義を否定する発言は遺憾だ」と批判した。

 大島氏は「確かな証拠でものを言うならまだしも、一方的にそうおっしゃるのは残念だ。大政治家なので、必要ならさらに説明されると思う」と述べた。

 公明党の漆原良夫国対委員長も「国家権力の乱用のように言われるのには違和感を持った」と不快感を示した。

==================================================================

【小沢氏秘書逮捕】小沢氏会見に「明らかに強弁だ」「まったくピント外れ」
産経新聞2009.3.4 11:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041142012-n1.htm

 自らの正当性を主張し、検察批判を繰り広げた小沢代表の記者会見を有識者はどうみたか。

■作家、高村薫さん 「西松建設という名前を出さない迂回(うかい)献金で、小沢さんの主張は明らかに論理が間違っており強弁だ。

 一方で、今回の事件は広がりがあるはずで、多くの国民は他の政治家につながっていくだろうと思っている。
 献金額が大きいからといって小沢さんの公設第1秘書だけが逮捕される結果に終わるなら国策捜査という批判は免れないだろう。

 検察はいったん捜査に手を付けた以上、全容を明らかにしなければならない」

■元最高検検事の土本武司・白鴎大法科大学院長 「嫌疑が濃厚になったから強制捜査に踏み切ったまでで、『権力がほしいままに捜査している』というのは全くピント外れ。捜索・逮捕令状には裁判所のチェックも入っている。

 政治資金規正法の罰則はそれほど重いものではないが、政治家の扱う金が不透明になっている現在、強制捜査する意義はある。

 今回のように扱う規模が大きく複雑な事件の場合は、身柄を拘束するのは当然だ」

================================================================================

【小沢氏秘書逮捕】「説明信じるしかない」地元の岩手、失望の声も
産経新聞2009.3.4 11:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041158014-n1.htm

民主党の小沢一郎代表の地元・岩手では4日、「小沢さんの説明を信じるしかない」と擁護する声の一方で「説明が不十分だ。このままでは政治不信に陥る」と失望も漏れた。

 小沢氏を支持してきた岩手県奥州市の無職女性(76)は「秘書が逮捕されたのは良いことではない。信頼していたのに残念だ」と声を落とした。

 岩手県釜石市の無職男性(60)は「一度は首相になってほしいと思っていたのだが」と力なく話した。自営業の70代の女性は「民主党のイメージを落としている。もっときちんと説明すべきだ」と会見に納得できない様子だった。

 小沢一郎後援会水沢連合会の小野寺伝会長は記者団に「日本をきちんとした方向に進めていける人は小沢先生しかないと確信しており、頑張ってほしい」と強調。小沢氏の公設第一秘書逮捕について「いまの時期になぜこういうことが起きるのか疑問に思っている」と語った。

===================================================================================

【小沢氏秘書逮捕】河村官房長官「検察は適正に捜査」と小沢発言を批判
産経新聞2009.3.4 12:11
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041217016-n1.htm

 河村建夫官房長官は4日午前の記者会見で、民主党の小沢一郎代表が記者会見で公設秘書の逮捕を「国家権力の乱用」などと非難したことについて「きわめて理解に苦しむ。政権交代を標榜する野党第一党の代表が国民に説明する言葉だろうか。遺憾だ。検察は適正な法と証拠に基づいてやっている。日本は成熟した法治国家だ」と批判した。

 河村氏は、小沢氏が民主党代表職を辞任しない意向を公言したことについては「民主党の意志で、コメントは控える」と語った。

 また、西松建設サイドから複数の自民党議員に献金が行われていることには「適正に処理していると聞いている。今後のことは議員が個々に対処することだ」と述べた。

 また、自民党の大島理森国対委員長も同日午前、国会内で記者団に「公正なルールにのっとった捜査と信じており、民主主義を否定する発言は遺憾だ」と明言。「確かな証拠でものをいうならまだしも、一方的にそう仰るのは残念だ。大政治家なので、必要ならさらに説明されると思う」との認識を示した。公明党の漆原良夫国対委員長も「(小沢氏が)国家権力の乱用のようにいわれるのは違和感を持った」と不快感を隠さなかった。

これに先立ち、自民、公明両党の幹事長、国対委員長らが4日朝、都内のホテルで会談し、当面は民主党の対応を見守る方針を確認した。出席者によると、会談では公明党側から「自民党に献金を受け取った議員がいる可能性もあり、小沢代表と同じことにならないか」と危惧(きぐ)する声もあがったという。

 また、自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は4日朝の記者会見で5、6両日の参院予算委員会において、今回の事件を追及する考えを表明した。

========================================================================

【【小沢氏秘書逮捕】小沢氏の地元事務所を捜索 東京地検特捜部】
産経新聞2009.3.4 13:02
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090304/stt0903041003005-n2.htm

民主党は4日午前、小沢一郎代表の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受け、党本部で役員会を開き、小沢氏の進退問題に発展させない方針を確認した。小沢氏は役員会後の記者会見で、引き続き代表職にとどまる考えを表明するとともに、東京地検特捜部が次期衆院選を控えた時期に、強制捜査を行ったことを批判した。ただ、同党は今国会で、政府・与党に攻勢をかけ、麻生太郎首相を追い込んでいただけに、国会運営などへの影響を懸念する声もある。

 小沢氏は記者会見で、自身の進退に関し「何らやましいことはなく、それによってどうこうとは考えていない」と述べ、辞任の必要はないとの認識を示した。強制捜査については「衆院選が取りざたされているこの時点で異例の捜査が行われたことは、政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使だ」と批判した。

 その後、国会内で開かれた参院議員総会では、輿石東議員会長が「(小沢氏は)間違えたことをしていないのだから、責任をとる必要はない。微動だにせず本会議に臨みたい」と述べた。出席者からは、「こういう時期こそ一致団結して小沢代表を支えるべきだ」との意見が出た。

参院幹部も、小沢氏の秘書逮捕を「国策捜査だ」と改めて批判するとともに、今後、平成21年度予算案の参院審議に入ることを踏まえ「こうなったら全面対決だ」と息巻いた。

 小沢氏からは反省の弁はなく、役員会において「秘書のことで国民、民主党員、党所属国会議員に迷惑をかけ、おわびしたい」と陳謝するにとどまっている。

 同党の反小沢勢力は、今秋までに実施される次期衆院選を前に、小沢氏の党運営などに対する批判を封印している。このため、捜査の進展状況次第で、代表交代を唱える可能性があり、同党の混乱はしばらく続きそうだ。
 公設秘書の献金問題は、平成16~18年分の政治資金収支報告書に記載された準大手ゼネコン西松建設側の政治団体からのもので、小沢氏は「(企業献金ではなく)政治団体からだと思って受け取ったのだと思う。違法性はない」と主張している。

=====================================================================

【小沢氏秘書逮捕】小沢氏の地元事務所を捜索 東京地検特捜部
産経新聞2009.3.4 13:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090304/crm0903041305014-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は4日正午ごろ、民主党岩手県第4区総支部が入る同県奥州市の小沢氏の事務所の家宅捜索を始めた。捜査関係者によると、西松側から小沢氏側の政治団体に流れた献金総額は12年間で2億円近くに上るといい、特捜部は、違法なトンネル献金の全容解明を目指す。

 特捜部の調べによると、小沢氏の公設第1秘書で、陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)=同法違反で逮捕=ら3人は、平成18年10月ごろ、西松のOBが作った政治団体をダミーに使って、陸山会に対して行われた西松の企業献金を授受するなどした疑いが持たれている。

 小沢氏が代表を務める民主党岩手県第4区総支部には、16年-18年の3年間で、西松側から総額1000万円の事実上の企業献金が支払われていたことが判明している。

.===========================================================================


山口補佐官は200万円 西松建設献金
産経新聞2009.3.4 18:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090304/plc0903041858014-n1.htm

 山口俊一首相補佐官は4日、自身の資金管理団体が準大手ゼネコン「西松建設」のOBが代表を務めていた「新政治問題研究会」から平成16年に200万円の献金を受けていたことを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。

 山口氏は違法性はないと強調した上で、「土木関係の団体だというので(西松建設のダミー団体だと)全く知らずに会計担当者が受けたようだ。気持ちが悪いので返そうとは思っている」と述べた。

==============================================================================

【小沢氏秘書逮捕】「見逃せない犯罪」 捜査批判に冷静な検察
産経新聞2009.3.4 21:48
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090304/crm0903042148028-n1.htm

 小沢一郎氏が4日、検察を批判するなど、民主党幹部から捜査に対する不満の声が相次いでいることに、検察当局では「政治的に配慮して見逃す、というわけにはいかない犯罪だから捜査しているだけ」として、冷静に受け止めている

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京)からの事実上の企業献金は、多くの与野党の議員側も受領しているが、検察首脳は「小沢氏の団体が受け取った金額は他の議員と比べて突出しているうえ、証拠の上からも、西松からの金だと認識していた可能性が高い」と悪質性を指摘する。

 逮捕容疑となった2100万円を下回る金額でも摘発例はあり、「明らかな犯罪行為があれば看過できない」と語る。

 別の検察幹部は「民主党は1円から収支報告書に記載すべきだとしている政党のはず」と述べ、3月末で一部が時効を迎えることから、「このタイミングしかなかった」と話した。

============================================================================

【小沢氏秘書逮捕】「政治活動の自由制限」 岩手知事も批判
産経新聞2009.3.4 22:27
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090304/crm0903042229029-n1.htm

 岩手県の達増拓也知事は4日夜、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件に関し、「これほど疑念を持たれている捜査はないんじゃないか。現段階では、よほどのことがないまま政治活動の自由が大きく制限されている」と述べ、東京地検特捜部の捜査を批判した。県庁内で記者団の質問に答えた。

 小沢氏が記者会見で献金の違法性を否定したことについては「非常に分かりやすく、得心できた」と強調。「次は捜査当局の方が証拠などを示す番なのかなという感じがしている」と述べた。

.==============================================================================

2009年3月3日火曜日

【西松事件】 大久保氏逮捕日の産経新聞の記事

  産経が小沢氏を嫌う理由はハッキリしている。「親米」ではないからであり、その一点で反小沢なのである。なぜなら、産経のお気に入りであった安倍総理を辞任に追い込んだのが小沢氏だと恨んでいるのであろう。一時期小沢氏が、国防・日米関係で右寄りと見られていた頃は、小沢支持であった。

=====================================================

【【from Editor】見えてこない「小沢政権」 】
産経新聞2009.3.3 08:22
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090303/stt0903030823004-n1.htm

 政治学の泰斗(たいと)である佐々木毅前東大学長が怒っている。むろん、現在の政治情勢についてだ。
 共同代表を務める新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が先週発表した緊急アピールは、「日本政治は危機にある」と断じ、「余計な小細工を弄したり、これ以上確たる目途もなく政権を持続させることは、国民の利益と両立し得ないし、危険でさえある」と麻生太郎首相に衆院解散・総選挙の決断を迫っている。

 まさにその通り。米国発の大不況は麻生首相のせいではないが、景気回復のカンフル剤ひとつ打てていない。小泉純一郎元首相を激怒させた発言の軽さも相まって、総選挙の結果、政権交代が実現する可能性は極めて高い。

 だが、新政権の主役になるはずの民主党に国民の熱い期待が寄せられているかといえば、そうとも言い切れない。それはなぜか。最も大きな原因は、政党としての透明性が自民党よりも欠けていることではないか。

 民主党を中心とする新たな政権が、政府をどのような形で運営し、どんな政策をどのような手順と財源で実現させるのか、さっぱりわからない。鳩山由紀夫幹事長ら幹部や個々の議員は、「中央省庁の局長以上に辞表を出させる」など新政権発足後の青写真を口にし始めているが、ほとんどが党内論議を経て正式に決定された政策ではなく、個人的見解のレベルにとどまっている。ある幹部は「重要な案件は最終的に小沢一郎代表の判断に委ねられている」と自嘲(じちょう)気味に語るが、それでは「民主」の看板が泣く。

きのうからスタートした連載「民主党解剖」は、民主党や小沢代表のちょっとした欠点や瑕疵(かし)をとらえ、攻撃することが目的ではない。政権交代が実現すれば、この国はどこへ向かい、何が変わるのか。政官癒着は本当に打破できるのか。民主党に政権を担当できる人材はそろっているのか。首相候補の小沢氏はそもそもどういう政治家なのか、といった日々小社に寄せられる読者からの疑問に答えようと企画されたものだ。

 前出の緊急アピールが、「現在の政権党に代わる政党が同様の醜態をさらけ出すならば、政党政治そのものが崩壊しかねない」と指摘しているように、政権奪取後に醜態をさらしてもらっては、この国は沈没する。修正が可能な今こそ、問題点を指摘するのがメディアの役割と心得、今後も民主党を大胆に解剖していきたい。(政治部長 乾正人)

===================================================


【小沢氏側団体立件へ 西松建設関連の政治資金規正法違反容疑】
産経新聞2009.3.3 17:09
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031710025-n1.htm

準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体側を立件する方針を固めたもようだ。

=================================================

【小沢氏秘書逮捕】永田町騒然「選挙どうなる」
産経新聞2009.3.3 18:08
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031810029-n1.htm

 「一体何があったのか」「選挙はどうなる」。
 民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された3日午後、東京・永田町は騒然とした雰囲気に包まれた。同党議員の間からは戸惑いの声とともに、次期衆院選への影響を心配する声も漏れた。

 小沢氏を交えた幹部会が開かれた永田町の民主党本部。会合を終え小沢代表が玄関前に姿を見せたのは、秘書の逮捕が報じられる前の午後4時すぎ。

 マスク姿でうつむいたまま無言で車に乗り込んだ。鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国対委員長ら党幹部も記者に囲まれ、もみくちゃに。

 同党の川内博史衆院議員は「小沢さんほど法令に従って処理する原理原則を重んじる人はいないはずだ」と信じられない様子。

 別の中堅議員は「捜査当局は正義を貫いてほしいが、これで与党が一気に反転攻勢に出てくるだろう」と政局の行方に気をもんでいた。

==================================================

【小沢氏秘書逮捕】小沢氏「きちんと処理した」民主幹部会
産経新聞2009.3.3 18:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090303/stt0903031822010-n1.htm

民主党の小沢一郎代表は3日、準大手ゼネコン西松建設からの違法献金の疑いで東京地検特捜部が同氏の政治団体を強制捜査する方針を固めたことに関連し、党本部での幹部会で「何か騒いでいるようだが、すべてきちんと処理している。まったく心配はない」と述べ、法令上の問題はないとの認識を示した。

 幹部会は小沢氏の説明を了承した。

 鳩山由紀夫幹事長は幹部会の終了後、記者団に「小沢氏は、すべてのお金の出し入れを明らかにしている。問題はない。陰謀だ」と強調。小沢氏の説明責任については「必要なら、小沢氏が自分で話をする」と述べた。

===================================================

【小沢氏秘書逮捕】警察官も出動 赤坂の「陸山会」捜索
産経新聞2009.3.3 18:23
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031826030-n1.htm

民主党・小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」の事務所がある東京・赤坂のマンションには、午後5時15分ごろから2回に渡り、東京地検の係員ら計15人が捜索に入り、資料などを押収した。

 マンションは赤坂の裏通りに位置し、人通りの比較的少ない閑静な一角。住宅のほか、有名人の事務所としても利用されているという。

 50人近い報道陣が建物前に詰めかけ、警視庁赤坂署の警察官が交通整理に出動。騒然とした空気に包まれた。

 マンション内で事務所を構える50歳代の女性は「普段は静かな建物。小沢さんに関連する事務所があることすら知らなかった」と驚いた様子で話した。

 近くで勤務する会社員の男性(64)は「建物前に黒塗りの車が止まっているのを見たことがある。民主も勢いよく自民を叩いていたが、結局は同じということか」と憤りを口にした。

==================================================

【小沢氏秘書逮捕】緊迫の小沢氏事務所 女性が「何もわかりません」
産経新聞2009.3.3 18:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031845031-n1.htm

東京・永田町の議員会館内にある小沢一郎氏の事務室前には、午後3時すぎに報道陣が一斉に詰めかけた。
 「小沢一郎」のネームプレートがかかる同館6階の605号室。出入りの多いほかの議員事務室に比べて関係者の出入りはほとんどなく、ドアは固く閉じられたまま。部屋の中からは電話に対応する人の声がかすかに聞こえる程度だ。

 午後5時すぎ、事務室から出てきた事務員とみられる女性は、小沢氏の所在などを問う報道陣に「何もわかりません」と言って足早に去っていった。

 午後6時すぎには女性が事務室に入室したが、報道陣から「秘書の方ですか」と聞かれても無言のままだった。

====================================================

【西松献金、小沢氏団体の公設第1秘書ら3人逮捕 献金総額2億円近くか】
産経新聞2009.3.3 18:45
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031740027-n1.htm

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をダミーにして政界にトンネル献金をしていたとされる疑惑で、献金が事実上の企業献金だった疑いが強まり、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書で資金管理団体「陸山会(りくざんかい)」の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)と、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外為法違反で起訴=ら3人を逮捕、東京都港区の陸山会事務所を捜索した。小沢氏側への献金総額は2億円近くに上るとみられる。

 地検によると、ダミーにされた団体は「新政治問題研究会」(新政研、平成7年設立)と「未来産業研究会」(未来研、11年設立)で、3人は18年10月ごろ、新政研の名義をダミーに使って、陸山会に対して行われた西松建設の企業献金100万円を授受した疑い。

 また大久保容疑者は16年3月~19年3月、西松から受領した2100万円を、ダミーである新政研と未来研からとする虚偽の記載を、政治資金収支報告書にした疑いが持たれている。
捜査関係者によると、両団体の事務所所在地は同じで、各代表にはそれぞれ西松OBが就いていたが、ともに18年末に解散した。

 政治資金収支報告書によると、両団体が18年までの12年間に集めた会費は総額約5億1500万円で、両団体名義で行われた与野党の国会議員側などへの献金やパーティー券購入の合計は、約4億8000万円。このうち小沢氏側へは2億円近くにのぼる。

 18年には、小沢氏が代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」も、新政研から100万円、未来研から100万円の計200万円を受け取った。

 西松関係者によると、両団体の会員は主に西松社員で、本社の人事部と政治団体の代表が、社員から団体の会員を選び、1口6万円の会費納入を指示。会費は賞与に上乗せして、西松側が穴埋めするかたちで負担していた。献金先は、土木、建築の両営業本部が総務部に指示し、OB2人が会社を訪れた際に伝えられていた。

複数の西松幹部が特捜部のこれまでの調べにに、政治団体の設立を主導したのは、国沢容疑者だったと供述しているという。

 検察幹部によると、特捜部は両団体を西松のダミーだったとみており、トップダウンで事実上の企業献金が行われていた事実を重視したものとみられる。
====================================================

【小沢氏秘書逮捕】繰り返される違法献金 地検は「形式犯」を重要視
産経新聞2009.3.3 18:54
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031856032-n1.htm

 東京地検特捜部が「形式犯」である政治資金規正法違反容疑での立件に踏み切ったのは、「政治とカネ」の問題の透明性確保のために情報開示を義務づけた同法の意義を無視し、長期間にわたって、西松建設から小沢一郎氏側に巨額のトンネル献金が行われていた事実の悪質性を重くみたからとみられる。

 政治資金の透明化を図る目的で昭和23年に制定された規正法は、かつて形式的に法規に違反しているだけの「形式犯」として軽視されてきた。特捜部による政界捜査では、贈収賄重視の傾向が依然として根強い。

 しかし、国民が選挙などで政治家を評価する判断材料のひとつが、政治資金収支報告書だ。

 ある検察幹部は「規制法違反は国民を欺き、民主主義の健全な発展を阻害する重大犯罪」と指摘する。

 また別の幹部は「手口の巧妙化などにより、贈収賄事件の摘発が困難になっている今、政界捜査の武器となるのが政治資金規正法」との見方を示す。

こうしたことから、平成15年に坂井隆憲元衆院議員が逮捕された事件や埼玉県知事だった故土屋義彦氏の長女らが逮捕された事件、村岡兼造元官房長官が在宅起訴された16年の日本歯科医師連盟(日歯連)事件など、違法献金は近年、特捜部によって幾度もメスが入れられてきた。

 だが、相次ぐ摘発にもかかわらず、西松建設はダミーの政治団体を使うという“巧妙”な手口で摘発をかいくぐり、事実上の企業献金を続けていた。

 このため特捜部は、すでに時効となっている分を合わせると2億円近いトンネル献金が行われてきた点に着目。時効の壁のため立件額は小額ながら、違法性の認識の強い政治献金だったと判断したものとみられる。

 西松では、原子力発電所関連事業など、表にできない営業活動に海外などでつくった裏金を使っていたとも指摘されている。

 カネで買った政治力はなかったか。ある検察OBは、「さらに徹底した捜査が求められるだろう」と話している。

===================================================

【小沢氏秘書逮捕】金丸氏から託された深い縁 小沢氏と西松建設
産経新聞2009.3.3 20:04
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032006036-n1.htm

民主党代表の小沢一郎氏と、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の癒着が3日、浮き彫りになった。西松と政界との関係をたどると、小沢一郎氏が“後継者”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏との付き合いが原点とされる。政界再編の度にキーマンとされてきた“豪腕・小沢”側がなぜ西松側から長年にわたって巨額の献金を受けてきたのか。東京地検特捜部は今後、実態解明を進めていくもようだ。

小沢氏側が突出

 西松建設の2つの政治団体は、平成16~18年の3年間で、与野党の国会議員19人の政治団体などに対して献金を行っている。

 小沢氏以外の議員に対する主な献金は、自民党の尾身幸次元財務相の資金管理団体「幸政会」に対し400万円、自民党の森喜朗元首相の同「春風会」に対し300万円、民主党の山岡賢次国対委員長の同「賢友会」などだった。

 こうした中で、小沢氏は資金管理団体「陸山会」が1400万円、代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」が1000万円と突出していた。

ある検察幹部は「ほかの議員は、パーティー券の購入が主だったり、献金時期が盆暮れに集中するなど儀礼的な傾向が強い。小沢氏の長年にわたる献金は、金額や献金時期においても際立っている」と小沢氏側の立件の意義を話す。

深い縁
 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。

 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。

 金丸氏一辺倒だった西松の“政界人脈”は、同氏の平成4年の政界引退とともに、小沢氏支援へと傾倒していった。西松元社員は「東北では小沢さんが建設に強く、何でも指導力を発揮するので、小沢さんの力を借りたいという動きはあった」と語る。また別の社員は「スーパーゼネコンが仕切っていた談合が6年前ごろからなくなり、業界内の付き合いで与えられる仕事がなくなった。その結果、小沢さんに頼る傾向が強くなった」と明かす。

給与に補填
 西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。

 社内では、献金システムを発案したとされる前社長の国沢幹雄容疑者ら一部の幹部以外、使途先などは一切明らかにされず、トップシークレットだったという。会費を払ったことがある西松社員は「上司に頼まれて、断れなかった。何のために使うのか、説明されなかった」。別の社員は「将来の出世に影響すると思い、妻と2人分を支払った。支給総額が10万円ほど多かったが、総額しか書かれておらず、本当に上乗せされていたのか分からない」としている。

 一方、こうした「賞与上乗せ」のほか、社員の名前を使って献金する「名義貸し」のパターンがあったことも新たに分かった。名義貸しに加担した社員は「上司に『名前を借りるよ』といわれ、後日、政治家の事務所から領収書が送られてきた」という。

 複数の同社関係者は「政治献金をコントロールしていたのは国沢容疑者だった」と証言している。

===================================================

【小沢氏秘書逮捕】近畿の民主組織にも広がる困惑
産経新聞2009.3.3 20:53
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032054039-n1.htm

「今後どうなる」「総選挙に影響する」。民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された3日、近畿などの民主党地方組織にも衝撃が広がった。麻生政権の支持率が低迷する中、次期衆院選を政権交代に向けた決戦場と位置づけてきただけに、困惑一色の雰囲気に。一方、自民党の地方組織からは「プラス材料になる」との声も上がった。

 「選挙が近づいているこの時期にこのようなことがあるなんて…。党にマイナスで、当然影響はある」

 事件の一報を受けて、民主党大阪府連の冨田健治幹事長はショックを隠せない様子。「ただ、違法であることが確定したわけではなく、推移を見守りたい。あらためて府連の各議員に政治倫理を徹底するよう呼びかけたい」

 同党和歌山県連の〆木(しめき)佳明幹事長は「今後の動きをどうみるか、としか言いようがない。小沢さん自身のことではないし、慎重に様子をみたい」と困惑。同党奈良県連の藤野良次幹事長は「事実確認ができていないので何も話せない」とだけ話した。

 同党広島県連の宮政利幹事長も「驚いた。まだ疑いの段階で、今後の真相究明を行方を見守るほかない」と言葉少な。ただ、次期衆院選への影響については「政策的な問題ではない。それほど大きくないのではないか」との見方を示した。

 捜査の背景に、政権与党側の“思惑”があるとほのめかす声も。同党滋賀県連の朝倉克己幹事長は「政権党の権力側が必死になって政権交代を阻止しようとしているように映る。党県連としては過敏に反応することなく、冷静に選挙の準備を進めたい」と述べた。

一方、自民党の中馬弘毅衆院議員(大阪1区)の陣営関係者は「結果的に民主がゴタゴタして、反動で自民の支持率が上がるということになれば、総選挙にはプラス材料になる」。

 同党奈良県連の服部恵竜幹事長は「自民党を『古い体質』と批判する民主党も、小沢代表を中心に古い体質を残している証では」と指摘。次期衆院選に向けて「これまで自民党批判ばかりに関心が向いていたが、民主党に政権を担当する資格や能力が本当にあるのか、有権者に冷静に判断してもらえるようになる」と話した。

 同党京都府連の加藤盛司政調会長は「(衆院選への影響は)現時点ではわからないが、相手のエラーにつけ込むことを考えていてはダメ。政策を戦わせていくべきだ」と話していた。

===================================================

【小沢氏秘書逮捕】秘書軍団の要だった大久保容疑者 
産経新聞2009.3.3 22:44
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032245042-n1.htm

 「小沢秘書軍団の要だった」。政治資金規正法違反容疑で逮捕された大久保隆規容疑者(47)を知る民主党のベテラン秘書はこう語る。

 小沢事務所に近い関係者によると、大久保容疑者は岩手県釜石市出身。平成3年の釜石市議選に30歳で初当選し、2期目途中の11年、自民、自由両党の推薦で同市長選に出馬した。1万1553票を獲得したが、1280票差で次点に泣いた。

 小沢事務所に入ったのは落選後。当時を知る別の民主党国会議員秘書によると、政治家への野心は持ち続けていたが、「もう一度政治を勉強し直す」との意気込みで門をたたいた。

 当初は私設秘書だったが、行動力と「小沢氏への忠誠心」(旧自由党関係者)で頭角を現し、議員会館に常駐する小沢氏の“腹心”として活躍。資金管理も担当し、「小沢氏が好む忠実なタイプの秘書だったので、難しい仕事も任せられていたのでは」(自民党関係者)との指摘もある。

 自由党国会議員の元秘書によると、表に立つタイプではなかったが、20人近くいる秘書軍団の「お目付け役」で、「後輩秘書を厳しくしかることでも有名だった」と明かす。

 関係者によると、4年ほど前からは東京を離れ、盛岡市の小沢氏の個人事務所に勤務することが増えていたという。民主党が県内で唯一小選挙区で勝利したことがない岩手2区の担当者として、衆院選の準備にあたっていた。

=====================================================

【産経新聞】 民主党解剖 3月3日

3月3日の産経新聞の記事

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(2)「綱領」なき政党
産経新聞2009.3.3 00:00

昨年10月下旬、民主党の若手衆院議員、長島昭久は国会内の廊下で同党政調会長、直嶋正行に詰め寄られた。

 「あれはどういう意味なんだ」。数日前、長島は衆院テロ防止特別委員会でソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊艦艇による民間商船の護衛を首相、麻生太郎に提案していた。自衛隊の海外派遣につながることを懸念する直嶋が、長島に真意をただしたのだ。

 長島は、安全保障はじめ国家の根幹にかかわる基本政策で路線が異なる国会議員と同居する同党の実態を思い知らされた。

 「長島案」にとびついた政府・与党はトンビが油揚げをさらうごとく、ソマリア沖への海自派遣をとんとん拍子で決めた。

 民主党は平成8年に旧社会党と旧新党さきがけの一部が合流して産声を上げた。10年には民政党、民主改革連合などと合流し、15年に代表、小沢一郎率いる自由党と合併した。しかし、党の追求すべき理念や目標を明記した基本文書たる「綱領」をまとめたことがない。

 10年の合流直前に当時の民主党の枝野幸男、民政党の岡田克也、新党友愛の川端達夫ら政策担当者が合併に向け基本政策の調整を行ったときのことだ。
「綱領をつくるのはやめよう」と切り出した枝野に異論は出なかった。結局、「最低限の共通項」(同党関係者)を確認する「基本理念」を作成するにとどめられた。

もともと結党の原点は、自民党に対抗する二大政党の一角となるための「プロジェクト政党」だった。このため、民主党はいまも憲法や教育、安保、外交など足並みのそろわない基本政策は事実上、棚上げにされてしまっているのだ。

 政権を担う政党として、あるべき国家像をどう描いているのか-。最後のとりでの基本理念でも「地球社会の一員として、自立と強制の友愛精神に基づいた国際関係を確立し、信頼される国をめざす」と書かれているだけだ。

 党中堅はこう言う。「原則を言い始めるとバラバラになる。理念で集まっているわけではなく、何が何だか分からない政党だ。綱領なんかない方がいい」

 綱領なき政党のひずみは、個別政策の一貫性のなさに如実に表れている。

 終身刑創設、永住外国人への地方参政権の付与、人権侵害救済機関の創設…。民主党の基本政策を網羅した「政策INDEX2008」について党内の保守系議員から「第2社会党とみまがうような政策が並んでいる」という批判も聞こえてくる。

 小沢の変化も激しい。小沢は平成5年に上梓(じょうし)した自著『日本改造計画』には、規制緩和や自己責任、「小さな政府」を志向する政策を打ち出し、少子高齢化の到来に備え、消費税率を10%に引き上げ社会保障費に充てるべきだと訴えていた。

 ところが小沢はいま、「国民の生活が第一」と唱え、消費税率の「現行5%の維持」や「子ども手当」と農業者戸別所得補償制度の創設など社会的弱者に配慮する政策を掲げる。かつての持論は吹っ飛び、「バラマキ」路線をひた走っている。内政だけではない。

 「第2次大戦において歴史、民族、言語、文化などまったく異にする2つの国が死力を尽くして戦い、戦いが終わると太い絆(きずな)で結ばれた。その太い絆が日米安保条約だ」

 日米同盟について『日本改造計画』でこう力説していた小沢は、米国が主導するテロとの戦いに背を向け、「米国の極東での存在は米海軍第7艦隊だけで十分だ」とまで言い放った。

11年に小沢が党首を務めていた自由党が自民党との連立を組む際にも、小沢の変化を象徴する出来事があった。関係者によると、自民党サイドが事前に「自由党の安保政策はのめない」と小沢に通告したら、小沢は「いいよ」とあっさり受け入れたという。

 新進党時代に小沢と一緒に行動をともにした自民党閣僚経験者はこう振り返る。「小沢の口癖は『公約は膏薬(こうやく)。張り替えれば効き目がでる』だった」。友党の国民新党代表代行、亀井静香も「小沢にとって政策はアメのごとしだ」と指摘する。

 「民主党は政党ではなく『選挙集団』。小沢にとって政策は二の次だろう。100年に1度といわれる世界不況の中で、このまま政権交代となれば国民は小沢に白紙委任状を渡すようなものかもしれない」

 民主党中堅は自戒を込めてこう漏らした。

=======================================================

しかし、民主党には綱領がないのだが、小沢氏が作った自由党には綱領がありその内容は、自分もよく知っているのである。


自由党綱領
 
 私たちは、自由主義を基調とし、互いの尊厳を大切にして、自らの能力や個性を発揮できる国や社会を実現する。
 私たちの自由主義は「自律した個人が多様な選択肢と公正なルールのもとで、自らの生き方を創造的かつ自由に追求できる創造的自由主義」である。そのためには、国民の生命や生活の維持、発展に必要な仕組みを政治の責任で整備しなければならない。また、人類存続の基盤である地球環境の保全に全力を尽くさなければならない。
 私たちは、国際社会において自由と平和を求め、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないという憲法の理念を実現する。
 
一、私たちは、国や社会に安易に依存するのではなく、自立を重んじ、自己を律し、家族の絆を大切にし、国を愛する国民が自ら目標を定め、行動する「国民が主役の社会」をつくる。

また、国民主権を形骸化している中央集権を地方分権体制にあらため、真の地方自治を確立し、「住民が主役の地域社会」をつくる。

一、私たちは、「小さな政府」を目指し、自由で公正で透明度の高い社会を作る。市場ルールを整備し、消費者の安全と選択が優先する「消費者主権の社会」をつくる。

一、私たちは、「結果の平等」を重視するより、性や年齢、障害・財産のあるなしにかかわらず国民の誰もがフェアなルールのもとで、お互いがフェアな競争をする「機会の平等」が保証される社会をつくる。

一、私たちは、国防、治安、災害などに対応する危機管理体制を確立し、国民の安全を守るとともに、老後や疾病などから国民の暮らしを守る社会保障の仕組みを整え、「安心・安全な社会」をつくる。また環境を守り、「自然と共生する社会」をつくる。

一、私たちは、特定の者、特定の政治勢力の利益をはかる利権型の政治ではなく、「国民全体の利益を実現する公明正大な政治」を行う。

一、私たちは、一国平和主義・一国繁栄主義・一国独善主義を排除し、「国際社会との共生」の理念の下に、世界の平和と繁栄のための諸活動に積極的に参加する。
 
=====================================================

民主党の綱領は基本理念と基本政策をもって綱領とするようである。

基本理念
基本政策


【西松事件】 大久保氏逮捕

別に、「マスコミというかメディアがどうなろうと関係はない」と思えるようになってきた。

特に、最近のマスコミ報道のあり方は「劣悪」の一言としか言いようがない。

WEB上のガセネタは、このインターネットが普及をし始めた頃から考えるとかなりマナーも質も低下をしているようにしか思えない。

その、元凶(ネタ元)はやはり新聞やTVからのものが大多数を占めるのだが、マスコミの報道のあり方が正しいものであるのであれば問題はないのだが、ある力によって偏向な報道をなされているように思える。

本日2009年3月3日に、民主党小沢代表の秘書(大久保氏)が逮捕をされた。

政権交代が確実だといわれていたこの時期のいきなりの秘書逮捕というこの事実だけはどう理解をしたらいいのかわからないが、冷静に見ようと思う。

2009年3月2日月曜日

【産経新聞】 民主党解剖


偶然なのか、小沢氏の公設第一秘書である大久保氏が逮捕をされる前日の産経の記事である。丁度このブログは、引越しのために移し変えているのであるが、逮捕をされた2009年3月3日朝、に読売新聞が小沢氏の秘書であった民主党・石川議員の元を訪ね、西松建設に領収書か請求書を送ったことは無いかと尋ねたという。マスコミは確実に事件化をする事を知っていてなおかつ、大久保秘書の逮捕理由まで知っていたという事であろうか。

【民主党解剖】第1部 政権のかたち(1)「小沢首相」は大丈夫か
産経新聞2009.3.2 00:04

2月上旬、都内で開かれた民主党議員と支持者による会合。党代表、小沢一郎が発した言葉に会場は一瞬凍りついた。
 「拉致問題は北朝鮮に何を言っても解決しない。カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろ」
 日本人の人権と日本の主権を蹂躙(じゅうりん)した北朝鮮の犯罪をカネで決着させる-。あまりにもドライな小沢発言は、当然のごとく、箝口(かんこう)令が敷かれた。

 外交・安全保障をめぐる小沢の「危うさ」が露呈し始めている。

 2月24日、記者団に「米海軍第7艦隊で米国の極東の存在は十分だ」と語り、波紋を広げた。「対等の日米同盟」を土台に、日本の防衛力増強を志向すると受け取れる発言の真意を、側近は「安保論議を活性化させようとして投じた一石だ」と代弁する。だが、党内にも「先を見据えない、浅はかな言葉だ」(幹部)との批判が出ている。

 「民主党に国民は不安も抱いている」。1月18日、民主党大会で国民新党代表、綿貫民輔はこう指摘した。民主党が政権に王手をかけたいま、小沢が唐突に繰り出す持論は、野党の足並みも乱している。

× × ×

 小沢はどんな「政権のかたち」を描いているのか。

 麻生内閣の支持率が超低空飛行を続ける中、次期衆院選で民主党が単独過半数(241)を獲得するとの観測が強まっているが、小沢は単独政権を選択できない。参院の過半数(122)まで届かず、統一会派を組む国民新党、新党日本のほか、社民党や無所属議員との協力が、少なくとも来年夏の参院選までは不可欠だからだ。

「どれだけ民主党が次期衆院選で勝っても、国民新党や社民党と連立しないと自民党にやられるぞ」

 2月20日、小沢は都内の個人事務所を訪ねてきた国民新党代表代行、亀井静香にこう助言され「分かっている」とうなずいた。野党3党による連立の政権公約策定についても、小沢は「選挙がもう少し近づいてからだ」と答えた。

 しかし、連立政権の行く手は容易ではない。とりわけ社民党とは憲法や安保などの基本政策をめぐる溝が深い。社民党がソマリア沖への自衛艦派遣に反対したため、民主党が態度を決めきれないのが好例だ。「旧社会党の右派が抜けた残党の社民党はよりたちが悪い」と民主党保守系議員は警戒する。

 綿貫、亀井ら「うるさ型」が率いる国民新党も一筋縄ではいかない。

 「来年の参院選で単独過半数をとれば、そこから本格的な民主党政治が始まる」。民主党副代表、岡田克也が2月23日の講演でこう述べたのも、社民、国民新両党を牽制(けんせい)するためだった。
   
× × ×

 昨年8月、小沢は細川連立政権時代に、たもとを分かった元官房長官の武村正義と東京駅前のホテルでフランス料理をともにした。

 「なぜ殿様(細川護煕元首相)は、8カ月で辞めちゃったんだろうか」

 ワインを口にしながらたずねる小沢に、武村は「よくわかりません」と答えただけだった。

 武村と会食した小沢の狙いは、首相官邸で細川の傍らにいた武村から、細川の真意を探りたかったのだと小沢の周辺はいう。

「当初予算を2回組めば政権は安定する」「3年間政権を維持すれば自民党と官僚内閣制はつぶれる」…。

 小沢は、新政権を安定軌道に乗せるための持論を周囲に漏らしてきた。自民党単独政権に終止符を打たせた細川連立政権が短命に終わった教訓を、迫る「大勝負」に生かしたい小沢の思いが見て取れる。

 もっとも側近議員は、「小沢は政権の枠組みについてフリーハンドを握っていたいようだ」と語る。党内には「民主党が選挙に強い小沢氏の『顔』を使い、小沢氏が民主党の『数』を利用している関係だ」(中堅)という声も漏れる。

 周辺は、小沢の戦略をレーニンの「2段階革命論」とダブらせる。「小沢は次期衆院選での政権交代を第1段階とし、想定される来年夏の参院選と衆院選とのダブル選後を第2段階と考えているのではないか」

 自民党解体を究極の政治課題とする小沢には、「民主党政権も踏み台でしかない」(民主党中堅)のかもしれない。

「大蔵(財務省)も目ざといな。おれのところによく来るようになった」

 小沢は昨年12月、広島市内で地元の連合幹部と懇談した際に、上機嫌でこう語った。財務省だけではない。経済産業、外務両省など霞が関がここにきて民主党幹部への接近を強め「政権交代シフト」を敷きつつある。

 霞が関では、100人以上の議員を政府に送り込むショック療法で政治主導の確立を唱える「小沢政権」への警戒とともに「民主党はくみしやすい」との声も漏れる。若手・中堅は政策の理解度が高いだけに、役人と融和する「『新・族議員』が増えるはず」と財務省関係者はささやく。

 「小沢さんは私に好きなポストを選べと言ってくれている」

 党内に即戦力が乏しいのも事実だ。東海地方選出の幹部は最近、地元支持者との会合でこう語っているという。政権交代前夜のムードに酔って浮足立っている議員も少なくない。

 小沢は主要閣僚に民間人を多用し、衆院解散直後に閣僚名簿をサプライズ公表する構想を温めている。党幹部は「民間人の経済閣僚候補の1人は昨秋から内諾を得ている」と明かす。
  
× × ×

 「あんたは性格がよくないし、人相もよくない。だが、いまの日本の先頭に立つのはあなたしかいない」

 1月5日、小沢は都内で会食した亀井静香に、首相就任への覚悟を求められ、うなずいた。小沢も「選挙で勝った政党の党首が首相になるのは当たり前」と明言している。

 しかし、「小沢は首相にならない」という疑念は消えない。

木綿の豆腐とワカメのみそ汁…。都内の閑静な住宅街にたたずむ小沢邸の朝の食卓には、低カロリーで消化のよいメニューが並ぶ。昼食は党本部などで、夫人の手作りのおにぎりを口にする。2月23日夜の参院民主党幹部との会合でも、天ぷらにはしをつけなかった。別の場では、トンカツをほおばる同席者を「うまそうだな」とうらやんだ。

 小沢は平成3年に狭心症で入院して以来、健康管理に余念がない。周辺によると、日課の早朝の30分ほどの散歩の際には、かつて愛犬とともに早足で歩いていたが、いまは心臓に負担をかけないために犬は留守番だ。約2時間の昼寝を欠かさず、アルコールも1日、日本酒を3合までに控えるよう心がけている。

 健康不安説に加え、国会に縛られたがらない性分もある。小沢は今国会の召集日(1月5日)から2月末まで11回開かれた衆院本会議のうち4回欠席した。首相の施政方針演説に対する代表質問もしなかった。

 「予算委員会で7時間もイスに座るなんて無理だろう。小沢は苦痛なポストはさっさと投げ出し、院政を敷きたいのが本音だ」。周辺はこう打ち明ける。小沢自身も「議会制民主主義を日本に定着させ、国民の生活を安定させる政治を実現したら、私の役目は終わりだ」と語ったことがある。

 循環器系の専門医である多比良医院院長、多比良清はこう指摘する。「食事制限などを考えるといまも狭心症の疑いがある。そうならば、首相の激務に耐えるのは厳しいかもしれない」

 代表以外の議員が首相に就任する「総(総理)・代(代表)分離論」も党内でささやかれ始めた。「小沢は自民党をぶち壊すことが最優先で、首相ポストには恋々としないだろう」と党中堅はいう。皮肉なことに政権交代が実現した瞬間に「ポスト小沢」レースの号砲が鳴るのは確実だ。(敬称略)
     

 麻生政権が迷走し、次期衆院選後の「民主党政権」発足が現実味を帯びてきた。民主党とは一体、どんな政党か。第1部では「小沢首相」の政権構想や党が内包する課題を解剖する。